野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
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    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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日本でも新型コロナウイルスに感染する人が増えていて、新規の感染者が1日に200人を超える状態に突入しました。

ウイルス今週初めにも緊急事態宣言、ないしは東京都のロックダウンが実施されるのではないかと予想していました。
でも、まだ持ちこたえているとの判断で、さまざまな分野への自粛要請に踏み留めています。
なぜ自粛要請という形なのかと言うと、そこには金銭的補償が発生しないからです。
命令となれば、賠償責任等の問題が出てくるのです。

正直、そんなことを言っている場合ではないと思います。
4月1日に日本医師会が「医療危機的状況宣言」と言うのを出したのも、もたもたしている政治に決断をを促すためではないでしょうか。


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Hungaryさて、各国でもさまざまな新型コロナウイルス感染対策がなされていますが、私が最も注目しているのが中欧ハンガリーの対応です。
以下にその概略を記します。

▶▶▶
3月11日
ハンガリー国内での感染者が13名の段階で非常事態宣言。

この時は、感染多発国からの外国人の入国禁止、集会の制限程度ですが、これを受けて大学は校舎への立ち入りを禁止に。


▶▶▶ 3月16日
感染者39名の段階で罰則規定を盛り込んだ追加措置発表、17日より実施。

国境を閉鎖し、ハンガリー人を除き全外国人の入国禁止
飲食店を含む店舗の営業時間制限 ( 6時~15時、例外あり )
集会・イベントの禁止
70歳以上は外出しないよう勧告
スポーツイベントは無観客試合以外の制限
劇場、映画館、博物館、美術館、図書館等の閉鎖
16日から初等・中等教育の生徒は登校禁止とし、オンラインでの授業に。



▶▶▶ 3月27日
感染者が300名を超え、罰則規定を盛り込んだ時限的 ( 3月28日からの14日間 ) な外出制限令発表。

正当な理由がある場合のみ外出OK ( 細かな規定あり )
人との距離を1.5m以上保つ
デリバリー・テイクアウト以外、飲食店の営業禁止
買い物は、9時~12時は65歳以上の人、65歳未満の人はそれ以外の時間帯で


日本と違って7つの国と国境を接するという事情もあるでしょうが、感染者が少ない段階から様々な手を打っています。

3月11日の措置は、イタリアの動きを受けてのものと考えます。
3月8日にイタリア北部の封鎖を発表すると、国民は南部へ逃げ出す動きが出ました。
このため9日には封鎖をイタリア全土に拡大、すると外国人が自国へ戻る動きが強まりました。
イタリアからウイルスを持ち込まれたら大変ですからね。

また、最初は子供への感染が少ないため初等・中等教育の休校を見送っていましたが、16日には方針変更。
しかし、休んでるだけの日本と違ってオンラインにて授業は続けています


3月27日の外出制限令で注目すべきは、買い物の時間を年齢で分けていることです。
ご存知だとは思いますが、新型コロナウイルスに感染すると高齢者ほど重症化しやすいと言われているので理にかなった措置だと思います。

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オルバン首相ただ、3月30日になって、広範な緊急措置を命令できる権限を政府に無期限に与える法案がハンガリー国会で可決されました。
新型コロナウイルスに対応するための措置だとされていますが、強権政治で批判の多い同国のオルバン首相の独裁政治に繋がりかねないという側面もあるため、EU各国や米国からも批判が上がっています。




一連の措置で、ハンガリーの新型コロナウイルス感染者の推移がどうなるか、そして周辺国との友好関係がどうなるのか、今後も目を離せません。

 ● 薬の説明書のイラスト 326 ●


鹿児島はすっかり春めいていて、いつもより早くツバメを見かけたり、あちこちで桜の花も咲いたりしています。
しかし、標準木のつぼみは固いようで、4月2~5日の間くらいで開花宣言がなされるという話です。

桜も前回の薬の説明書にも使った桃もバラ科ですが、今回のイチゴもバラ科。
イチゴの日は1月5日や1月15日に制定されてますが、食べる時期としては今が旬でしょうね。
小さい頃は、練乳をかけて食べるのが大好きでしたが、最近はイチゴ自体の甘みが強いのでそのまま食べることがほとんどです。

4月前半の薬の説明書のイラストはイチゴです。


イチゴ

歯磨き〖 今月のつぶやきから 99 〗


月末にお届けしている「今月のつぶやきから」。
このところ、新型コロナウイルス感染症の情報が溢れ返っており、ツイッター上でもその話題に触れることが多かったのですが、今回はあえてそれ以外の話題を9つ、セレクトしてみました。

まず、朝食に関する情報を3つです。
外来でも、朝食を摂る習慣がなくて血糖コントロール悪い方や肥満傾向の方が案外多いです。

① 朝食を摂らないと動脈硬化に繋がってしまうという報告です。

② 朝食を摂る方が肥満になりにくいということでしょうね。

③ 夕食後はそんなに活動するわけじゃないので、朝までは胃を休めてあげましょう。


次は、口腔内環境に関する話題を3つ。
様々な疾患との関連が言われるようになって、口腔ケアはますます重要性を増しています。

④ 食べるだけ食べておきながら、お口のケアを怠ると糖尿病になってしまうかも知れません。

⑤ 食べるだけ食べておきながら、お口のケアを怠ると肝臓に脂肪が溜まってしまうかも知れません。

⑥ 胎児のためにもお口のケアを大切に。


最後は、個人的に興味を持ったものを3つ。

⑦ 医食同源という言葉は常に頭の隅に置いておきたいですね。

⑧ 腸内細菌のバランスを自在にコントロールできるようになれば、糖尿病治療の新しい選択肢が増えそうです。

⑨ 肌の色が黒い方が高緯度地域に住むと骨粗鬆症になりやすいことは以前から知られていますが、屋内スポーツでも影響があるんですね。

 ◆ 診療所ライブラリー 167 ◆


教養としての健康情報テレビでも新聞でもネット上でも、最近のニュースは専ら新型コロナウイルスのことばかり。
健康を脅かし、様々な日常生活に大きな支障をきたしているのですから致し方ありません。
そんな中で、根拠のないフェイクな情報やデマに人々が踊らされているシーンも目に付きます。
例えば、免疫力を高めるとして納豆やヨーグルトがスーパーの棚から消えたり、感染予防効果があると唄った空間除菌グッズを買いに走ったり・・。

今回紹介するのは、医療や健康系の情報を本当かどうか見分ける方法のヒントをちりばめた本。
マスクが本当に感染予防になるのか、ビタミンCに風邪の予防効果はあるのか、など具体的な医療情報をいくつか挙げ、その元になった論文などを提示して真偽の程を確かめていくことで、読み解き方が身に付いてくるという内容です。

いろんなことが自粛ムード中で萎縮し、自宅にいる時間が増えていると思います。
そういう時は、本を読んで知識を深めましょう。
当ブログでは、様々な医療や介護などに関連する本をこれまでにたくさん紹介してきましたので、是非参考にして下さい。( →  診療所ライブラリー )

3月15日の南日本新聞に非常に興味深い記事が載っていました。


1918年から翌年にかけて世界で大流行したスペイン風邪についてです。
当時の地元の新聞から、スペイン風邪についての記事を拾い上げているのですが・・・、

10月24日付の師範学校付属小学校の臨時休校を伝えるニュースを皮切りに、記事が爆発的に増えていくようです。
11月3日には鹿児島市だけで患者が5000人、12月1日は薩摩郡内だけで1万7300人、18日には県内の死者が4000人、感染者が30万人と伝えているそうです。
感染者が多くて、鉄道の減便、郵便配達や店の営業の困難等が起き、医師や看護師も多くが倒れたとあります。

参考までに、当時の鹿児島市には、まだ伊敷の一部や吉野、桜島、谷山地区などは含まれていません。


pandemicスペイン風邪では、世界中で3割の人が感染し、5000万人から1億人が亡くなったとされています。
当時の社会は大変な混乱に陥ったことでしょう。
今回の新型コロナでは、過去の経験を元にして感染拡大を防ぐ様々な措置が取られていますが、記事からは当時の病院自体がまともに機能していなかったことが伺えますよね。
テレビはおろかラジオすらない時代、貴重な情報源である新聞を元にして、人々がどのような行動を取ったのか、もっと知りたいところです。


新型コロナウイルスの感染蔓延で、日々のトップニュースはそればかり。
新聞以外にも様々な所から情報を手に入れることができる現代ですが、溢れ返る情報に躍らされている一面もあります。
例えば、トイレットペーパーの騒動しかり。
2020年3月19日現在、鹿児島では一人も発症者が確認されていませんが、あたふたしている人がいかに多いことか。

新型コロナウイルスに感染しないに越したことはありませんが、情報を正しく取捨選択して、いかに賢く行動できるかも今試されています。

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