flu_1.gif ◆ 診療所ライブラリー 39 ◆


「麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか」。
このインパクトのあるタイトルの本を書いたのは、若くして私の出身校の教授となった人物。

この本が出版されたのは今年の3月で、新型 ( 豚 ) インフルエンザの世界的な蔓延が始まる前なのですが、日本における狂騒の坩堝を予見したような内容には驚かされます。

この騒動の中、日本で多くの人がマスク姿で街を歩く映像を世界の人たちは奇異の目で見ていました。
一方で、今月17日には、日本のエイズ感染者・発症者が過去最高を記録したことが発表されています。
先進国で増えているのは日本だけという事態は一向に改善されません。
新型インフルエンザに過剰なまでの反応を示すのに、エイズ、麻疹、結核などの疾患には無頓着。
どうしてでしょうか。

この本は、感染症分野での日本の医療の問題点を広範囲に扱ったもので、医療行政の無責任さや医療報道の質の低さなどもきっちり指摘してあります。
今回の新型インフルエンザ問題、厚生労働省の対応は適切だったでしょうか。
マスコミの報道の仕方は不安を増大させなかったでしょうか。
そして、皆さん一人一人はどう対応されたでしょうか。
新型インフルエンザに限らず、普段の予防接種などにも注意を払われているでしょうか。

この本を読んでいただいて、日本の感染症に対する医療環境の現状を理解していただくのはもちろん、今回の騒動を検証して今後起こるであろう様々な流行性の疾患に我々はどう対処していくべきかを学んでいただきたいと思います。


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