野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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 ● 薬の説明書のイラスト 299 ●


1月後半の薬の説明書のイラストにはつららを選びました。

鹿児島に住む私が、小さい頃に雪国の写真や映像などを見てあこがれたのがつららと霧氷です。
見たこともない細長い逆三角形の氷の造形に子供心がわくわく。
いつのことだったか覚えていませんが、初めてつららの実物に遭遇した時のうれしさとともに、ポキリと折った感触だけは忘れられません。
南国に居てもごくたまに出くわす現象なので、今では興味を失ったつららですが、霧氷は見たことがありません。
運が良ければ霧島連山などで見ることが出来るのですが、寒い時は外出自体が億劫になってしまいます。
希望が叶うのはいつのことでしょうか。



つらら

早いもので、明日1月17日で阪神淡路大震災から24年目を迎えます。


昨日は、JR六甲道駅の復旧工事を描いたドラマ「BRIDGE」が放送されました。
24年って中途半端だなと思っていたら、関西テレビ開局60周年を記念して作られたものだったようですが、なかなかの力作でした。

横倒しになった阪神高速や線路がぐにゃぐにゃに曲がった阪神電車の映像が強烈で、当時の資料として今でもよく利用されています。
JRも同様に六甲道駅を中心に甚大な被害を受け、東海道本線の住吉駅と灘駅の間の不通が長らく続きました。
六甲道駅周辺には私の出身校である神戸大学の学生が多く下宿しており、学生や教職員44名が犠牲になっています。

その六甲道駅を特殊な工法でわずか74日で復旧させた工事を軸に、震災に遭った人達の心情も織り交ぜ、当時の映像もふんだんに盛り込んだ内容のドラマに、震災当時の記憶を重ね、目頭を熱くしながら見入ってしまいました。
片瀬那奈が歌った劇中歌もいい曲でした。

4月1日に東海道本線と山陽新幹線の不通区間が全線開通したのはしっかり覚えています。
なぜなら、その日に鹿児島で友人の結婚式があったからです。
明石の病院での当直明け、姫路から博多へ新幹線で向かい、福岡からは飛行機で飛び、午後からの披露宴に何とか間に合いました。
不通となっていた山陽新幹線の新大阪と姫路の間は、4月1日から営業再開予定だとする報道がなされていたにも関わらず、JRは確定したものではなく当日にならないとわからない、として新神戸駅からのチケットを頑なに売ってくれませんでした。
そのため、確実に鹿児島に戻れる手段として姫路からの新幹線乗車となった次第。
そういう逸話、震災による生活への影響の一場面として残しておいてもいいかなと、今回ブログに書いてみました。


防災グッズ先日は、鹿児島でも震度4を記録した地震がありました。
プレート地震に特徴的な、ゆるやかなグルグルと回るような揺れでした。
事あるごとに口を酸っぱくして言っていますけど、備えましょう。
三日は自力で過ごせるだけの食糧やグッズは揃えておきましょう。

nuage【診察室のBGM 153】


診察室のBGMは、年末のクリスマスソングから通常モードに切り替わっています。

私が
 木住野佳子 のピアノを聴くようになったのは、セカンドアルバム「Photograph」から
1996年のリリースですから、20年以上も彼女のピアノに浸り続けていることになります。
昔はジャズにはあまり興味がなかったのですが、彼女のアルバムに収録されている曲や、彼女の以前出演していたテレビ大阪の「名曲物語」という番組を通して、ジャズのスタンダードを学ばせてもらったようなものです。

昨年11月に通算20枚目となる
「Nuage」が発売されました。
いつものようにオリジナル曲とスタンダードを織り交ぜた構成になっています。
彼女ならではの優しい鍵盤タッチの安心感は相変わらずですね。

アルバムの中に
「New Cinema Paradise ~ Love Theme」がありました。
エンニオ・モリコーネの傑作の一つですよね。
これが初収録とは意外な気もしますが、彼女の奏でるピアノと少しばかり憂いを湛えた美しいメロディの相性は抜群。
7分30秒の演奏の前半分はピアノソロで、途中からドラムとベースがさりげなく加わっていく構成。
何度聴いても飽きないのは、曲の持つ魅力なのか、それとも演奏の素晴らしさなのか。
いやその両方でしょうね。


ちなみに木住野佳子を紹介するのは3回目です。
1回目 → 「Silent Night」
2回目 → 「Hikari」

エンニオ・モリコーネの作品はこちらでも取り上げています。→ 「Nella Fantasia」

インフルエンザ新年が明けて、外来ではA型インフルエンザの方が急増しています。
年末年始の民族大移動が感染を拡散させるのだろうと思います。


治療薬としてはこれまで

◎ タミフル ( 内服薬 )
◎ リレンザイナビル ( 吸入薬 )
◎ ラピアクタ ( 点滴 )

の4種類がありましたが、昨年の流行の終わる頃に「ゾフルーザ」という、これまでとは作用機序が異なる新薬が発売されました。
たった1回服用するだけで済むということでテレビや新聞などで盛んに報道されており、この薬を指名する方もいらっしゃいます。


しかし、注意点もあります。
まず、A型インフルエンザウイルスの遺伝子変異が他の薬と比較して高頻度 ( 23.3% ) にみられること。
変異することで薬の効きが悪くなるようで、WHOはゾフルーザが発売されている日本・米国と未発売のオーストラリアを比較して、この変化を監視しています。
日本小児科学会では推奨を見送りましたし、現段階では採用しないとする医療機関もあります。

また、薬価の問題もあります。
通常、3割負担でおおよそ1400円強しますが、体重が80kg以上の方は倍量服用する必要があり、当然負担も倍になります。
これに対して、昨年9月に発売されたタミフルのジェネリックである「オセルタミビル」は3割負担で400円ほど。
タミフルのジェネリックなら、窓口での支払いが1000円ほど安くすむのです。

そして、1例だけゾフルーザを内服後に嘔吐してしまった方がいらっしゃいました。
保険診療上、もう一度処方することができないのです。
一発勝負の怖さですね。


以上のような情報を提示し、さらにどれを選んでも症状が軽くなるまでの時間にほとんど差がないことを説明した上で、どの薬を選択するかは、患者さんと相談して決めています。

ま、罹らないに越したことはないので、基本的なうがいや手洗いを徹底して予防に努めて下さいね。


≪ 過去記事ウォッチング 21 ≫


昨年の10月から、外来の待合室でデジタルサイネージを活用して、当院のPRのみならず、様々な医療情報もお伝えしています。( → 「10月からデジタルサイネージ、開始してます」 )
新年になってこの時期に合わせた内容にしています。

まずは、お餅による窒息について。
食べ物による窒息事故は1月に集中する傾向が強く、その大半が餅によるものです。
11日は鏡開きで、ぜんざいを食べることになると思いますので、特にご高齢の方は注意してくださいね。
外来で実際に流している画像を紹介します。

餅による窒息


そして、同じくこの時期に多発するのが入浴に関連する突然死です。
これについては、2年前に当ブログでも書いていますので参考にしてください。( → 「冬の入浴での注意点」 )
こちらも、外来で使っている画像を紹介しておきます。

冬の入浴

( 追記 ) 1月11日の南日本新聞に、鹿児島県内で2018年に入浴中に突然死した人は204人 ( 前年比6人増 ) だったという記事がありました。同年の鹿児島県の交通事故死亡者数が64人ですから、3倍以上。特に1月・2月に多いようですから、気をつけたいですね。

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