◆ 診療所ライブラリー 116 ◆


ニセ科学連日のようにテレビや新聞で耳にしたり目にしたりする巧みな宣伝文句。
それによってすっかり体にいいものだと思い込まされている商品が巷に溢れています。
根拠が乏しいのに科学的な御託を並べると、引っかかってくれる人が一定の割合でいるため、昔から怪しい商売が後を絶ちません。
特に健康に関する分野では、無防備に手を出したばかりに逆に健康を損ねてしまった人を私は何人も診てきました。

EM菌・マイナスイオン・アガリクス・水素水‥。
今回紹介する「ニセ科学を見抜くセンス」では、それらの非科学性を科学的に徹底的に検証しており、皆さんがよくご存じの商品にインチキなものがいかに多いのか納得していただける非常に素晴らしい内容になっています。
とても売れているようで、私もようやく手に入れることができましたが、本のタイトルのセンスがいいのも手伝ってのことでしょうね。

私は常日頃から患者さんに「サプリに期待もお金もかけちゃダメ」と口を酸っぱくして言っています。
何の抵抗もなく情報を盲信するのではなく、まず疑ってかかること。
それが自分を守る第一歩です。
この本を読んで更にセンスを磨いて下さい。

  → ニセ科学を見抜くセンス