◆ 診療所ライブラリー 95 ◆


声のしくみスピーカーを通して患者さんを診察室に呼び入れるようになってから、自分の声の通りの悪さが気になっていました。( → マイクの設置 )。
それで手にしてみた本ですが、声を多方面から捉えていて楽しく読み進めていくことができます。

ただ、医学的な記述に関してはいろいろと問題あり。
解剖用語が間違っているし、肺機能の解説では残気量について「すべての息を出せないのは、命を守るためです。全てを出せたら、悪い空気を吸ったとき、一瞬で死んでしまうからです」なんて書いているし。
日本語と英語の比較では面白い検討が多数書かれていましたが、表情筋の発達が人種によって異なることも言語にも影響を与えている点には全く触れていませんし。

それでもいろいろと勉強になる部分があります。
「こんにちは」と「こんばんは」には合わせて三つの「ん」がありますけど、三つとも発音が異なるというのはこれまで日本語を使っていて気付いておられましたか ?
この本で、日頃使っている日本語や声について再発見があると思います。

 → 声のしくみ