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2006年に始まった当ブログの最初の頃に取り上げたことのある傷の湿潤療法
従来の傷の手当ての仕方では治りを遅くするし苦痛を強いるだけなのですが、この画期的な湿潤療法が医療現場に完全に定着したとはまだまだ言えない状況です。

今回ご紹介するのは、傷をきれいに早く治すこの湿潤療法を確立した著者が一般向けに解説を加えた本。
内容がその紹介だけにとどまらず、傷の治療の歴史的考察もなされていますし、新しい知見が出てきても従来の手段から簡単に抜け出せない医学界の問題点にまで鋭く踏み込むなど、同じ世界で仕事をする立場として非常に興味を持って読むことのできた本です。
一般向けとしてはやや難しい内容かも知れませんが、本の最後の方で生物の進化の過程から皮膚という人体組織がどういうものであるかにまで踏み込んで、湿潤療法がより自然な傷の治し方であることを説いていますが、なかなか説得力があります。


当院では、貸し出し可能な本を400冊以上を揃えています。
是非ご活用下さい。( → 詳しくはこちら

 → 傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学