24 ◆ 診療所ライブラリー 67 ◆


医者が日常使う言葉は、一般の人には難解なものがたくさんあります。
医学部の講義では、教授が何を言っているのかほとんど理解できないものもありました。
不思議なものでそのうち慣れてきて、逆に自然に使っている訳なんですけどね。

例えば「合併症」という言葉があります。
この数年の間に市町村合併が続きましたが、合併と聞くと普通は複数のものが一つになるという意味ですよね。
でも合併症とは、一つの病気が原因となって起こる別の病気とか、手術や検査などがもとになって起こることがある病気、という意味で必ず起こるものではありません。

そこで、3年ほど前に国立国語研究所より、「病院の言葉」をわかりやすくする提案というものがなされました。( http://www.ninjal.ac.jp/byoin/ )
それをたたき台にしているとはいえ、この本では医学的な解説を加えたり関連する用語も併記してあったりして知識が深まるように工夫がしてあります。

これはむしろ医療関係者に読んでいただいて、どのような言葉が難解でいかに優しい言葉に言い換えるべきかを学ぶきっかけにしていただきたいと思います。


  → 現役医師がやさしく教える 病院のことば