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憩室
2年ほど前に書いた「大腸憩室からの出血」という記事に、近ごろアクセスが多くなっています。
心臓病や脳血管疾患の再発予防などで血液をサラサラにして固まりにくくする薬の処方が格段に増えてきていて、それに伴い大腸憩室からの出血も増えているということを取り上げたものでした。
内視鏡医にとって大腸憩室からの出血への対応は本当に難渋します。


大腸憩室は、日本人においては上行結腸など右側結腸に多く、欧米人はS状結腸に多いとされていますが、近年は日本人でもS状結腸での発生が増えていると言われています。
神戸時代にはS状結腸の憩室の症例がそこそこあり、憩室が大きすぎて腸の内腔と区別がつきづらく内視鏡挿入に難渋するケースも決して珍しいことではありませんでした。
ところが、鹿児島ではあまり見かけることがありません。
S状結腸の憩室の成因の一つに欧米的な食事が挙げられていますので、神戸と鹿児島の食文化の相違が影響しているのでしょうね。
憩室があってもほとんどの方は問題なく過ごせますが、炎症や出血がまれながらあります。
大腸を日々観察しながら、鹿児島の皆さんの食生活が劣化しないことを願わずにはいられません。