野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。
    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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6月6日、九州南部は梅雨入り。雨天時は気をつけて来院して下さい。

ぶどー〖 今月のつぶやきから 66 〗


医療情報を集めて、簡単なコメントを添えてツイッターでつぶやいているのを、おさらいする「今月のつぶやきから」。
今月はツイートがかなり少なかったですね。
事情があったためですが、来月あたりからはまた増えてくると思います。

まずは、今月不思議と多かった妊娠や出産などに関わる情報を4つ。




次は、毎月のように流れてくる腸内細菌に絡んだ話題。
海外に行くと味噌汁を始めとして和食が恋しくなります。
以前から腸内細菌の仕業ではないかと考えていたのですが、それを支持するような報告もありました。


最後に、食べ物に関するものを4つ。
ブロッコリーについては、これまでもたくさんの知見が得られていますが、いろいろなメリットがあるようですね。



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文現在発売されている週刊文春6月29日号に『「消毒液」使ってはいけない〈オキシドール〉も!〈イソジン〉も!』という記事が掲載されています。
実は、この記事に私のコメントも載っています。
当ブログで書いた「無意味なヨード系うがい薬」を記者さんが見つけて取材を受けたのです。

これまでブログでは積極的にお伝えすることはしなかったのですが、週刊文春で記事になるのは今回で3回目。
10年以上書いてきたブログが縁なのですが、これまで文春以外にも複数のメディアから接触があり、協力してきました。
一般の方も当然、医療系の情報検索にネットを活用すると思いますが、エセ情報が蔓延していることも問題になっています。
少しでも皆様のお役に立てるよう、「野口内科ブログ」では医療に関係する有益な情報をわかりやすく間違いのないように伝えていこうと思っています。
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 ◆ 診療所ライブラリー 135 ◆


胃もたれ私が医者になった頃に多かった胃・十二指腸潰瘍や胃がんなどは、ピロリ菌の除菌療法が普及したことで、随分減ってきました。
かわりに上部消化管疾患で目立ってきたのが、逆流性食道炎や機能性ディスペプシア。

前者は以前からあったものの、ピロリ菌陰性の人が増えたり食の欧米化が進むことで目立ってきました。
後者は、以前なら検査しても異常ないため、気のせいだと片づけられてきた疾患です。
潰瘍やがんからいわゆる不定愁訴に研究者の目が向いてきて、疾患概念が確立してきました。
しかし「ディスペプシア」という横文字をうまく日本語に表現できないせいもあって、患者さんはもちろん、消化器を専門としない医師にももうひとつ理解が進んでいない病気です。

この両者を中心に、胃の不調についてまとめられているのが今回紹介する本です。
イラストがふんだんに使われていますし、非常にわかりやすく概念や治療法、生活習慣の改善などがまとめられていて、お勧めです。

いつも思うのですが、医療系の情報は横文字や数字が多いので、断然横書きが読みやすいと思います。
この本では、多くを占める図表中においては横書き、本文は縦書きです。
こういうのを難なく読み進めることができる日本人って希有な人種ですよね。


なお、機能性ディスペプシアについては、Rome III という国際診断基準の時代のものでしたら、当ブログ「心窩部にまつわる話」に書いてありますので参考にして下さい。
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ヒメ02当院のベニバナトキワマンサクの生垣の内側、待合室との間の細長いスペースの一部に、現在ヒメイワダレソウの花が咲いています。

この場所には、これまでにいろんな花を植えてきましたが、なかなか育ってくれませんでした。
日当たりが若干悪いのも確かなのですが、建物の上から雨垂れがボトボトと落ちてきて根腐れするのが一番のネックになっていたように思います。

グランドカバーとしてちょっとだけ植えていたヒメイワダレソウですが、そんな悪条件の中にあって、今年はきれいな薄紫色の花を揃えてくれました。
あまり増殖しすぎても困るんだけどな、と贅沢なことをつぶやきつつ、スマホで撮った1枚でした。

 ● 薬の説明書のイラスト 261 ●


梅雨に入ったのに、今年はこれまであまり雨が降っていません。
11日の朝に強い雨が降りましたが、次は20日に傘マークが付いているのみ。
また、気温が高いのに湿度があまり高くないのでとても過ごしやすいです。
木陰にいると気持ちのいい涼しい風が吹いてきます。

ですが、6月後半の薬の説明書にはレインコート
を選びました。
毎年、何らかの形で梅雨後半には災害が起きます。
十分に気をつけて下さいね。


カッパー
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消化管内視鏡の手技をトレーニングすることができるロボットの「mikoto」のニュースを目にしたの 3月のことでした ( → こちら ) 。
下手な操作をするとオエッとえずくなど、被験者の反応をリアルに再現できるそうです。
今回、実際に訓練をしている場面の動画を見つけました ( → こちら )。
内視鏡挿入の技術を習得するのにとても心強いように思います。

内視鏡私が内視鏡を初めて触った当時に勤務していた医療施設ではまだファイバースコープが使われていました。
今の電子スコープと違って、片目で接眼レンズを見ながら観察するので、基本的に術者しか画像を見れません。
傍から見ていてもどうやって内視鏡を飲み込ませているのか、どこをどういう風に観察しているのか、さっぱりわからないのです。
で、どうやって手技を学んでいったかというと、最初のうちは内視鏡の挿入は先輩医師にやってもらい、観察及び写真撮影を覚え、ある程度できるようになったら、挿入もさせてもらうという形でした。
最初のうちは患者さんを苦しめたのではないかと思います。

今は電子スコープのモニター画面をみんなで見ながら検査を進めて行きますし、手技習得も以前よりは楽になっています。
以前からマネキンの練習台はありましたが、この「mikoto」君の登場で、更に便利になりそうです。
しかし、紹介したサイトの動画で使われているのは昔ながらのファイバースコープですね・・・。

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ニコレッタ【診察室のBGM 134】


今年の霧島音楽祭には、ハンガリーの歌姫、アンドレア・ロストがやって来ます。
みやまコンセールでのコンサートを心待ちにしていますが、今回の診察室のBGMで紹介するのは同じハンガリーのジャズヴォーカリスト Nikoletta Szöke 
東欧のジャズにちょっと興味を持って手にしてみました。
彼女のさらりと聞きやすい歌声もさることながら、バックの音がしっかりしているには驚きました。
ロマ ( ジプシー ) 音楽の影響を強く受けているお国柄、ジャズの分野にもしっかり活きているように思います。

2012年に発売されたアルバム
「Inner Braze」の中には、ランディ・クロフォードのヒット曲「One Day I'll Fly Away」が収録されています。
穏やかな曲調ですが、人生の次のステップへ羽ばたくぞという強い思いが感じられる歌詞ですよね。
軽やかなピアノとともに彼女が唄い出し、ワイヤーブラシのドラムが途中からさりげなく加わり、テナーサックスがまろやかに雰囲気を盛り上げていく展開も素晴らしいですが、歌詞を見ながら曲を聴くと、彼女の見事な解釈と表現力に気づかされます。


私は、今からちょうど30年前にハンガリーを訪れました。
当時は東西冷戦のまっただ中でしたが、首都ブダペストのドナウ川沿いの美しい街並みにすっかり魅了され、ここなら住んでもいいな、と思ったほど。
そんな私のお気に入りの場所へ間もなく旅立つ人がいます。
夢に向かって頑張って欲しいですね。

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胃薬先日、胃薬のテプレノンにうつ症状の改善効果が認められたという報告がありました。( → こちら )
テプレノンには、ヒートショックプロテイン ( HSP ) という物質を誘導することが20年以上前から知られており、私も研究室にいる頃に自分の実験系で使ったことがあります。
HSPは熱や細菌感染などでストレスに晒された細胞に発現し、細胞を保護する役割があります。
今回の報告によると、うつ病のマウスの海馬でHSPが減ることに着目してテプレノンを投与したら、うつ症状が改善したそうです。
HSPにはアルツハイマー型認知症への効果も期待されていて、現在治験が行なわれていると思います。( まだ継続しているかどうかは把握していません )

( なお、家の中の急激な温度差で血圧の大きな変動をきたすことを「ヒートショック」と言いますが、あれは医学用語ではないのでご注意を。恐らく建築関係の業界から出てきた言葉。HSPと混同しかねないので本当は使ってほしくないのですが。)


特定の病気に対して使われている既存の薬に、全く別の病気に対しての有効性が見出されるケースがあります。
古くはインフルエンザ薬として開発されたアマンタジンがパーキンソン病にも有効であると分かり、日本ではもっぱらパーキンソン病治療薬として使われてきたのは有名な話。
胃薬関係では、レバミピドがドライアイの治療薬として既に点眼薬が発売されています。
ラフチジンには、ある種の痛みを緩和させる可能性があり、抗癌剤の副作用による舌痛症に対しての治験が現在進行中です。

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