yoguruto.gif昨年までは経鼻内視鏡を始めとして消化器病関係の記事を盛んに書いていたのですが、今年は「宿便について考える」という連載以外はほとんど書いていませんでたね。
ちょっと鮮度が落ちるのですが、ピロリ菌の話題について。

時々、ピロリ菌にいいとされる LG-21 という乳酸菌が入ったヨーグルトを食べている方に遭遇します。
この乳酸菌に絡んだ話題を。
内視鏡検査などを通してピロリ菌が陽性であるとわかれれば、三種類の薬を組み合わせて除菌療法を行ないますが、これで完全に除菌ができないケースもあります。
多くの場合、薬のうちの一つであるクラリスロマイシン ( CAM ) にピロリ菌が耐性を持っていることが原因として挙げられます。
さて、この除菌療法を始める 3週間前から LG-21 入りヨーグルトを食べてもらって除菌療法を行なうと、CAM 耐性のピロリ菌を保有している場合でも 54.5 % の除菌率が得られたとする報告が 5月末にありました。
ピロリ菌がこの乳酸菌によって弱ることで除菌率を高める可能性があるようです。
ただし、ヨーグルトだけではピロリ菌は減るものの完全な除菌は無理ですのでご注意を。


余談ですが・・・。
ピロリ菌の除菌療法が日本でも認可されて間もない頃、胃潰瘍を繰り返していた糖尿病の患者さんに除菌を行なったところ、ピロリ菌が消えてその後全く潰瘍が出来なくなりました。
「最近は食事がおいしくて。本当に有り難うございました。」
その患者さんにはとても感謝していただきましたが、食欲が出てきたのが仇となって糖尿病がみるみる悪化。
教育入院と相成りました。