200911241628579205.gif先週末、基礎疾患があり最優先となる患者さんに対し新型インフルエンザワクチンを接種しました。
評判の悪い10ml バイアルでしたので、連絡を入れて21日に該当者の方全員に来ていただきました。
10ml バイアルについての報道がなされていたこともあり、皆さんにご理解、ご協力をいただきありがとうございました。

来月からは小児・小学生低学年への接種が始まりますが、武岡地区は今がインフルエンザのピークを迎えているようで幼稚園や小中学校では学級閉鎖が相次いでいます。
必要な時にワクチンが間に合わない現状を非常にもどかしく思います。

さて、気になるニュースがひとつ。
グラクソ・スミスクライン( GSK ) 社製の一部のワクチンで通常より高い割合で副作用が認められたというもの。
日本にも3700万人分輸入予定となっている会社が製造したものだけに大きく取り上げられています。
このニュースで気をつけていただきたいのは、製造したうちの一部のロットに限られるということ。
通常17万本で1、2例起こるとされるアナフィラキシーショックがこのロットでは 6例起こったそうです。
いずれも短期間で回復しているようで死亡例はありません。
それから、この報道がなされる前日に国産ワクチンの安全宣言がなされていることに注目しなくてはいけないと思います。
実は、一人 2回接種を前提に国産と輸入分合わせて7700万人分のワクチンを確保したのですが、後に多くの方は 1回でいいという決定がなされました。
従って日本国民全員をカバーするのに十分すぎる数になったわけです。
接種を希望している人はおよそ 6割程度というどこかのアンケートもありましたので ( →参考 )、余剰量は相当数になるのではないでしょうか。
そこへ今回のタイミングのいい連続報道。
GSK社製のワクチン輸入をストップしても十分賄えるとして、今回の副作用報告を売買契約の破棄ないし変更のいい口実にしようという魂胆があるのではないか、と勘ぐっているのは私だけでしょうか。