野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療・健康に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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今年のお盆休みはは8月11日 (土) から15日 (水) です。

7月24日から9月15日頃まで、外壁工事のため駐車場が使えなりますのでご了承下さい。



 過去記事ウォッチング

≪ 過去記事ウォッチング 21 ≫


先日、胆汁酸の働きを活用する全く新しい作用機序の便秘薬が登場しました。( エロビキシバット水和物 : 商品名 グーフィス )

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便秘胆汁酸はコレステロールを元に肝臓で作られる物質で、一度胆嚢に蓄えられます。
食事の刺激で十二指腸乳頭部から消化管に分泌され、脂質や脂溶性ビタミンなどの吸収に関与します。
そして、回腸の末端で95%が吸収されて再利用されます。
しかし、胆汁酸が回腸を通り越して大腸に入ると、大腸管腔内に水分が分泌され、腸の動きが活発になる結果、排便が促されるようになります。

下痢型の過敏性腸症候群の中に、胆汁酸の吸収障害が絡んでいるものがあるというのは、当ブログの
まだまだ奥が深い過敏性腸症候群」の中で紹介しました。
この胆汁性下痢では、主に朝食後の1~2時間後に下痢が起こり、逆に食事をしなければ下痢をしないのが特徴です。
夜間のうちにたくさん蓄えられた胆汁が、その日の最初の食事の刺激で分泌され、それが回腸で吸収できずに大腸に流れ込むため、便意を催すものと考えられています。
この病態には、コレスチミドという胆汁酸を吸着する作用のある薬を使うと下痢が速やかに改善するようです。
本来はコレステロールの薬なのですが、全く別の疾患にも応用されています。

エロビキシバット水和物もコレステロールを下げる目的で開発されたもので、回腸末端の上皮細胞にある IBAT ( ileal bile acid transporter ) の働きを阻害して胆汁酸の吸収を抑える薬です。
胆汁性下痢に似た状態を起こし、排便を促すわけですね。
そして、コレステロールを下げる名目はなく、便秘改善だけを目的として登場しました。

薬の特性上、食前に服用することが求められています。
食事の刺激で分泌される胆汁の吸収抑制をあらかじめ準備しておかないと、十分に効果が発揮できない可能性があります。

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実は、既存の薬でこの IBAT の働きを抑えるものがあります。
それは、糖尿病に使うメトホルミン
吸収されずにあぶれた胆汁酸で小腸のL細胞が刺激され、GLP-1 ( glucagon-like peptide-1 ) の分泌が促される結果、インスリン分泌の刺激になることがわかっています。
ですから、
エロビキシバット水和物も同様に血糖を改善させる可能性を秘めていると推測されます。
GLP-1には食欲を抑える働きもありますので、ひょっとしたらメタボにも・・。

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不安材料がないわけではありません。

① 副作用として腹痛が多いです。
添付文書上、発現率が19.0%となっています。

② 胆汁酸は細菌の細胞膜にダメージを与えることが知られていますし、大腸内の腸内細菌叢に変化を与える可能性があります。
元々、便秘やメタボの方は腸内細菌の多様性が低下していたり、構成が好ましいものでなかったりするようですから、それを改善するような方向に変化すればいいのですが。

③ 二次胆汁酸には発癌性があることが昔から知られています。
大腸に流れ込んだ胆汁酸が、腸内細菌によって二次胆汁酸に変化しますが、この二次胆汁酸が大腸粘膜の発癌のきっかけを作るイニシエーターやプロモーターとして働くとされています。
二次胆汁酸は、血糖や中性脂肪上昇に関与している可能性も指摘されています。
ただ、二次胆汁酸を作れ細菌の種類は限られ、複雑な菌の相互作用が必要とされていますし、胆汁酸を吸着するなどして体外へ排泄する手助けをしている腸内細菌もいるとか。
食物繊維などに二次胆汁酸を吸着する働きもあり、二次胆汁酸をそんなに恐がるものでもないと思います。


ちょっぴり懸念が残るものの、便秘以外にも可能性を秘めた面白い便秘薬が登場したものです。
 

≪ 過去記事ウォッチング 20 ≫


薬・カプセル風邪の患者さんに、抗生物質 ( 抗菌薬 ) は処方してくれないのか、と尋ねられることが最近もありました。
成人の風邪のほとんどはウイルスが原因なので抗生物質を服用する意味はないのです。
昨年の当ブログでも書いていますので参考にしてください。( → 「風邪に抗菌薬を処方しなくなって久しくなります」 )

ある医療系サイトで、医師に急性気管支炎と診断した場合に抗菌薬を使うかどうかのアンケートがありましたが、ほぼ全員に抗菌薬を処方するが8.2%、基本的に処方するが患者の状況により処方しないことがあるが23.9%もありました。
また、患者さん側に聞いたあるアンケートでは、抗菌薬はウイルスに効くと思っている人が46.6%、風邪で医療機関を受診したら必ず抗菌薬を処方してほしいと思っている人が17.6%、という数値が出ていました。

ある論文には、1万2255回抗菌薬を処方すると1回の肺炎を防ぐことができるが、抗菌薬の副作用の頻度は、アナフィラキシーショックが1万分の1、発疹は100分の1、下痢は10分の1、との報告もあります。
今年6月に厚労省が「抗微生物薬適正使用の手引き」というものを公開しました。
医師に対して適切な検査と診断を行った上で抗菌薬処方を判断するように促すものです。
こういった情報も浸透ていけば、医師も患者さんも風邪での抗菌薬に対する意識も変わってくるでしょう。

耐性菌が増えてしまえば、本当に抗菌薬が必要な時に手段がないなんて事態にもなりかねません。
そういう暗い未来が現実のものとならないよう、抗菌薬は適切に使いたいものです。

≪ 過去記事ウォッチング 19 ≫


201003111036594763.gif暑いですね。
虫たちも一年中で最も活発な時期ではないかと思います。

自転車に乗っている時に目に小さな虫が飛び込んできたり、ジョギングしている時に口に吸い込んだりして気持ちの悪い経験をしたことが何回かあります。
どちらも自分自身で対処は可能ですが、厄介なのは耳に入った場合です。
外耳道の中で虫が動き回るとうるさいでしょうし痛みを伴う場合もあるでしょう。
耳にゴキブリが入ってしまった症例について以前ブログで書いたことがありますが、患者さんは冷静さをかなり失っていました。
今でも時々アクセスをいただく「耳にゴキブリ」には、その顛末が書いてありますのでご覧ください。
一人で悪戦苦闘すると状況を悪化させることもあるので、耳鼻科へ行ってしっかり処置を受けるようにしてください。

私の子供が小さい時、ほつれた糸を丸めて耳に入れる癖があり、往生したこともありました。
毎日のように執拗に耳かきをして外耳道の炎症を繰り返しているのにもかかわらず、それをやめない人もいます。
自分で直接覗くことのできない耳の穴。
大切にいたわってくださいね。

≪ 過去記事ウォッチング 18 ≫


患者さんにお渡ししている当院の「薬の説明書」は、私がファイルメーカーProで作製したものなのですが、ちょうど10年前の6月後半からヘッダー部分にイラストを入れるようになりました。

記念すべき第一回のイラストが何だったか、すぐに思い出せなかったので振り返ってみました。
イラストを更新するたびにブログでお届けしている「薬の説明書のイラスト」も200回を大きく超えているため、案外大変な作業でした。
当ブログが始まったのが2ヶ月遅れの2006年8月だった関係上、初回のイラストを紹介したのは「薬の説明書のイラスト 21」。
アジサイだったのですね。
この時は2007年6月後半のイラストと並べて掲載してあります。

2382cc60.gif




ちなみに「薬の説明書のイラスト 1」はこちらになります。→ こちら

≪ 過去記事ウォッチング 17 ≫


アズレン季節的な要因なのか、このところ最もよく読まれているのが2年前に書いた「アズレン系うがいの有用性」です。
いまだにイソジンなどのポビドンヨード系のうがい薬が幅を利かせていますが、「無意味なヨード系うがい薬」などと併せて読んでいただきたいのですが、

・風邪の予防のためのうがいは水か緑茶・紅茶
・風邪をひいたらアズレン系のうがい薬

と活用していただくのが無難かと思います。
2014年4月から外来でうがい薬だけの処方ができなくなっていますので、薬局でうがい薬を選ぶ時の参考にしていただきたいと思います。

なお、選んだイラストが一体何なのか分からない方もいらっしゃるようなので解説しておきますが、女性の横顔です。
左上から右下へ順に、鼻・唇・顎、そして首筋です。
ご理解いただけましたでしょうか。

≪ 過去記事ウォッチング 16 ≫


2011020408481810371.gif落語家の桂歌丸師匠が入退院を繰り返していますが、体重がわずか36kgだと報道されていましたね。
身長の公称が165cmとなっているのでBMIを計算してみたところ、13.2と驚くような数字でした。
BMI ( body mass index ) は体格表す指数ですが、2007年に当ブログ「BMIについて」でわかりやすく解説していますので是非参考にしてみて下さい。

桂歌丸師匠といえば慢性閉塞性肺疾患 ( COPD : Chronic obstructive pulmonary disease ) に罹患していることも知られています。
疾患の詳細は今回省略しますが、喫煙が原因となります。
先日2014年のCOPDによる人口10万人当たりの都道府県別の死亡者数の速報値が公表され、20.7人の鹿児島県が最下位という結果でした。
鹿児島県の喫煙率は19.8%で、全国平均の21.6%より低く、九州の中でも最も低い数値なんですが (2013年) 。
ワーストの原因として高齢化が挙げられていましたが、それだけではないと考えます。
一般の方の認知度が低い疾患であることと、鹿児島県の呼吸器疾患に対する治療体制の弱さがあるのではないかと思います。
気管支喘息に関しても常に下位に甘んじる鹿児島県なのですが、こんなデータもあります。( → 呼吸器専門医数が少ないほど、気管支喘息やCOPDの死亡率が高い )

せっかく毎年公表されるデータです。
それをしっかり活用して、十分な対策を考えて臨床に活かしていかなくてはなりません。

≪ 過去記事ウォッチング 15 ≫


2011020408481810371.gif先日「ためしてガッテン」で便秘の特集がありました。
その中で、便秘でないのに便秘だと思い込んでいるケースがあることが紹介されていました。
特に高齢の男性において便秘を訴えられる方が急激に増えてくることもグラフ化して示されていましたね。

1日1回は排便しなくては気が済まず、下剤を所望される高齢者について「加齢排便強迫症」と名付けて紹介したのが3年前に書いた「男女の違い その2」。
当時は、ルビプロストンという新薬が発売されていませんでしたので、既存の薬を組み合わせて適切な排便を促すことを解説しました。

既に下剤を乱用ぎみに使っている方に、便秘とは何かを理解してもらって減薬を進めていくのはかなり骨の折れる作業です。
でもちゃんと私の指示を守っていただいた方は、薬も減って排便に対する満足度も高まることは何度も経験済み。
自己流に便秘を解釈し間違った薬の使い方をしないためにも、遠慮なく当院にてご相談下さいね。

≪ 過去記事ウォッチング 14 ≫


熱中症今週、急に暑くなってきた鹿児島。
ここ数年のことを考えると、まだいい方なのかも知れませんが27日頃までは最高気温34℃の予報が出ています。

例年声高に叫ばれていることですが、熱中症には十分気をつけてください。
先日も運動中に水分だけを補充していたという方を診ましたが、正しい対応を改めて確認してみましょう。


 7年前に書いた当ブログの記事 → 「熱中症に十分ご注意を
 こちらもご参考に → 「かくれ脱水」JOURNAL 


最近、冷やしキュウリが流行していますが、案外お勧めです。
キュウリやトマトに塩を振りかけて丸かじりすれば、水分・塩分を補うことができます。
なお、トマトはへたを取り払い、へたの方から吸い付けば中身が飛び散ることはありません。

≪ 過去記事ウォッチング 13 ≫


ムスカリ明日、1月17日で阪神淡路大震災から19年となります。
早いものです。
知らない世代も増えてきているので、語り継いでいくことも大切かな、と思う今日この頃です。

さて、このところ「ジェネリック医薬品を考える」や「風邪薬についての考察」などのシリーズの記事へのアクセスが多い中、東日本大震災が起きて間もない頃に書いた記事にアクセスが増えてきています。
理由はよくわかりません。
それは、「ムスカリの花言葉に込めて」。
月に2回書いている「薬の説明書のイラスト」シリーズの一つなのですが、ムスカリの花言葉をつなぎ合わせて被災者への応援メッセージを作ったものです。
その中で「時間はかかりますが、希望の光は少しずつ皆さんを照らし始めます」なんて書いたのですが、遅々として進まない復興。
日本の行政はどうしてスピード感に欠けるのでしょうか。

≪ 過去記事ウォッチング 12 ≫


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最近になってアクセスが増えているのが「口内炎を治すには」。
恐らく手足口病の流行と無縁ではないでしょう。
口内炎、痛いですからね。
手足口病に罹患した方からよく問われるのは、学校や職場を休むべきかどうかということ。
感染力が強いのは確かなので休めるものなら休んで感染拡大を防ぐべきだとは思うのですが、風疹や水痘などと違って規定がないのが現状です。

「口内炎を治すには」は 5年前に書いたものです。
Facebook や twitter 等と違って、古い記事でも検索サイトからアクセスしていただけるのがブログのいいところ。
ほぼ 3日に一度のペースで書き綴っていますが、これからも更新に努めてまいります。

≪ 過去記事ウォッチング 11 ≫


憩室
2年ほど前に書いた「大腸憩室からの出血」という記事に、近ごろアクセスが多くなっています。
心臓病や脳血管疾患の再発予防などで血液をサラサラにして固まりにくくする薬の処方が格段に増えてきていて、それに伴い大腸憩室からの出血も増えているということを取り上げたものでした。
内視鏡医にとって大腸憩室からの出血への対応は本当に難渋します。


大腸憩室は、日本人においては上行結腸など右側結腸に多く、欧米人はS状結腸に多いとされていますが、近年は日本人でもS状結腸での発生が増えていると言われています。
神戸時代にはS状結腸の憩室の症例がそこそこあり、憩室が大きすぎて腸の内腔と区別がつきづらく内視鏡挿入に難渋するケースも決して珍しいことではありませんでした。
ところが、鹿児島ではあまり見かけることがありません。
S状結腸の憩室の成因の一つに欧米的な食事が挙げられていますので、神戸と鹿児島の食文化の相違が影響しているのでしょうね。
憩室があってもほとんどの方は問題なく過ごせますが、炎症や出血がまれながらあります。
大腸を日々観察しながら、鹿児島の皆さんの食生活が劣化しないことを願わずにはいられません。 

≪ 過去記事ウォッチング 10 ≫


ypq8ki2x.gif消化性潰瘍や食道静脈瘤は減少し、逆流性食道炎が目に見えて増えてきている。
私が医師になってからの
このような消化管病変の移り変わりについては、このブログでも何回か述べさせてもらっています。

逆流性食道炎に対しては、Proton pump inhibitor ( PPI ) と呼ばれる酸分泌抑制薬が最もよく使われる薬剤ですが、奇妙なのは8週間を一区切りとする制約があること。
胃・十二指腸潰瘍にも PPI 投与期間に制約がありますが、これはピロリ菌除菌と併せると治る病気。
しかし、逆流性食道炎に対してはは逆流する胃液中の塩酸濃度を緩和するという対症療法に過ぎません。
心窩部痛や胸やけ、呑酸などのひどい症状の方が増えてきている現状に全く合わないこの投与期間制限は改めないといけませんね。

さて、PPI だけでは十分に症状が改善しない方に、私が好んで処方するのが海藻を原料に作られるアルギン酸塩 ( アルロイドG ) という液体の薬剤。
傷の表面を覆い痛みを和らげてくれるのですが、 不評なのはその味とのど越しの悪さ。
なので、服用前に「原料は海藻で、その海藻のぬめりの成分が傷を保護して酸から守ってくれます」と説明しておくと嫌がる方はほとんどいなくなります。

アルギン酸についての豆知識は、ブログを始めて間もない頃「人工イクラと胃薬」に書いています。 

≪ 過去記事ウォッチング 9 ≫


syz1dztk.gif胃下垂と腹筋」というタイトルで記事を書いたのは 4年前。
臨床的にあまり考慮されることのない胃下垂にスポットを当てて検討したものです。
今でも「胃下垂」のキーワードでアクセスの多い記事です。
腹筋との絡みで解説しましたけど、胃は食べたものを一時的に蓄える場所なので平滑筋が弛緩して伸びやすい臓器でもあります。

当時のブログでもちょっと触れているのですが、腹筋の弱い人は大腸内視鏡挿入にも苦労します。
逆に若い頃スポーツをしていたとか、応援団・声楽などをやっていたという人などはとてもスムーズに入っていきます。
最近は体形と腹部の触診でその人の大腸内視鏡の難易度がある程度わかるようになってきました。
また、痩せた女性に多い遊走腎という疾患もあります。
寝ている時に比べて立位で腎臓が大きく下がってしまい、腰痛や血尿の原因になるものです。
この疾患の方のおなかもあまり力がないのが特徴ですね。

znpo2mpt.gifもともとヨガをやっている人に「あなた胃下垂気味の体形してるから腹筋鍛えなさい」と言われ、実際に腹筋トレーニングをしたところ、内蔵の様々な不調が改善したことがきっかけで興味を持ち始めました。
腹筋と内臓疾患の関係、もっと科学的に調べられてもいいのではないかと思っています。

9aeb425f.gif≪ 過去記事ウォッチング 8 ≫


当然のことながら医療関係の記事が多い当ブログですが、全く関係のないジャンルでアクセスが多いのが「生け垣が新しくなりました」です。

ちょうど 3年前のこの時期に道路に面する生け垣をスカイペンシルとベニバナトキワマンサクを組み合わせたものに植え替えたのですが ( 右の写真 )、この二つの植物の名前をキーワードに読んでいただいているようです。
あまり見かけない珍しい組み合わせではないかと思います。
ゆっくりと生長していくスカイペンシルに対し、トキワマンサクの方は枝の伸びが早いというアンバランスがあるため毎年剪定してもらっています。

ちょうど昨日その作業にあたっていただいたのですが、枝をきれいに編み込んだような形にしてもらい、生け垣らしい雰囲気になってきました。
植込それが左側の写真。
作業の邪魔にならないようと思ってちょっと慌てて撮ったのでトホホな写真になってしまいましたが、トキワマンサクの方はかなり密な状態に。
来年春の花の時期がとても楽しみです。 

≪ 過去記事ウォッチング 7 ≫


それほどアクセスが多いわけではないのですが、大腸憩室というキーワードでコンスタントに見ていただいているのが、宿便について考えるというテーマの中で書いた「大腸憩室症について」です。
ここで使った写真は、1枚でいろんなことが説明できるので大変重宝しています。
写真を再掲しますが、黄色いA・B・Cの意味については「大腸憩室症について」で説明してあります。

大腸憩室この記事についてちょっと補足説明をしておきます。

まず、この大腸憩室症の発生頻度なんですが、日本消化器病学会のHPでは10人に1人くらいとしています。
しかし、時代とともに増加傾向にあり、90年代のデータで17.5%、70歳代以上に限ると21.1%とするものもあります。
正確なデータを取っていませんけど、私が実際に大腸内視鏡で観察する印象では 4~5人に一人はあるように思いますが、論文を重視して記事の中で「5、6人に一人位の割合で見つかり」という表現をしました。

以前テレビを観ていたら、タレントを兼ねる女医さんが「腹圧のかかるような仕事も大腸憩室の原因」と言っていました。
でも、私自身そのような報告は読んだことがありませんし、科学的には証明されていないと思います。
実験的にも明らかなのは、低繊維食です。
そして、腸の内圧上昇が可能性として考えられているのですが、腹圧かけたからといって腸の内圧が上がってしまうわけではありません。
繊維質の多い食事で大腸憩室症が改善するという報告があることは紹介済みですが、何せ1977年と40年以上前の報告です。
それを後追いする論文が私の調べる範囲では見つからないのが気になるところではあります。

さて、「大腸憩室」と「大腸憩室症」という用語は厳密には区別して使用されるものなのですが、このことは医者でも理解している人は少ないです。
どのような違いかというと、憩室が一つだけなら「大腸憩室」で複数あると「大腸憩室症」になるのです。
恐らく、英語で単数だと diverticulum、複数で diverticula と語尾が変化するのを訳し分けたのではないかと思います。

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