野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。
    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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12月1日より中断していたインフルエンザ予防接種の予約を、12月13日より再開いたしました。

過去のお勧め記事 → みぞおちに固いしこりが・・・

なっつ〖 今月のつぶやきから 71 〗


今月は寒い日が続きましたね。
今週に入ってやや穏やかな天候が続いており、今日の最高気温は20℃を超える予想が出ています。
気候の変動についていけずに風邪をひかれる方が多いので、体調管理には十分気をつけてください。

さて、ツイッターでお届けした情報の中からいくつかピックアップしてお届けしている月末恒例の「今月のつぶやきから」ですが、今回は11題を3つのテーマに分けて振り返ります。

最初は、ますます便利になる医療機器について3題。




次は、食べ物に関すること5題。






最後は、個人的に気になる情報を3題。 


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 ★ 診察室のデスクトップ 67 ★


毎年、当院のイルミネーションについてブログでお伝えしていますが、自宅にも少しばかり飾り付けをしています。
玄関先のドイツトウヒを電飾してオーナメントを取り付ける、というのが定番です。

今年は一通り飾り終えた後に、20年来同じ屋根の下に居る
スノーマンと記念撮影。
身長は90cm近くで、愛嬌も存在感もあるわが家の一員です。
年の瀬まで診察室のデスクトップにこの画像を据えてみようと思っています。



すのうま






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 ◆ 診療所ライブラリー 140 ◆


きぼうのごはん今回紹介する本は、いくつかのメディアに取り上げられていたこともあって知った本です。

噛むことが困難になった夫のための介護食。
病状を考えつつ食事に工夫を凝らす試行錯誤の顛末も書かれていて、単なるレシピ本でもなく、単なる闘病記でもないという新鮮な感覚の本に仕上がっています。
夫婦で取り組む闘病という非日常を、日々創造しながら楽しんでいたのではないか、そうも思える爽やかな読後感でした。

これまでいろんな患者さんを診てきましたが、食べることがしっかりできている人とそうでない人では大病後の生活のクオリティーがまるで違います。
マニュアル化されたようなレシピではなく、一人一人の病状に応じた工夫を凝らして美味しく楽しい食生活を過ごすことがとても大事であることを改めて考えさせられました。
また、医療界ではクリティカルパスなどで、治療や検査を標準化しようとする流れが以前からあるのですが、食に限らず個々の状態に合わせて適宜最適化していくことを捨ててはいけませんね。

今回の本から様々なことを学ばせてもらいました。

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毎年恒例のクリスマスイルミネーションを本日設置しました。
今日は試験点灯のみで、明日以降日暮れから午後9時くらいまでの間、本格的に点灯します。

ここ数年、飾る時の気候は比較的穏やかで時には汗を拭きながらの作業になることもあります。
しかし、今日は日差しもしっかりあったのにとても寒かったです。
寒い方がライトの光がきりりと引き締まって見える気がしますけれどもね。

今年はもう少しオーナメントを追加する予定にしています。
これから一月あまりの間、近くを通られる際は当院のイルミネーションを是非お楽しみ下さい。

イル2


 ● 薬の説明書のイラスト 271 ●


今の小学生には「緑のおばさん」というのは死語に近い言葉だと思います。
横断歩道の旗持ち当番はPTAのお母様たちであったり、町内会で担当を決めていたりしますので必ずしもおばさんじゃないですし、緑色の衣装をまとっているわけでもないですし。

11月19日は「緑のおばさんの日」。
東京都が失業対策として学童養護員制度を始めたのがきっかけのようです。
戦後復興期に、戦争寡婦 ( 戦争未亡人 ) が食べていけるように、国策として保険外交員やたばこ屋などに優先的に採用したという話を聞いた事があります。
この緑のおばさんもその一環なのでしょうね。

戦争という言葉のきな臭さが何となく漂っているこの頃ですが、そういう歴史を振り返りつつ、今回は緑のおばさんをイラストに選んでみました。


みどり
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名称未設定-2朝晩などを中心に気温が低い日が続いています。
日中は20度を超えるので、その寒暖差の影響なのか風邪をひかれる方が目立ってきました。
今週15日頃からは寒くなる予想が出ており、19日の日曜日は真冬並みの気温になりそうですね。
例年、この時期にクリスマスイルミネーションの飾り付けを行なっています。
年によっては汗ばみながらの作業になるのですが、今年はかなり着込む必要がありそうです。

そんな寒波襲来の前に私は体調を崩してしまいました。
今日はあまりブログ記事を書く元気がないので、気候ネタでお茶を濁させていただきます。

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えっせん【診察室のBGM 139】


2年半程前のことだったと思います。
知り合いのイギリス人に「お店で面白いことやるからおいで」と誘われて出向いたところ、そこに居合わせたのが今回紹介するジャズヴォーカリスト
和田明 でした。
狭い空間の中で破天荒なジャムセッションが展開されたのですが、彼がギターを奏でながらスキャットなどを披露。
スモーキーベルベットという形容がまさにぴったりの、その歌声を間近で聴くことができてとてもラッキーでした。
今年の鹿児島ジャズフェスティバルにも出演していましたよね。

今回は、その彼が今年リリースした
「ESSENCE」を紹介します。
冒頭の「Skylark」からノックアウトされてしまいますが、ジャズのスタンダードだけでなく、ビリー・ジョエルやスタイル・カウンシルなど多岐にわたる選曲で和田明ワールドが展開されます。

ラストを飾るのが
フランク・シナトラの代表作でもある「All The Way」
原曲よりもゆったりとしたテンポのピアノとのデュオですが、歌唱力と表現力が半端ないです。
この1曲を聴いただけで皆さんが魅了されること間違いなし。
彼の曲がBGMとして流れているタイミングで、当院の診察室に居られる患者さんはとてもラッキーだと思います。
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来年、診療報酬改定が控えており、今回の改定で医師の技術に関する部分では報酬を引き上げるものの、薬に関する部分では引き下げようという方向性が見えています。

♦ 若い女性への処方が急増したヒルドイド

軟膏薬に関して、最も槍玉に上がっていると思われるのが、「ヒルドイド」などの名称で知られるヘパリン類似物質の外用剤の適正使用について。

一般報道もなされているのでご存知の方も多いと思いますが、某モデルが化粧の下地に使っていると紹介したことから、美容目的で医療機関で薬を求める人が男性に比べて女性で5倍以上も急増したとか。
特に25~29歳に限ると女性の増加数が男性の33.9倍というかなりいびつな状況になっています。
そして一度に50本以上処方する例もあったという事態に、保険適用を外すように求める意見もあったとか。

好ましくない情報を流したモデルさんには大いに反省してもらいたいですし、真に必要とする患者さんの使用の妨げにならないように議論がなされることを望みたいです。


♦ なぜか多用される降圧薬、ARB

もう一つ議論に上がっているのが、高血圧治療におけるアンギオテンシンII受容体拮抗薬 ( 以下 ARB ) の使用実態です。
この系統の薬は、今年に入るまでジェネリック医薬品が解禁になっているものが少なかった上に、元々の薬価が他の系統の降圧薬に比べて高いのです。
ARBとカルシウム拮抗薬を投与されている患者さんを比較しても両者間で入院の発生率に差がないというデータを基にして、ARBをカルシウム拮抗薬に置き換えれば800億円程の医療費が削減できるという主張が出てきています。
これは薬理作用を無視したいささか乱暴な意見で、性質の違いを考慮して個々に応じた適切な降圧薬を選択すべきだとは思います。

しかし、この議論の中で提示されたデータの中にかなりがっかりしたものがあります。
それはACE阻害薬の使用割合が極端に低いことなんです。
単独処方での割合をみると、Ca拮抗薬・ARB・ACE阻害薬の順に、57.0% ( 33.5% )・37.9% ( 63.1% )・1.7% (1.1%) だったのです。( 数値は構成割合でカッコ内の数値は処方額の割合 ) 

高血圧の治療をするのは、血圧の目先の数値を下げるのが目的ではなく、高血圧が元で起こる心臓や脳血管の疾患を予防することにあります。
ARBとACE阻害薬は同じレニン・アンギオテンシン系を抑制するという共通点があるものの、心筋梗塞後の予後や全死亡、心血管死など様々な点においてACE阻害薬が優れていることがわかっています。
そのため、ARBはACE阻害薬に忍容性のない患者向けの代替品というのが欧米での位置づけ。
なのに、日本ではARBの処方が圧倒的なのです。
循環器の医師たちもその点は十分に理解しているのですが、ACE阻害薬の副作用である咳が生じるのを嫌ったり、院内に採用されていないからといった消極的な理由でARBの方を選択しているのが現状です。

当院では、エビデンスをしっかり持っているACE阻害薬を積極的に処方しています。
ARBをカルシウム拮抗薬ではなくACE阻害薬に置き換える、という議論なら私はおおいに歓迎します。
今回の議論をきっかけに、日本の血圧治療に携わる医師の意識が変わってくれることを望みたいですね。

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