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ベテラン精神科医と「だめんず・うぉーかー」の作者による対談形式のエッセイ。

精神科の外来を訪れる人たちと恋愛下手な人たちの話が次々に出てきますが、内容が決して陰鬱にならず楽しく最後まで読めてしまうのは、大勢の人間の有り様をつぶさに見てきた二人の引出しの多さのなせる技だと思います。
軽妙な会話のやり取りの中に垣間見る鋭い観察の切り口に感心することしきりで、ストレス解消や人間関係の持っていき方のヒントが詰まっています。
ただ、喫煙に関する認識は甘いのではないかと思われますけれども。

精神科領域の疾患に流行り廃りがあるというのは興味をひきました。
要因の一つであろう我々を取り巻く社会環境の変化が及ぼす影響には計り知れないものがあります。
また、カテキンは精神安定作用に効くらしいと書いてありましたが、緑茶を飲まず魚を食べなくなってきた食生活の変化にも問題があるのかも知れませんね。
消化器の分野でも私が医者になってからこれまでの間に、よくみられる疾患は様変わりしてきました。
こちらは治療法が進歩してきた側面が大きいのですが、それでは説明できないものもあります。

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