手の震えアルツハイマー病の進行を遅らせる薬は現在4種類あります。
いずれも少量から開始し、段階的に増量していきます。
規定通りに増やしていくと副作用がみられることがあり、少量で継続することもあります。
ところが、この方法を認めずに診療報酬請求を却下するケースがあることが先日報道されました。
鹿児島県では問題ないようですが、9県でそのようなことが起こっていたようです。

国民健康保険の診療報酬の審査は都道府県別に行われるのですが、地域によってその審査がバラバラなのは以前から問題になっていました。
私は、神戸時代に兵庫県と大阪府の病院で仕事をする機会がありましたが、兵庫県では当たり前に行われている治療が大阪府では認められなかったり、その逆があったり。
鹿児島に帰ってきてからも、兵庫県との差異に悩まされることが度々あります。
その結果、都道府県によって診療行為に微妙な違いが生まれているのです。

場当たり的に懲罰的な烙印を押すような診療報酬の審査が目立つように思います。
審査を通して医療の質を高める方向に導いてくれるものであれば歓迎したいのですが、今回のように患者さんが興奮状態になっても手が震えても不整脈が起きても、認知症の薬を規定通りに使わんとはけしからん、というスタンスの審査がまかり通っていることに懸念を抱いています。