4jumketx.gif麻疹 (はしか) により鹿児島大学でも休講措置がとられ、
また、ワクチンはおろか、試薬も不足して麻疹の抗体検査ができない状態に陥っており、
皆様にはご迷惑をおかけしております。

カナダでは日本の修学旅行生の一人が麻疹の疑いで隔離され、一行はホテルで缶詰めになっているとか。
このような恥ずかしい事態となるに至り、ここで日本の予防接種を取り巻く現状の一端について述べてみたいと思います。

予防接種という感染症に対する非常に有効な手段を人類は得たにもかかわらず、予防接種そのものでの健康被害が過去にあったため、日本ではこの分野での行政の関わりが後退した感が否めません。
一方で、世界的にみるとWHOが音頭をとってワクチンを用いた感染症の駆逐に積極的に力を入れているのです。

麻疹に関して言えば、ワクチンは 2度接種することが良いことは以前より知られており、
それを徹底したアメリカ大陸ではほぼ根絶に近いところまできています。
日本が 2回接種に着手したのはつい去年の話なのです。先進国で最も遅かったのではないでしょうか。
しかし、予防接種がかつての罰則のある義務から努力義務になっているため、本当に根絶を目指すために必要とされる 95%以上という接種率を確保できるのかどうか・・・。

米国で発症する麻疹患者の半分は日本人か、日本人から感染したものと言われています。
予防できる手段があるのに予防しない。この分野では日本人は汚い人種であると海外からは思われているのです。
海外に留学などをするにあたり、予防接種の証明を徹底させられた経験のある方もいらっしゃると思います。

予防接種は個人を病気から守るだけでなく、集団を守る意味も持っているのです。
尻込みしてしまっている日本の予防接種行政を、今回の麻疹流行を機に今一度考え直してみる必要があるように思います。