nuage【診察室のBGM 153】


診察室のBGMは、年末のクリスマスソングから通常モードに切り替わっています。

私が
 木住野佳子 のピアノを聴くようになったのは、セカンドアルバム「Photograph」から
1996年のリリースですから、20年以上も彼女のピアノに浸り続けていることになります。
昔はジャズにはあまり興味がなかったのですが、彼女のアルバムに収録されている曲や、彼女の以前出演していたテレビ大阪の「名曲物語」という番組を通して、ジャズのスタンダードを学ばせてもらったようなものです。

昨年11月に通算20枚目となる
「Nuage」が発売されました。
いつものようにオリジナル曲とスタンダードを織り交ぜた構成になっています。
彼女ならではの優しい鍵盤タッチの安心感は相変わらずですね。

アルバムの中に
「New Cinema Paradise ~ Love Theme」がありました。
エンニオ・モリコーネの傑作の一つですよね。
これが初収録とは意外な気もしますが、彼女の奏でるピアノと少しばかり憂いを湛えた美しいメロディの相性は抜群。
7分30秒の演奏の前半分はピアノソロで、途中からドラムとベースがさりげなく加わっていく構成。
何度聴いても飽きないのは、曲の持つ魅力なのか、それとも演奏の素晴らしさなのか。
いやその両方でしょうね。


ちなみに木住野佳子を紹介するのは3回目です。
1回目 → 「Silent Night」
2回目 → 「Hikari」

エンニオ・モリコーネの作品はこちらでも取り上げています。→ 「Nella Fantasia」