〈〈 武岡の端っこを歩く 31  武岡一丁目9番地付近 〉〉


一丁目の一桁台の番地付近は北西に向けてほぼ平坦な道が続いています。

さて、地図に丸を付けた部分に注目してください。
8番地と9番地を境する交差点の北東側の道は数メートルしかなく、不自然に途切れています。
武岡団地が出来た時からこのような状態なのです。
前回紹介の地点もよく見ると同じように道が不自然に切れていることがわかります。

この不思議な道の存在意義は、市道「武・武岡線」の工事が始まって分かってきました。
武岡が造成された三十数年前の段階で既にこの外側に道を通す計画があったということだと思います。
現実には武・武岡線が随分低い位置を通ることになったため、この地点と前回の地点で繋がることはなくなりました。
若干の変更があるにしろ、長い年月をかけてでも達成しようとする都市計画の壮大さには驚きます。

そういえば、南九州自動車道も全て開通していないのにかかわらず、起点となる八代からの距離を示す標識が100メートル毎に設置されていますよね。
全通が何十年先になるかわからないけれども、細かいルートが決まっているからこそ出来ること。
我々の知らないところでお役人が練り上げたプラン。
公にはなっていなくても、街の中にその一端を示すような不思議な場所を見つけるのも面白いものです。



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