xikbleax.gif我々が便秘の方に緩下剤として処方する代表的なものとして、
「酸化マグネシウム」というものがあります。
これは服用していただくと、胃液と化学反応を起こします。

MgO + 2HCl → MgCl2 + H2O

つまり胃液の主成分塩酸と反応した酸化マグネシウムは「塩化マグネシウム」に変化します。
さらにこの塩化マグネシウムが他の消化液中の炭酸ナトリウムと反応して「炭酸マグネシウム」となり、
これが緩下作用を発揮します。

海水から食塩を作る際の不純物をニガリと称します。
海水中のミネラルで最も多いのは、塩化ナトリウムすなわち食塩ですが、
その次に多いのがこの塩化マグネシウムです。
つまりニガリの主成分は塩化マグネシウムなのです。

先日世間を騒がし打ち切りとなった番組でも、かつてニガリダイエットを紹介していました。
ダイエット出来ると称する物には下剤が混ぜてあることがあります。
便が出た分、体は軽くはなるでしょうが、連用して体にいいとは思えません。
楽して痩せようという皆さんの気持ちにつけ込んでいる、その手の物には十分ご注意を。

さて、先の化学式を注意深く見て下さい。塩酸が中和されていることがお分かりでしょうか。
この作用を利用して、酸化マグネシウムは胃薬としても使われています。
また、胃を全部切除された方には酸化マグネシウムはあまり意味がないことも理解していただけるかと思います。