野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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● 5月は小学校や幼稚園・保育園の検診で不在の時間帯がありますのでご了承下さい。 → 学校検診による外来休診の時間帯について

● 過去のお勧め記事 1 → 強力な麻疹 ( はしか ) の感染力

● 過去のお勧め記事 2 → 口内炎を治すには

4rj4cf_4.gif【診察室のBGM 14】


Arico のアルバム「ときあかり」
まず最初にCDジャケットが美濃の手漉き和紙にくるまれていることに意表をつかれます。そしてよく見るとその和紙に、タイトルや曲目がさり気なく浮き出しプレスされていることに気づきます。

ときあかり、とは明け方の東の空が白むこと。漢字では「時明かり」と書くようですが、
もしかすると「鴇色 (ときいろ)」にも引っかけている言葉なのかも知れません。
この言葉のイメージから即興で演奏したという曲に始まるアルバム全体、玄遠な宇宙空間へ溶けていくような繊細なピアノの音色で満たされています。

「月待ち」の流れるようなメロディは、和紙の心地よい肌触りにも似て。
そして柔らかに叙情詩のように心に染み入って、聴覚から呼び覚まされた視覚が様々な情景を描いていく・・・。
そんな感じでしょうか。

このアルバムのほとんどの曲を診察室で聴いていただけます



  → 「ときあかり」
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znyt9nhl.gif《 大腸がん 4 》     


大腸がんについての 4回目はこれまでの補足説明です。

1回目では、メタボリック症候群と大腸がんについて述べましたが、
糖尿病との関連についてもう少し。

2004年には、糖尿病患者は大腸がんに 3倍罹患しやすいと英国で報告されています。糖尿病の方はご存知の HbA1c という指標がありますが、これが 1%上昇する毎に大腸がんの罹患率が 33%上昇するそうです。

今年の春には、厚労省の研究班から日本人を対象とした高インスリン血症と大腸がんに関するデータが示され、
ここでも 3.2倍の差があることが示されています。
インスリン抵抗性と大腸がんの関連はおおいにあるようです。

2回目においては、解熱鎮痛薬での大腸がん予防についてでしたが、
つい先月、アスピリンで大腸がんが予防できるとするデータが示されました。1日 300mg以上という比較的高用量を 5年間服用すると発生率が 37%、10年から 15年では 74%も低下するという結果です。
現在進行中の米国の臨床試験では高価な COX-2阻害薬が使用されています。こちらの方が、潰瘍などの副作用が少なく理論的に優れているからです。
しかし、COX-1も COX-2も区別なく両方とも抑えてしまう安価なアスピリンにおいても優れた効果があることが判明したわけです。でも、この研究結果からがん予防目的でのアスピリン服用を推奨するには不十分だとしています。

また、アスピリンの大腸がん予防効果は COX-2 陽性の腫瘍に限られる、とする報告もつい最近発表されています。 COX-2 陽性かどうかを簡単に知る方法が無いことや副作用の問題から、やはり予防薬としては推奨しないとしています。

日常生活に留意しメタボリック症候群を防ぎつつ、副作用はあるものの解熱鎮痛薬を飲んでいれば大腸がんをかなり高い確率で防ぐことができる可能性は十分に考えられます。

しかし、もっと大切なことがあります。それはこのシリーズの最終回となる 5回目で。


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j34khbvd.gif6月 6日、巣の下に卵の殻がいくつか落ちていました。
ついにヒナがかえったようです。
そういえば、その前日より巣の内側に顔を向けて親鳥が何やらエサを与えているようなしぐさをしていました。

ひんやりとする夜は親はまだ巣に残っています。
恐らく、ヒナを寒さから守っているのではないでしょうか。
ヒナ達の声は今のところ聞こえてきませんが、一体何羽生まれているのでしょうか。
愛らしくエサをねだる姿を見せてくれるのがこれから楽しみです。

診療所のムクドリのひヒナは今週の前半にすべて巣立っていきました。元の静かさが戻っています。


         □ 関連記事  ツバメの子育てレポート 1

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ewdwymct.gifお気付きの方も多いと思いますが、過去の分も含めてブログの手直しを行っております。
読みやすさを第一に幾つかの工夫を重ねている最中です。

その一つ・・・。
過去の記事の中にも是非皆さんに読んでいただきたいものがたくさんあるのですが、
投稿数も100を越えてきますと隅々まで目を通していただくのは難しいことと思います。
そこで関連のある記事同士をリンクさせるようにしてみました。

これにより当ブログ内を縦横無尽にたどっていただけるようになっています。
文章中のブルーのアンダーラインのある文字をクリックすることで、別の関連記事に移行できます。

最近、アクセス数が目立って増えてきた記事に「メタボリック症候群からアルツハイマー病」があります。
試しにそこからスタートしてみて下さい。いくつかの記事を巡っていただくことができます。


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 ● 薬の説明書のイラスト 20 ●


1日に鹿児島は梅雨に入りました。
しばらくはジメジメとした雨が続くことでしょうが、それは同時に恵みをもたらす翠雨 (すいう) でもあります。
今回のイラストはアジサイの葉の上のカタツムリを選んでみました。

一時減っていたホタルなどは人々の努力で随分あちこちで見られるようになってきましたが、
そこらじゅうにいた大型のカタツムリをあまり見かけなくなって久しいです。どこへ行ってしまったのでしょう。

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4jumketx.gif麻疹 (はしか) により鹿児島大学でも休講措置がとられ、
また、ワクチンはおろか、試薬も不足して麻疹の抗体検査ができない状態に陥っており、
皆様にはご迷惑をおかけしております。

カナダでは日本の修学旅行生の一人が麻疹の疑いで隔離され、一行はホテルで缶詰めになっているとか。
このような恥ずかしい事態となるに至り、ここで日本の予防接種を取り巻く現状の一端について述べてみたいと思います。

予防接種という感染症に対する非常に有効な手段を人類は得たにもかかわらず、予防接種そのものでの健康被害が過去にあったため、日本ではこの分野での行政の関わりが後退した感が否めません。
一方で、世界的にみるとWHOが音頭をとってワクチンを用いた感染症の駆逐に積極的に力を入れているのです。

麻疹に関して言えば、ワクチンは 2度接種することが良いことは以前より知られており、
それを徹底したアメリカ大陸ではほぼ根絶に近いところまできています。
日本が 2回接種に着手したのはつい去年の話なのです。先進国で最も遅かったのではないでしょうか。
しかし、予防接種がかつての罰則のある義務から努力義務になっているため、本当に根絶を目指すために必要とされる 95%以上という接種率を確保できるのかどうか・・・。

米国で発症する麻疹患者の半分は日本人か、日本人から感染したものと言われています。
予防できる手段があるのに予防しない。この分野では日本人は汚い人種であると海外からは思われているのです。
海外に留学などをするにあたり、予防接種の証明を徹底させられた経験のある方もいらっしゃると思います。

予防接種は個人を病気から守るだけでなく、集団を守る意味も持っているのです。
尻込みしてしまっている日本の予防接種行政を、今回の麻疹流行を機に今一度考え直してみる必要があるように思います。


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dt67pgu5.gif自宅の玄関先に、ツバメは今年もやって来てくれました。
現在抱卵中ですので、刺激しないようその様子を写真に撮るのは控えています。
右の写真は 5月14日に撮ったものです。今年親鳥が補修した巣の縁の部分の色が、以前の部分とは異なっているのがおわかりいただけるでしょうか。
そうした段取りをした上で、卵を産むんですね。

お伝えした通り、診療所の方にはツバメは姿を現さなくなりました。
が、実は数年前からこの時期、ムクドリがせっせと子育てをしているのです。
ムクドリの巣は、隣の建物との間の皆さんの目の届きにくい場所にあります。
親もヒナもかなり騒々しい声で鳴いていますので気づかれている方もいらっしゃるかも知れませんが、
近づくと親鳥がかなり警戒し、時に襲いかかってくるので、そっとしておいて下さいね。
こちらも写真はありません。あしからず。

エサをねだるヒナの声も随分と大きくなってきました。ムクドリは間もなく巣立つことと思います。



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mz9lwh5y.gif ◆ 診療所ライブラリー 14 ◆


このところ、メタボリック症候群に関する本が出揃ってきました。
その中でお勧めしたいのが今回ご紹介するこの本です。

見開きで、左のページに解説、右のページにはイラストやデータが記されています。
前半ではメタボリック症候群について、後半ではそれに関連した病気について、
文章量も、イラストもとても適切でよくまとまっています。
医学関係の文は横文字や数字が多いのにもかかわらず、縦書きの本がけっこうあるのですが、
これはもちろん横書きという親切な心配りで、そういう点からもたいへん読みやすくなっています。

当ブログでも紹介しましたようにメタボリック症候群はアルツハイマー病大腸がんなどにも大きく関与することが判明しつつあります。
そのあたりまで言及していれば文句のつけようがないのですが、
当院の貸出しでこの本を活用して、もう一度日常の過ごし方を見つめ直していただければと思います。

実は、以前当ブログで使用した悪玉アディポサイトカインという言葉はこの本から借用したものです。


( 新しい本の購入のために .. ご協力いただければありがたいです )  → 図解でよくわかるメタボリックシンドローム 内臓脂肪症候群

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