◆ 診療所ライブラリー 145 ◆


大腸がんと診断されました今回紹介するのは、週刊誌に連載された大腸がんに関する情報をまとめたムック本です。
大腸がんと診断されました」とは、なかなかインパクトのあるタイトルですね。

あらかじめ大腸がんと診断されていることを前提にしているため、巻頭は大腸がんとの向き合い方や治療の流れについてから始まります。
ムックらしく豊富なカラー図版でわかりやすく解説してあります。
また、大腸がんの体験談をもとにした病気との向き合い方や、セカンドオピニオン、緩和ケア、費用、治療後の生活等における悩みや疑問に答えるという、治療や療養の上で実用的な記事もふんだんにあります。
個々のがんの性質や患者さんの体質に合わせる個別化医療についても触れられています。
これらの特集は、一般的な大腸がんを解説した本にはあまりみられないもので、非常に好感が持てます。

一方で「いい病院」リストという記事もあります。
ここでいい病院の根拠にしているのは、手術件数なんですね。
私の経験から言うと、手術の数だけでは病院の善し悪しは推し量れるものではありません。
実際、信用に値する病院がリストに掲載されていなかったり、その逆で・・。
また、主たる医師が転勤してしまうと、その病院の様相が全く変わってしまうこともあります。
ま、一つの参考にはなるかと思います。

大腸がんは増加の一途をたどっています。
特に女性においては、がんの中で死亡数が最も多く、罹る方の数も乳がんに次いで2位となっています。
男性では死亡数、罹患数ともに3位です。
早期発見には、便潜血反応検査が有用です。
ちょっと古い記事になりますが、こちらで便潜血反応検査について解説してあります。


「よくわかる! がん最新治療シリーズ」として、乳がん・胃がん・肺がんについても出版されているようなので、少しずつ揃えていこうと思っています。