野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。
    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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12月1日より中断していたインフルエンザ予防接種の予約を、12月13日より再開いたしました。

過去のお勧め記事 → みぞおちに固いしこりが・・・

選択健康食品を手にする方は多いと思いますが、先日、消費者庁が健康食品に関するパンフレットを公開しました。
健康食品 Q&A」と「健康食品 5つの問題」です。

医薬品と違って、食品と名付けられているせいか健康食品には抵抗感を持たずに摂取している人が多いようです。
しかし、有効成分に科学的根拠がないことがほとんどですし、粗悪品があったり、表示されている通りに成分が含まれているか疑わしかったり、推奨されている摂取量に根拠がなかったり。
正直、とんでもない物ばかりです。
そして健康被害が案外多いのです。
医薬品は市場に出る前に、徹底的に調べられ、用量が定まり、副作用の種類や頻度も事前に情報としてわかっています。
薬が原因と思われる副作用がみられた場合には直ちに中止することができます。
しかし、健康を損ねている原因が健康食品にあるとたどり着くのには時間と労力がかかってしまいます。

消費者庁が発表したパンフレットを参考に、必ず自分で成分の有効性を調べ、利用する場合はパンフレットにある健康手帳を参考に記録をつけるように心がけましょう。
それにしても、なぜ厚労省じゃなくて消費者庁の仕事なんでしょうね。
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なじゃ【診察室のBGM 138】


ジャズギタリスト
小沼ようすけとorange pekoeのギタリスト 藤本一馬 の二人が結成した Inspired Guitar Duo がこの夏に「Naja」というアルバムをリリースしました。
自然をテーマに掲げていて、森・雨・大地・海・月などといった名前の入った曲が並んでいます。
テクニックをひけらかすことなく、自然の持つ優しさや不思議な力を、息の合ったギター2本で見事に描写。
まるで山水画のような世界がとても心地いいです。
こんな素晴らしいアルバムに出会えるたびに幸せを感じます。

基本的にアコースティクギターだけなのですが、光合成を意味する
「Photosythesis」では、アコギとエレキの組み合わせ。
恐らくエレキは小沼ようすけが弾いているのではないかと思いますが、異なる音が光合成のごとき化学反応をして、新しい音となって耳に届きます。

アルバムからはこの曲以外にもいくつか選んで診察室のBGMに活用しています。
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わく例年通り、10月からインフルエンザワクチンの接種を始めています。

今シーズンは9月ごろよりインフルエンザの患者さんがチラホラと見受けられており、流行が早くなるかも知れません。
一方で、今シーズンのワクチン生産量が少なく、出荷もやや遅れ気味になっています。
ワクチンの株を途中で変更したことや、他のワクチンの生産を増やさなければならない事情が影響しているようです。
このため、他の地域では小児科の基幹病院なのに10月に20バイアルしか手に入らないとか、予約が全くできない病院もあるようです。
しかし、鹿児島市地域では、薬の卸メーカーが例年の実績を元に適切に医療機関への配分を計画しているようで、当院ではほぼ昨年に近いワクチン量が確保できる見込みです。

価格は昨年と同じです。
小児の 2回目や受験生の割引などは従来通りです。
ご予約の際にご確認いただきたいと思います。

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 ★ 診察室のデスクトップ 66 ★


2年ほど前に、志布志を訪ねた時に驚いたこと。
大慈寺でお坊さんが法話をしていたことと、宝満寺で紫の法衣をまとったお坊さんがいたこと。
徹底した排仏毀釈で仏教文化が廃れてしまった鹿児島で、初めて目にする光景だったのです。
春にお釈迦祭りもある志布志には仏教が生活に根付いているように感じました。

皇室との関係が深い京都の御寺泉涌寺 ( みてらせんにゅうじ ) の末寺で、薩摩三名刹の一つでもあった宝満寺跡の庭園の片隅で見つけた
キノコ
名前はちっともわかりませんが、今回の診察室のデスクトップ画像に選んでみました。



きのこ





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 ● 薬の説明書のイラスト 268 ●


10がつ15日は世界手洗いの日。
2008年にユニセフが国際衛生年に合わせて制定したものです。

感染症は我々にとっては常に脅威の存在であり、抗菌薬という手段を得た今でも完全に我々を守ってくれるものではありません。
おろそかにしがちですが、手洗いは感染予防にはとても有益で簡便な方法です。
こちらのHPを参考に今一度手洗いを見直してみましょう。 ( → 世界手洗いの日

ということで10月前半のイラストは手洗いです。



てあ
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きび〖 今月のつぶやきから 69 〗


いつもなら残暑で30℃超えも珍しくない鹿児島の9月末ですが、今年はずいぶん凌ぎやすいですね。
月末恒例となっているツイッター上でお届けした医療に関する情報のまとめです。
今回は、先月同様睡眠に関する話題と、毎度おなじみの腸内細菌に関するものをそれぞれ5つづつ。

睡眠に関しては幅広く情報が集まりました。





次に、腸内細菌の話題です。
食事と腸内細菌の関わりが様々な角度で研究されています。
最後のゾウムシについては必ずしも腸内細菌というわけではないですが、非常に示唆に富んでいます。





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 ◆ 診療所ライブラリー 138 ◆


原因は怪しげな健康情報を載せた本ならともかく、ちゃんとした医学的情報に基づいた本でここまで断定的なタイトルをつけたものは珍しいのではないでしょうか。
一般向けとしてはかなりボリュームがある情報量で、我々も教科書として使えるくらいの内容ながら、図版も駆使してピロリ菌除菌の重要性をわかりやすく説いています。

私が研究室にいる頃、消化器の分野ではピロリ菌に関する研究が花盛りでした。
ピロリ菌が胃粘膜を傷めるメカニズム、除菌にはどのような薬剤の組み合せと期間が良いか、除菌によって胃がんの発症は防げるか・・・。
様々なことがわかってきて、今は中学生や高校生の頃に早めに除菌しましょうという流れが出来つつあります。
鹿児島県でも本年度から高校1年生を対象としたピロリ菌検診が始まりました。( → ピロリ菌検診、そして除菌を妨げる因子 )
こういった取り組みが全国的に広がると、日本から胃がんという疾患がほとんど駆逐されると思います。

それにしても未だによくわからないのが、ピロリ菌にどうやって感染するのかということ。
井戸水が、なんて話もありますが、人間の体外でピロリ菌はどうやって過ごしているのか、さっぱりわからないのですから。
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音今日、ツイッター上で話題になっていたのが、咳止めの副作用。
服用すると音が半音低く聞こえるというものです。( 参考 → 咳止め薬で「音が半音下がって聞こえる」副作用? )

これはベンプロペリン ( 商品名 フラベリック ) という咳止めによって起きる副作用ですが、絶対音感がないとなかなか気づきにくいものですよね。
この薬に限らず、てんかんや三叉神経痛などに使うカルバマゼピン ( 商品名 テグレトール ) や感冒薬のPL顆粒などに含まれる塩酸プロメタジンという成分によっても引き起こされることが報告されています。

私は音楽やってる人の咳止めとして半夏厚朴湯をお勧めすることがあります。
聴覚への影響はありませんし、何といっても声が出しやすくなるというメリットがありますので。


咳止めといえば、この6月にコデインという成分について、厚生労働省が12歳未満への使用を段階的に制限することを決めました。
2018年度末までは注意喚起を促し、2019年度から全面的に禁忌とするようです。
重篤な呼吸抑制を起こし死亡する例が相次いだ欧米では2013年頃より規制が少しずつ始まっていましたが、今年の4月に米国で12歳未満への使用を禁忌としたことを受けての日本での措置です。
米国では肥満や重度の睡眠時無呼吸症候群を有する12~18 歳への使用についても警告が付いています。

専門的になりますが、CYP2D6 の ultrarapid metabolizer ( UM ) においてはコデインの代謝産物の血中濃度が急速に上昇し、中毒を起こすのです。
このCYP2D6のUMの方は日本では0.8%程度と少ないのですが、白人で10%、エチオピア人に至っては29%も存在すると言われています。
なので日本では欧米ほどの発症頻度ではないと思いますが、0.8%と言えども無視できる数字ではありません。

長期に服用しても副作用のそれほど起きない高血圧やコレステロールの薬を服用するのには抵抗感を示すのに、副作用のやたらと多い風邪薬には安易に手を出す傾向の強い日本人。
風邪薬に含まれる成分って本当に恐いものが多いので、気をつけて下さいね。

なお、CYP2D6については、以前当ブログで解説していますので参考にして下さい。( → CYP2D6からPL顆粒を考える その2 )
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