野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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         ▶▶▶ バス路線図

 ◆ 診療所ライブラリー 118 ◆


読む本がんを告知された人が、自身の病を理解して上手に付きあっていくために必要な知識と心得について述べた「がんを告知されたら読む本」。
父親と奥さんをがんで亡くした経験を持ち合わせたがん治療を専門とする医師が、専門用語を極力排した平易な言葉で書いており、一般の方にはとても理解しやすいのではないかと思います。

著者が得意とする免疫療法についての情報に力点が置かれているのはやむを得ないことでしょうが、医学的な効果が十分証明されていないことや治療にコストがかかることを記していますし、そして標準治療を否定する怪しい免疫療法への警告も忘れておらず好感が持てます。

がんの治療の選択肢はいくつかありますが、偏った内容の情報や他人の進言に惑わされ、効果に疑問符がつくような代替療法に飛びつく人が少なからずいます。
この本をまず手に取って、そういう人が一人でも少なくなることを期待します。

  → がんを告知されたら読む本/a>

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今回は武岡一丁目の商業エリアの裏手にある道路の植栽についてです。
付近はマックスバリュやマツモトキヨシなどができて随分賑やかになりましたが、ちょっと裏手に回るだけでとても静か。

地図


この道には人が一人やっと通れるくらいの歩道 (?) があるのですが、写真のように10ヶ所の植栽スペースが歩道としての機能を奪っています。
ひょっとしたら歩道ではなくて、少し低い位置にある商業エリアへ車が落ちないようにする緩衝地帯なのかも知れません。

001

植えられているのはサツキ系の植物のようですが、品種まではわかりません。
ちょっと不思議な歩道と植栽。
買い物ついでに散策しながらその謎解きをしてみるのも面白いかも知れませんね。

002

 ● 薬の説明書のイラスト 227 ●


このところ急に寒くなってきました。
今日の鹿児島は時折吹雪く予報が出ています。
この寒さはしばらく続くようで、24日の日曜日の予報も雪か雨となっています。
徐々にインフルエンザも流行ってきていますので、体調管理には万全を期して下さいね。

1月後半のイラストは
雪の結晶選びました。


雪

防災明日、阪神淡路大震災から21年目を迎えます。
先日、成人式を迎えたのはもう震災を知らない世代になってしまいました。

昨年、震災20年にあたり地元テレビ局の取材を受けました。
その際に、防災グッズを常に枕元に置いているという話がクローズアップ。
テレビを見たよ、と声を掛けてくれる人が案外多かったのですが、話を聞いてみると皆さんそういう備えをしていないことに私自身が驚きました。
東日本大震災があっても、桜島の噴火警戒レベルが上がっても、鬼怒川が氾濫しても、危機感を持たないようなのです。
我が家族はその都度話し合って、災害時の連絡手段や集合場所の確認、防災グッズの確認や追加などを行います。

震災時に住んでいた場所は水道がしばらく使えました。
それを知って水をもらいに来た知り合いがいます。
てっきり18リットルのポリタンクを持ってくるのかと思っていたら、やかんと鍋を数個…。
改めて備えの重要性を強調しておきたいと思います。

腸内細菌我々の大腸の中に住み着いている細菌の役割が少しずつ解明され始めています。
ここ2~3年程の間に、喘息や肥満、糖尿病、骨粗鬆症、認知機能‥、様々な疾患との関わりがわかってきましたし、食事内容によって腸内細菌叢 (腸内フローラ) に変化が起こることも分かってきています。

今月に入って私の twitter 上でのつぶやきにおいても「食事を管理しているスポーツ選手の腸内細菌を調べて成績向上に繋げる研究」「抗精神病薬リスペリドンで体重が増えるのは腸内細菌叢が変化するから」「運動で腸内細菌叢が変化し健全な脳を保つ」といった情報を取り上げています。

テレビでも10日の世界ふしぎ発見や12日のみんなの家庭医学で腸内細菌叢を特集していましたね。
いずれも食事などと絡めていましたが、ここはみなさん十分に気をつけて下さい。
腸内細菌叢についてわかってきたことはほんの一部に過ぎません。
腸にいいとされる食材を摂取すれば、皆が同じような腸内細菌叢に変化するという保証もないのです。
非常に興味ある分野であることは間違いありません。
これからも発信されるであろう情報も収集しながら、先走りして痛い目に遭わないようにする賢さも持ち合わせておきたいものです。
 

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