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( この記事を改変し、新しく「口内炎には半夏瀉心湯」を書きました。そちらも参照して下さい。 )

消化器は口に始まり肛門に終わりますが、消化器内科が扱う臓器は食道から先。
そこまでは歯科や口腔外科、耳鼻科の領域になります。
しかし内科医だからと口の中を無視するわけにはいきません。

その中でよく診る疾患の一つに口内炎があります。
口内炎はありふれた疾患ではありますが、原因は多岐にわたる上、どうしてできるのか実はよく分かっていないのです。

手足口病のところで書こうと思っていたのですが、口内炎の治療について。
口内炎に適応のある薬としては、口腔用のステロイド軟膏やうがい薬、トローチ等があります。
海外では抗がん剤の副作用による口内炎に角化細胞成長因子 (KGF 参考 傷は舐めるに限る ) も使われているようです。
私も口内炎がたまにできますが、これまでよく使っていたのはステロイド軟膏。
でも、口の中がネバネバするする上に、痛みが 1週間位は持続します。
そもそも口内炎は粘膜の欠損なのに何でステロイドが有効なんだろう、と疑問に思っていました。
ヨード系うがい薬も口内炎への適応があるようですが、刺激があり、治りを遅くするはずです。(参考 傷は消毒しない )
抗生物質入りのトローチもあるのですが、その副作用の欄には口内炎も書かれています。

で、あれやこれや自分で試してこれはいいという方法を見つけました。
まず、急性期の痛みにはアズレン系のうがい薬
多少紛れます。
そして、半夏瀉心湯の内服です。
軟膏を使い慣れていたので、飲んで口内炎を治すということに最初抵抗感がありました。
翌日には痛みが気にならないレベルになり、4日目にはほぼ治ってしまいました。

半夏瀉心湯は消化器疾患に幅広く使える便利な漢方薬で、ある種の抗がん剤の副作用予防などにも使われています。
この薬の薬理作用がわかれば、口内炎発症のメカニズムも分かるんじゃないだろうか、と思うこの頃です。

他にも効能のある漢方薬がありますし、レバミピドイルソグラジンという胃薬も口内炎に効くと聞きましたので、今度口内炎ができたら試してみようかな。