_rvrrlfj.gif《 大腸がん 5 》      


検診においては様々な項目について検査を行っていきますが、中にはその有効性に疑問を投げかけられているものもあります。

しかし、大腸がんを見つけ出す手段として用いられる便潜血反応検査には高い有効性があることがわかっています。
これは便の中に含まれる血液の有無を調べるもの。方法としては専用の容器に付属の棒の先に便を擦り付けるだけ。
欠点は痔や消化管の他の病気でも陽性に出ることと、逆に大腸がんがあっても100%陽性にはならないという点。
それでも非常に高い評価を受けている検査です。

検診で便潜血反応検査が陽性であった場合には、次に大腸内視鏡検査などの精密検査を受けていただくという手順がとられます。
そうすることで大腸がんによる死亡が検診を受けなかった人に比べて 7割も低下するということが、この春に厚生労働省研究班から発表されました。
検診によって大腸がんが早い段階で発見される可能性が高くなることは当然のことですが、極めて高い効果が期待できることが数字で裏付けられたわけです。

便潜血検査を省略して診断精度に勝る大腸内視鏡検査を受けていただくのももちろん悪いことではないのですが、
検査の簡便性や費用の点などから検診としては便潜血反応検査に劣る位置づけとなります。
また、先にも述べたように、大腸がんは解熱鎮痛薬で予防できる可能性がかなり高いのですが、こちらも副作用などの点から今のところ推奨されている手段ではありません。

便潜血反応検査による大腸がんの検診。対象年齢の約15%の人しか受診していない現実があります。
採血のように痛い思いをせずにできる、非常に高い有効性のある検査ですから積極的に受けるようにしましょう。
注意したいのは陽性と出た場合は、必ず大腸の精査を受けること。もう一度便潜血検査をして陰性となって精査を受けない方がいます。一度でも陽性と出たならば、便潜血検査を繰り返しても意味はありません。

しかし、検診はあくまでがんを早期に見つけ出す手段に過ぎません。
大腸がんはメタボリック症候群との関連も強く示唆されます。大腸がんにならないように日頃の食事や運動に配慮することが何よりも大切であると考えます。