4t4gmyqo.gifコロナビのデモ機を使う機会を得ました。

正式には挿入形状観測装置と言うそうですが、大腸内視鏡がおなかの中でどのような状態になっているのかを X線透視を使わずに確認できる装置です。
内視鏡の形を把握することで患者さんの苦痛を軽減し、短時間で容易な挿入を目指そうというものです。

屈曲が多く可動性のある大腸の奥へ内視鏡を進めていくのは容易なことではありません。
昔は二人がかりで透視を見ながら検査をする時代が確かにあったのですが、現在は挿入技術の理論も進んできて一人でかつ無透視で行うのが一般的です。ただしその技術を習得するには多くの経験と時間を要します。
コロナビは若手医師の訓練や挿入困難例には大変役に立つものだと思います。

さて実際に使った感想を述べますと、コロナビの画面を併用すると気が散って、途中からは鬱陶しく感じました。
慣れないせいもあるのでしょうが、いつも通りにモニター画面に集中している方がかえって早く挿入できるように思いました。

でも役に立ったことが一つ。
それは病変部のおおよその位置を把握するのが容易なことです。
通常のモニター画面だと内視鏡の挿入長などからその場所を推測するしかありません。
挿入時よりも観察時に利用価値が高いとは考えもしませんでした。