◆ 診療所ライブラリー 93 ◆


漢方読本私が臨床の場で漢方薬を活用する機会が格段に増えるきっかけとなったのは、自分自身の花粉症の治療に四苦八苦したことでした。( → 私自身の花粉症には )
漢方薬を使いこなせるようになると、西洋薬だけでは治せない症状も改善することがあり、確実に臨床に幅が出てきます。
しかし、漢方薬の世界は奥が深く、まだまだ修業の身であります。

前回紹介した本は50歳からの体力作りに焦点を当てたものでしたが、今回は心身の不調を良い方向に導いてくれる漢方の魅力を紹介する本です。
一般の方ににもわかりやすいように様々な疾患についての解説をしているのはもちろんですが、漢方を学んでみようとする医療関係者向けにもとても役立つ内容になっています。
私自身も、普段使い慣れている漢方薬に別の活用法もあることに目から鱗が落ちる部分もありました。
鱗を表す英語「scale」にもいっぱい意味がありますが、一つの漢方薬が様々な疾患に応用が利くのも魅力の一つですね。

 →  100歳まで元気にすごす漢方読本