2010022617294717845.gif今回は、先日参加した講演会についての感想を書き綴ってみます。

検診で胃癌が見つかった人の透視や内視鏡の画像を過去にさかのぼって再検討したものでした。
癌が発見されたのと同じ部位に既に何か変化が起こっていたのではないかという目で以前の画像を見てみると、確かにわずかな変化があったり明らかな見落としがあったりするものです。
複数の医師が判定するにも関わらず問題なしとされているものも多く、会場の医療関係者の大多数もこれを癌と診断せよというのはちょっと酷だなと思われたに違いありません。
しかし、このようなケースをしっかり学んで医師一人一人が診断精度を上げていかなければならないなと改めて実感しました。
また、患者さんが定期的に検査を受けておられるからこそできる検討であることを感謝しなくてはなりません。

胃の検査というと内視鏡が主流となってきた現在、検診の透視のレントゲン写真を読影する若い医師が減り、読影医の高齢化が進んでいるとか。
検診のあり方を変えなくてはならない時期に来ているのかも知れません。