動脈硬化コレステロールの1日摂取量の上限は300mg、というのは私が医師になってからの常識でした。
しかし、昨日この値を撤廃するというニュースが米国からありました。( → こちら )
コレステロールを上げてしまう原因は、遺伝的な側面と飽和脂肪酸の過剰摂取が主要な原因ということが解ってきたからです。

コレステロールに関する知見は目まぐるしく変わってきたように思います。
医師になりたての頃は、コレステロール含有量の多い食品を並べた資料を患者さんに渡して、卵やイカは食べ過ぎないように、なんて指導をしてました。
しかし、卵を食べてもコレステロールは上がらないと言われ始めた頃から、私はそういう指導はすっかりやめました。
今でも検診で栄養士さんから旧態依然の指導を受けたという話を聞いて残念に思うことがあります。
現在私は、飽和脂肪酸の豊富な食事の摂りすぎを戒めることに主眼に置いています。
飽和脂肪酸の含有量についてはこのリンクを参考にして下さい。( → こちら )

また、米国では脂質異常の患者はとにかくスタチンを飲め、糖尿病患者もスタチンを飲め、という話になってきています。
心筋梗塞の発症率が日本に比べてケタ違いの欧米は、スタチンの用量もケタ違い。
直ちに日本に当てはまるとは思いませんが、コレステロールをどのようにコントロールすべきか、今後も様々な変遷を経ていくのではないでしょうか。