2010021511124928515.gif今月に入り、いわゆる嘔吐下痢症で来院される方が増えています。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎が多いのでしょうが、それを確定させる検査に保険が適応されず、治る頃に結果が出るので検査は現実的ではありません。

ただ、ノロウイルスは十二指腸で増殖し、腸の表面の細胞に大きなダメージを与えるようです。
中には十二指腸に穴が開いたという症例報告もあります。
実際、お臍のやや上あたりの痛みを訴え、嘔吐や下痢が落ち着いた後も2、3日痛みが残るというパターンの方を多く見受けます。
恐らく脱落した表面の細胞が再生するまでの間、炎症や消化液の刺激等で痛いのかな、と勝手に推測していますが、この「お臍付近の痛み」を ( これまた勝手に ) ノロウイルス感染の一つの目安と考えています。
頭痛を訴える方も多いのですが、腸の粘膜が傷ついている時に痛み止めの薬はあまり好ましくないので、処方に悩むところです。

内視鏡を操る私としては、ノロウイルス感染による十二指腸の内視鏡像に興味があるのですが、吐いたり下したりしている最中に内視鏡検査などお勧めすることはとてもできません。