<< 宿便について考える 第一回 >>


ill_01_03.gifこれから何回かに分けて宿便について考えていきたいと思います。

宿便という言葉を初めて耳にしたのは医者になって2、3年目の頃だったと思います。
患者さんの訴えに思わず「宿便ってどういうことですか ?」と聞き返したくらいあまり馴染みのない言葉でした。
それからしばらく聞くことはなかったのに、デトックスなる言葉が流行り出してからでしょうか、最近あちこちで目にしたり耳にしたりする機会が増えてきました。


宿便は医学用語ではありませんが、辞書をひも解くとちゃんと載っています。
日本語入力システムでも何の問題もなく一発変換できてしまいます。

医学用語ではないと言いつつ、手元にある資料などをめくってみると

 ① 宿便性潰瘍という名称の疾患があることがわかり、
 ② 有名出版社から出ている看護師向けのコンパクトな本に「宿便の正体は ?」なる項目があり、
 ③ さらにある漢方薬の効能及び効果の欄に宿便の文字を見つけるに至り、

宿便とは一体何なのだろうかと気になり出し、さらに深く調べてみようと思い立ちました。
しかし、残念ながら言葉の源流にたどり着けませんでした。

便通の問題や大腸についていろいろ考察しながら、この先話を進めていきたいと思います。


宿便について考える 第二回 「宿便の定義を調べてみる」