t0jokuzh.gif内視鏡検査にウーロン茶
ちょっと前に当ブログでもとりあげましたが、いま内視鏡医の間でかなり話題になっているようです。
先月聞きにいった講演会でも紹介されましたし、製薬会社のMRさんも情報提供してくれるなど、またたく間に認知されるようになってきました。


当院でこの3ヶ月、ウーロン茶を使用してみて次のようなことが言えると思います。

まず、経鼻内視鏡よりも大腸内視鏡においてより効果が高いようです。
大腸内視鏡で先端に透明フードを使われる方は、これもあらかじめウーロン茶に浸しておくと汚れが付きにくくなります。

経鼻内視鏡でも水に比べるとはるかにレンズ面の汚れの落ちはいいです。
ただし、吸引力の弱い経鼻内視鏡で唾液を取り除こうとすると唾液が納豆の糸のように伸びて処置に困ることがありますが、これはウーロン茶といえども解決しません。
検査中、唾液は嚥下せずに外に出してもらうようにしなければなりません。

施設によっては、安価な物とはいえウーロン茶の代金を誰が負担するかという問題も生じるでしょう。
実際、内視鏡医がポケットマネーから捻出している所もあるようです。
この点はウーロン茶を水で半分に希釈しても効果に変化が感じられませんので、コストを気にされる場合は参考にしてください。
もっとも市販のウーロン茶の濃度も種類によって様々なのでしょうが。

ウーロン茶よりもプーアル茶の方が効果が高いという話もあるようですが、今後多くの医師によって色々な工夫がなされていくことでしょう。