老人イソプレテレノールというと徐脈性不整脈などに使われる薬剤ですが、これがアルツハイマー型認知症に有効であるという驚きの報告がありました。( 論文はこちら )
神経脱落に関わるであろうとされてきたタウ蛋白という物質が凝集するのを抑制する物質をスクリーニングしていたら、既存のイソプレテレノールに突き当たったようです。

膨大な化合物の中から目的に適う物質を短時間で探索できる「ハイスループットスクリーニング」という方法が用いられたようですが、11月にはナルコレプシーという病気に対して有効な薬剤が同手法で見つかっています。

アルツハイマー型認知症については、テプレノンという胃薬が有効ではないかと現在治験が進行中です。
既存の薬剤から全く新しい効果を見いだすことを「ドラッグリポジショニング」と呼びます。
解熱鎮痛薬であるアスピリンが血液をさらさらにすることに応用されたのが典型例でしょうが、今回のイソプレテレノールに関しても同じことが言えます。
アスピリンは大腸がん予防などにも期待されていますよね。

ハイスループットスクリーニングにドラッグリポジショニング。
しっかり押さえておきたい用語ですが、誰か適切な日本語を付けてくれないでしょうかね。