片頭痛 ◆ 診療所ライブラリー 75 ◆ 


片頭痛に関する本ですが、これは患者さんよりも臨床医にこそ読んでもらいたい内容がふんだんに盛り込まれています。

片頭痛の特効薬のような謳い文句で登場したトリプタン系薬剤。
発売された当初は1錠1000円前後もする値付けがされていましたので、さぞやよく効くのだろうと思って処方したら案外そうでもなく、我々も患者さんもがっかりしたという経験があります。
この本を読むと、トリプタン系宣伝の眩惑にはこれを最初に開発した英国の巧みなコントロールがあったことが伺えます。

私自身片頭痛持ちで、教科書通り40代となり痛みは軽減してきていますが、頼りにしているのは非ステロイド系鎮痛薬。
わざわざ高価な薬を使わなくても効果には満足しています。
最近は、患者さんに対しては副作用も少なく安価な呉茱萸湯を使うケースが増えてきましたが、かなり有効ですね。
この本には著者の臨床経験に基づいた治療法が豊富に提示されているので勉強になります。
特に、適応が通っていないものの予防薬として効果があるものがいくつか挙げられていて非常に参考になりました。

痛みは生活の質を落とします。
片頭痛の症状は個人差が大きいのが難しいところですが、そこから解放された日常を送れるよう一番合った治療法が見つかるといいですね。

 → こうして治す片頭痛―薬物乱用頭痛といわれたら