青紀【診察室のBGM 118】


このアルバム、痺れました。
アルバム全編を貫く"男前"の歌声の持ち主は、"女性"ジャズヴォーカリストの 
青紀ひかり 
上田正樹や河島英五、憂歌団、桑名正博など、選ばれているのはアルバムのタイトル通り、男性ヴォーカルのしかも大阪色の濃い11曲です。
しっかりジャズとしてアレンジされた男と女の綾なす世界。
時にささやくように時に存在感の確かな太い輪郭で、一度聴いたら忘れない彼女独特の歌声がそれぞれの曲に深みと艶を吹き込んでいます。

やしきたかじん
の代表作である「やっぱ好きやねん」は、彼女のセクシーなブレスの吸気音から始まるのですが、これだけでも参ってしまいます。
よくよく聴いてみると他の曲でもこのブレスをポイントポイントで巧みに織り交ぜていますね。
無意識のうちかも知れませんが、魅力の一つとなっています。

アルバム冒頭を決める鈴木央紹のサックスから若井優成のピアノで終わるメンバーの演奏も見事です。
支えるメンバーは他に天野清継、荻原亮、井上陽介、小松伸之。
「Otokouta」、これは名盤です。