野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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ゴールデンウィーク中、5月2日 (午前のみ)、5月4日 (休日在宅医) は診療いたします。

胃の内視鏡検査前に薬を飲んではいけません ( 提示写真を更新しました )


 今月のつぶやきから

マッシュルーム〖 今月のつぶやきから 87 〗


今年の鹿児島の桜の開花宣言は3月25日でした。
また、家の近くで元気なツバメの姿を確認しました。
春は確実に訪れています。

今月のツイッター上でお届けした医療情報は久しぶりに充実していたと思います。
その中からテーマを絞って10個の話題をおさらいしてみます。


まずは、記憶や認知症に絡む話題5つ。
認知機能を保つためのヒントになりそうな情報、と言えるかどうか‥。

① テレビ視聴で受け身にならず、会話することは高齢者にとって大事なようです。

② 睡眠時無呼吸症候群対策も疎かにしてはいけませんが、外来ではなかなか見つけにくい疾患です。

③ マッシュルームばかり食べているわけにはいかないでしょうが。

④ 臓器としての皮膚の役割がもっと研究対象になってよさそうに思います。

⑤ カルシウムを摂れば認知症予防になる、と短絡的に考えてはだめですが、着眼点が面白い報告です。


次に、口腔内の細菌叢に絡んだ話題が続いたので、その3題を振り返ってみます。

⑥ 母乳が乳児の口腔内の環境に大きな影響を及ぼしているのですね。

⑦ マウスウォッシュで血圧が上がるなんて考えも及びませんでした。

⑧ 大腸がんの増殖に意外なものが絡んでいるものです。


最後に、個人的にとても気になる2題。

⑨ 私は、学生の頃から音楽を聞きながらでないと勉強しないタイプで、確かに言葉を紡ぎ出すのが苦手かも知れません。

⑩ 糖質制限の様々な負の側面が次々に報告されるようになってきています。

メダカ〖 今月のつぶやきから 86 〗


今シーズンはややスギ花粉が多いようで、私も油断すると目の痒みやくしゃみがひどくなります。
自身を通して花粉症治療の経験は豊富ですので、ご遠慮なく相談して下さいね。

ツイッター上で医療情報をいち早くお届けしていますが、今月のつぶやきの中から10個を選んでまとめてみました。


まずは、何でも摂り過ぎは良くないという話題5つ。

① フライドチキンを毎日なんて日本では考えられませんが、米国ではあり得る話です。

② 食べ放題・飲み放題のランチバイキングで、コーヒーを10杯以上飲んで中毒になった方もいらっしゃいましたが、アルコールに強い人・弱い人がいるように、カフェインも代謝に個人差があります。

③ 海外では、緑茶飲料も甘く味付けしてあることがほとんど。なぜそんなに甘いものを欲しがるのでしょうか。

④ 2年ほど前には乳児が食塩入りの飲料を与えられて死亡する事件がありましたが、今回は水族館のペンギンです。

⑤ 人工甘味料はメタボに繋がることが知られてきました。ダイエットできないばかりか健康を損ねます。


あとは、個人的に興味のあったものを5題。

⑥ 検査手段が乏しく診断が遅れがちになる膵臓がんが、簡単にわかるようになるかも知れませんね。

⑦ インフルエンザを契機に、血管イベントが増えるという報告なので、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症などの基礎疾患がある人は気をつけたいです。

⑧ 欧米人は痛みを極端に嫌いますから、こういうデバイスが産み出されるのでしょうね。

⑨ 光をコントロールすることで、食欲をなくしたり血糖を下げたりできないものでしょうか。

⑩ 日本でもそれほどメジャーではない食材ですが、それを海外のラボが研究対象にしたのは少し悔しいですね。

桜島大根〖 今月のつぶやきから 85 〗


2019年に入ってインフルエンザに罹患する方が増え、外来は大忙しです。
そのため医療情報を拾い集める時間が十分にとれず、今月のツイートはかなり少なめでした。

いつもテーマを決めて月末に twitter でのつぶやきをピックアップするのですが、今回はテーマを定めず個人的に興味深かった情報を10個まとめてみました。

① 予後の決して良くない肝内胆管癌。
一方、糖尿病の治療にあたってインクレチン関連薬は重要な薬なので、因果関係が知りたいところです。

② 地元の特産品の一つ、桜島大根に血管を緩める働きがあるという報告。

③ 炎症性腸疾患が前立腺がん発症にどのような関わりを持つのか、解明が待たれますね。

④ がんがわかるよ、と言って検診やドックなどで勧められることもある腫瘍マーカーですが、余計な検査を強いられるだけのことがほとんど。

⑤ 糖尿病、特に1型糖尿病の治癒につながりそうな報告ですね。

⑥ 人の触るものは細菌が多いことは知ってますが、これは指摘されるまで盲点でした。

⑦ 複数の腸内細菌が絡んで、胆管の炎症が起こることを突き止めた報告です。

⑧ 総合感冒薬に鎮痛剤、市販薬だからと言って安心できるものではないのです。

⑨ メタボの指導にあたって、一言混ぜておきたい情報です。

⑩ 先月はマグネシウムに関する情報がありましたが、今回は亜鉛欠乏が高血圧に絡むという話です。

ミノムシ〖 今月のつぶやきから 84 〗


2018年もあとわずかとなりました。
今年中にやらなければならないことが山積みでとても慌ただしく過ごしていますが、皆様方はいかがでしょうか。

今年も twitter 上で様々な医療情報をつぶやいてきました。
この1ヶ月のつぶやきについて振り返り、10の話題をピックアップしてみました。


まずは、動物や昆虫に絡んだ話題を6つ。

① 私のツイートの日本語がちょっとおかしくなっていますね。
シロアリの腸内細菌が、シロアリの食べた木片からキシリトールの材料となる物質を作るという発見です。

② 米国東部でマダニが発見されたようですが、日本でセアカゴケグモやヒアリが確認された以上に厄介なのではないかと思います。

③ クモの糸の研究は有名ですが、ミノムシの糸って案外盲点だったようです。

④ ハエの研究段階ですが、腸内細菌が宿主の行動をも制御している可能性がありそうですね。

⑤ 最近注目を集めているマイクロプラスチックですが、どこまで海洋生物の生命を脅かしているかは不明です。
それより中国によるウミガメの密漁は許せませんよね。

⑥ カエルの鳴き声が人の生活圏の影響で異なっているという研究。
そう言えば、ハブの攻撃性は奄美大島より徳之島の方が強いという話もありますよね。


次は、早生まれのハンディキャップについての話題を2つ。
日本でも例えば、プロ野球選手やJリーガーは4月生まれが多く、1~3月生まれは少ないというデータがありますよね。

⑦ 米国からの報告ですが、ADHD ( 注意欠陥・多動性障害 ) が早生まれで過剰診断されている可能性が示唆されました。

⑧ これは英国からの報告ですが、早生まれで近視が多いというデータです。


最後はビタミンDに絡む話題を2つです。

⑨ ビタミンD濃度が高いと持久力が高い傾向にあるという話。
ビタミンDを摂取したくなるでしょうが、吸収の問題とか日光浴の時間なども絡んでくるでしょうし、最後のマグネシウムについての話題も見逃せませんし。

⑩ マグネシウムの意外な作用の発見です。

ローズゼラニウム〖 今月のつぶやきから 83 〗


昨年の今頃から今年の2月末までずっと寒い日が続いて辛かったですが、今冬は暖かいと予想されています。
そのせいか、インフルエンザも散発的にみられるだけにとどまっています。

ツイッター上でつぶやいた様々な情報を月末にピックアップしてお届けする「今月のつぶやきから」。
今回は9つの話題をまとめてみました。

まずは、アロマに関する話題を私の旅の思い出を絡めて。

① 最初に興味を持った香りがラベンダー。
富良野に行った時にラベンダー摘みの体験をしたのがきっかけで、自宅の庭にも2種類植えています。

② 31年前にブルガリアを訪れた際にお土産にしたのがバラのエッセンスでした。

③ 新婚旅行先のチュニジアでは、各家庭でゼラニウムウォーターを作ります。
荷台いっぱいにゼラニウムを積んで走るピックアップトラックを見た時は驚きました。


次に食べ物に関する話題です。
三大栄養素をどういうバランスで摂るべきなのか、多角的に捉えていく必要がありそうです。

④ 朝食は大事です。
親の都合や早起きができない等の理由で、子供の朝食を摂る機会を損ねてはいけません。

⑤ 脂肪、炭水化物と、大きなくくりでまとめるのは好ましくなさそうですね。

⑥ 糖質制限食は寿命を縮めるという報告がありました ( → こちら ) が、今回は高炭水化物食の恩恵についての報告です。

⑦ 果物や野菜をたくさん摂ろうとしてスムージーにするのは好ましくないはずです。
そのままで食べましょう。


最後は、口にくわえるものの話題。

⑧ 大人の口腔内の細菌叢を赤ん坊に与えることになるわけですね。

⑨ 上部消化管内視鏡は、嘔吐反射が軽減されるだけで随分楽な検査になるのです。

歯がない〖 今月のつぶやきから 82 〗


朝晩と日中の気温差が大きい日が続いています。
風邪をひかれる方も増えていますので体調管理には十分気をつけて下さい。

ツイッター上でつぶやいた様々な情報をピックアップしてお届けする「今月のつぶやきから」。
今回は10個の話題をまとめてみました。

まずは、サプリメント関係の情報です。
健康にいいもの、と勘違いしている人が多いのですが、今回はビタミン剤服用の弊害や品質に疑問を呈する情報が目立ちました。

① ビタミンの意味も知らずに、体にいいものというイメージしか持ってない人が多いですからね。

② サプリメントなどの成分の品質、信用できないものが多いようですね。
③ 先のビタミンEもそうですが、脂溶性のビタミンを過剰に摂取するといろいろ問題が起こりますね。

④ 入っているべきものが入っていなかったり、その逆があったり、サプリメントの成分表示ってあてになりません。

次に、便利になる計測機器について2題。

⑤ 不整脈や狭心症の診断や管理に役に立ちそうな心電計ですね。

⑥ 涙液中の糖と血糖は相関するそうですが、コンタクトレンズとは考えましたね。

最後に、私が気になった情報を4つまとめました。

⑦ 除光液が乳幼児の健康に影響を与えるようです。
小さなお子様をお持ちのご家庭では注意が必要ですね。

⑧ 歯の有無が睡眠に影響を及ぼしているというのは知りませんでした。

⑨ ネットで売られている商品に問題があるのか、バイアグラそのものの副作用なのか。

⑩ 鉛に着目した理由やどのくらいの割合で存在するのか知りたいところですね。

酸素ボンベ〖 今月のつぶやきから 81 〗


今月は診療所のパソコンを新調したり、新しい取り組みの下準備をしたりして、医療関係の情報の収集に時間があまり割けませんでした。
なので、twitter上でのつぶやきも少なめでした。

そんな中、今月のおさらいに取り上げたのは8つの情報で、いずれも今の時代を反映するようなものばかりです。

① いわゆる民間療法にすがる気持ちはわからないでもないですが、正しく医療情報を読み解く力を持ち合わせていれば・・、と思える事例は後を絶ちません。

② 緑茶やコーヒーなどカフェインを含む飲み物が身近にあるせいでしょうか、カフェインに抵抗感のない人が多いように思います。
当院でも数例、カフェイン中毒を診たことがあります。
③ 我々の処方する薬には抵抗感を示すのに、巧みな宣伝文句にはコロリとだまされてしまう人が多いです。
これまた、医療情報を正しく読み解く力が欠けているからに他なりません。

④ 少々の痛みや辛さを耐えることのできる日本人からみたら、滑稽にしか思えない米国の病巣、その1。

⑤ 健康リスクが問題となったため、抗菌成分の入った石鹸は禁止の方向になりました。
しかし、歯磨き粉や汗拭きシートなどでは依然として使われています。
我々の体には免疫という仕組みが備わっていることをお忘れなく。

⑥ 米国の病巣、その2です。

⑦ 国の受動喫煙に対する姿勢には本当にがっかりしましたが、地方自治体は積極的に動いていますし、こういう情報を流してくれるサイトは本当に助かります。

⑧ 在宅酸素を余儀なくされる原因のほとんどは喫煙にあります。
そういう状況になってもタバコがやめられない人が。
路上で携帯酸素ボンベを引きずりながら喫煙している人を見かけたことがありますが、周囲の人を巻き込んでしまう可能性なんて頭の中には微塵もないのでしょうね。

りんご〖 今月のつぶやきから 80 〗


今月は暑かったです。
各地で猛暑日が多かったようですが、鹿児島はどちらかというと熱帯夜が辛かったように思います。
それにいつもと違う台風の動きには翻弄されましたね。


さて、twitter 上でお届けしている医療関係の情報を月末にいくつかピックアップしておさらいするこのシリーズですが、まずは先月同様、食事に絡んだ話題を8つまとめてみました。( 30日に1題追加して9つになりました )
朝食の重要性や、夕食を摂るタイミングの重要性を理解していただけるものと思います。

① グルコサミンが効かないとの認識が広まってから、プロテオグリカンのサプリの宣伝が目立て来ています。
しかし、分子量の大きな物質を外から補っても意味はなく、プロテオグリカンを作る細胞を元気にするのが理に適ったやり方です。

② アブラナ科の野菜に関しては、糖尿病改善 心疾患・脳卒中・がんリスクの低下も認められていますよね。
③ 朝食は大事であるという報告が多いですけど、これも新しい視点からの研究です。

④ 英語の記事なんですが、糖質制限食は命を縮めるというレポート。
目先の体重減少や血糖値の低下を喜んでいてはダメだということです。

⑤ ストレスの多い現代社会ですが、いい腸内細菌を育てることも大切ですね。

⑥ 防腐剤として使われる硝酸剤、厳しい使用基準があるのですが。

⑦ 朝食に牛乳、メリットがありそうですね。

⑧ 夕食を摂ってすぐ寝るのは好ましくないというのは知られていますが、癌のリスクにもなるとは。

⑨ 食事を摂るタイミングを変えるだけで食欲も落ち、体脂肪が減るという報告です。



次に、喫煙に関する話題。
百害あって一利なし、ということをよく認識してもらえるのではないでしょうか。

⑩ この文章は必読です。
一度は目を通して下さい。

⑪ 受動喫煙対策もまともにできず、サマータイムも導入を検討しようとする日本政府。
世界の流れと逆行しています。

⑫ 加熱式も電子式も、調べれば調べるほど危険性が顔を出してきます。
儲けなきゃいけないメーカーの謳い文句なんか当てになりません。

⑬ これも怖い話ですよね。

ネクタイ〖 今月のつぶやきから 79 〗


連日のようにとんでもない暑い日が続いていますし、風変わりな進路をとる台風12号の影響で天気が不安定です。
熱中症対策はもちろんですが、災害への備えもしっかり整えておきたいですね。


さて、twitter 上でお届けしている医療関係の情報を月末にいくつかピックアップしておさらいするこのシリーズ。
今回は、まず食べ物に絡んだ話題を3題。

ニザチジンに唾液分泌促進作用があることは、先日書きました ( → ニザチジン、唾液も出すし胃腸も動かす ) 。
ドライマウスに悩む人が十分に満足の得られる薬がない現状の中、柑橘類の皮の成分が有望であるという情報です。

味噌に血圧を下げる作用やインスリン抵抗性を改善する作用があることは以前にも報告されています ( → 身近な食材を摂取して睡眠をよくとれば怖いものなし !?体にいい食材とそうでない食材を見定める参考に ) 。
塩分が多い食材とされる味噌汁ですが、ワカメ入りの味噌汁などは生活習慣病にはいいのではないでしょうか。
新しい知見に応じて、食事指導のあり方も変えていかなくてはならないと思います。
③ 最近、新しい便秘薬が次々に出てきていますが、薬価が高いのがネック。
しかし、マンゴーと比べたら安価です。


次に、カルシウム拮抗薬と呼ばれる血圧の薬が、他の疾患に応用できそうだという話2題。

④ 最近のパーキンソン病の薬は高価な物が多いので、既存薬が効くのならありがたい話です。

⑤ 主に抗不整脈薬として使うベラパミルですが、インスリン分泌を担う膵臓のβ細胞を保護する役割があるようです。
但し、1型糖尿病の発症の時点から使う必要があります。


次に、夏の厄介者、の情報を2題。

⑥ 面白い視点での研究報告で、中間所得層の住環境が影響しているのではと推測しています。

⑦ いくら殺虫剤を散布しても、いくらたたきつぶしても蚊を撲滅しようなんて無理。
でもこれは有望な方法に思えます。


最後は、私が興味を持った3題です。

⑧ 運転中の喫煙までは考慮できていないようですが、目を離したり片手運転になったりするのが影響するのでしょうか。

⑨ 私もそうですが、世の中の多くの夫は妻の作る料理に依存しています。
夫の健康は妻次第、ということでしょうか。

⑩ 女性では靴のヒールの高さが問題になることがありますが、男性ではネクタイが健康に影響を及ぼしている可能性がありそうですね。
ファッションとどう両立させていけばいいでしょうか。

妊婦の喫煙〖 今月のつぶやきから 78 〗


昨日、6月27日に東京都の受動喫煙防止条例が成立しました。

公共施設や飲食店での禁煙は、もはや世界のトレンドです。
今年のゴールデンウィークに行った
ハンガリーの2016年の喫煙率は男性が32.0%、女性が24.8% ( 日本はそれぞれ 33.7%、10.6% ) ですが、閉鎖空間は全て禁煙。
なので、一度も飲食店で不快な思いをすることなく食事を楽しめました ( オープンテラスは別でしたが ) 。
厚労省の推計によると、受動喫煙による死者は年間1万5千人、かかる医療費は3000億円超となっています。
死者は東日本大震災の犠牲者並みの数なのです。

しかし、東京オリンピック開催に向けて取り組まなければいけない課題であるのに、世界保健機関 ( WHO ) も日本の受動喫煙対策を最低ランクに位置づけているのに、国の対応はひどいものですよね。
先日の衆院厚生労働委員会で、自民党の穴見陽一議員が参考人に対して「いい加減にしろ」とヤジを飛ばしたのは許し難いと感じています。


さて、twitter 上でお届けした医療関係の情報を月末にピックアップしておさらいするこのシリーズ。
今回は、まずタバコに絡む話題から4つ。

① 禁煙すると肺がんのリスクが低下するという報告。
意外と知られていないのですが、口腔・口唇・副鼻腔・咽頭・喉頭・食道・胃・肝臓・膵臓・膀胱などのがんの発症にもタバコが絡んでいるとされています。

② 吸わないに越したことはありませんね。
一酸化窒素は血管が緩んで拡張するのに必要な物質です。

④ 妊娠中の喫煙は、胎児の肺の発達への影響や肝臓へのダメージ、将来の肥満のリスクになる等の報告もあります。

次に、個人的に興味があった7つの情報です。

内視鏡的逆行性胆管膵管造影 ( ERCP ) の検査の後に急性膵炎を起こすことがあり、その治療に使う蛋白分解酵素阻害薬を膵炎の予防目的で使う場合があります。
しかし、その効果には疑問が呈されていました。
また、ジクロフェナクやインドメタシンの坐薬の有効性が示されていたのですが、副作用の問題もあり、まだ推奨されるレベルにはありません。
しかし、今回の報告ではなかなかいい結果が出ていますね。

⑥ 現在のところ風邪を根本的に治す薬はありませんが、これは期待したい報告です。

⑦ 私は、夕方にコーヒーを飲むと夜眠れなくなります。
なのでCYP1A2が弱いものとばかり思っていました。
しかし、CYP1A2が弱いと眠気が強く出るであろうテルネリンを服用しても眠くなりません。
カフェインに弱いのは別のところに原因がありそうですね。

⑧ 抜けた歯を牛乳に浸しておくといいというのは初めて知りました。

⑨ 時々、予期せぬ薬の使い方をされる方に遭遇しますが、メプチンエアを一度に100回も吸入とは驚きです。
こういうことが起こらないよう、服薬指導は徹底したいと改めて思いました。

アルツハイマー型認知症の原因がヘルペスウイルスにあるとしたら、ワクチンで予防ができる可能性がありますね。

腐食性食道炎はとても厄介ですが、内視鏡で原因物質を除去するまでにハチミツを使うのが良さそうです。

≪ 過去記事ウォッチング 21 ≫


先日、胆汁酸の働きを活用する全く新しい作用機序の便秘薬が登場しました。( エロビキシバット水和物 : 商品名 グーフィス )

♦♦♦♦♦

便秘胆汁酸はコレステロールを元に肝臓で作られる物質で、一度胆嚢に蓄えられます。
食事の刺激で十二指腸乳頭部から消化管に分泌され、脂質や脂溶性ビタミンなどの吸収に関わっています。
そして、回腸の末端部分で95%が吸収されて再利用されます。
しかし、胆汁酸が回腸を通り越して大腸に入ると、大腸管腔内に水分が分泌され、腸の動きが活発になり、その結果排便が促されるようになります。

下痢型の過敏性腸症候群の中に、胆汁酸の吸収障害が絡んでいるものがあるというのは、当ブログの
まだまだ奥が深い過敏性腸症候群」の中で紹介しました。
この胆汁性下痢では、主に朝食後の1~2時間後に下痢が起こり、逆に食事をしなければ下痢をしないのが特徴です。
夜間のうちにたくさん蓄えられた胆汁が、その日の最初の食事の刺激で分泌され、それが回腸で吸収できずに大腸に流れ込むため、便意を催すものと考えられています。
この病態には、コレスチミドという胆汁酸を吸着する作用のある薬を使うと下痢が速やかに改善するようです。
本来はコレステロールの薬なのですが、このように全く別の疾患にも応用されているのです。

エロビキシバット水和物もコレステロールを下げる目的で開発されたもので、回腸末端の上皮細胞にある IBAT ( ileal bile acid transporter ) の働きを阻害して胆汁酸の吸収を抑える薬です。
胆汁性下痢に似た状態を起こし、排便を促すわけですね。
そして、コレステロールを下げる名目はなく、便秘改善だけを目的として登場しました。

薬の特性上、食前に服用することが求められています。
食事の刺激で分泌される胆汁の吸収抑制をあらかじめ準備しておかないと、十分に効果が発揮できない可能性があります。

♦♦♦♦♦

実は、既存の薬でこの IBAT の働きを抑えるものがあります。
それは、糖尿病に使うメトホルミン
吸収されずにあぶれた胆汁酸で小腸のL細胞が刺激され、GLP-1 ( glucagon-like peptide-1 ) の分泌が促される結果、インスリン分泌の刺激になることがわかっています。
ですから、
エロビキシバット水和物も同様に血糖を改善させる可能性を秘めていると推測されます。
GLP-1には食欲を抑える働きもありますので、ひょっとしたらメタボにも・・。

♦♦♦♦♦

不安材料がないわけではありません。

① 副作用として腹痛が多いです。
添付文書上、発現率が19.0%となっています。

② 胆汁酸は細菌の細胞膜にダメージを与えることが知られていますし、大腸内の腸内細菌叢に変化を与える可能性があります。
元々、便秘やメタボの方は腸内細菌の多様性が低下していたり、構成が好ましいものでなかったりするようですから、それを改善するような方向に変化すればいいのですが。

③ 二次胆汁酸には発癌性があることが昔から知られています。
大腸に流れ込んだ胆汁酸が、腸内細菌によって二次胆汁酸に変化しますが、この二次胆汁酸が大腸粘膜の発癌のきっかけを作るイニシエーターやプロモーターとして働くとされています。
二次胆汁酸は、血糖や中性脂肪上昇に関与している可能性も指摘されています。
ただ、二次胆汁酸を作れ細菌の種類は限られ、複雑な菌の相互作用が必要とされていますし、胆汁酸を吸着するなどして体外へ排泄する手助けをしている腸内細菌もいるとか。
食物繊維などに二次胆汁酸を吸着する働きもあり、二次胆汁酸をそんなに恐がるものでもないと思います。


ちょっぴり懸念が残るものの、便秘以外にも可能性を秘めた面白い便秘薬が登場したものです。
 

まご〖 今月のつぶやきから 77 〗


26日に梅雨入りした鹿児島。
26日は結構強い雨が降りましたが、その後は28日に少しぐずついた程度でまずまずの天気が続いています。
今後の予報を見ても、当分は連日雨が降るような感じではなさそうですね。


さて、twitter 上でお届けした医療関係の情報を月末にピックアップしておさらいするこのシリーズ。
毎回、複数のテーマを選んでいますが、今回は、テーマを一つに絞りました。
それは食べ物です。
12個の情報を拾い上げましたので、一つずつみていきましょう。


① は黄身にコレステロール含有量が多いため、敬遠されがちだった食材ですが、復権の気配です。

アクリルアミドはかなり古くから動物実験レベルで発癌性を疑われているのですが・・。
③ 果物はジュースやスムージーにせず、そのまま食べることをお勧めします。
例えば、温州ミカンを食べると血糖値が下がるという報告がありますが、ジュースにすると食物繊維が少ない分、吸収が早くて逆に上がってしまうのです。

④ 広島の特産のレモンを科学しようという地元大学プロジェクトです。
静岡ではお茶、愛媛ではみかん、鹿児島では焼酎、といった具合に各地で地元の特産物について産学官の共同研究がなされていますよね。

⑤ 先に、
①や③で卵や果物のツイートをしましたが、夕食時に食べるのはインスリン抵抗性の観点からは好ましくないようです。

牛乳を飲むと骨粗鬆症になる、というデマがあります。
根拠としているのは、酪農国の北欧で骨粗鬆症が多いからというものなんですが。
高緯度に位置している北欧では、冬季の日照時間が短いことがビタミンDの欠乏を招いて骨粗鬆症の発生に関わっているのです。

⑦ シソは日本で古くから活用されているハーブ。
調べていくとまだまだ知られていない有益な働きがありそうですね。

⑧ 調理したトマト過敏性腸症候群の治療にも有望な可能性があります。
過敏性腸症候群の患者さんを数多く受け持っているので、参考にしてみたいと思います。

⑨ 視力を維持するためにチョコレートを食べ続ける必要があるのなら、現実的ではありませんね。

⑩ これも卵に関する研究報告ですが、毎日食べている方が心血管リスクが低いというのは少々驚きでした。

アーモンドの抗糖化作用・LDLコレステロール低下作用・抗酸化作用・体重減少などの働きについてまとめたものですが、1日25粒を続けるのは大変です。

⑫ 最後に、フランスからカボチャによる急性の脱毛の報告です。
わずか2例のレポートに過ぎませんので、もっと多くの症例の集積を待ちたいところです。

ギ〖 今月のつぶやきから 76 〗


天気のいいゴールデンウィークの前半、皆様いかがお過ごしでしょうか。
Twitter上でつぶやいた医療情報を振り返り、月末にいくつかをまとめてお届けしている本シリーズ。
今回は11題です。


まず最初に、普段とは毛色の異なる動物や昆虫に絡んだ話題から。
野犬、吸血害虫、アリ、セミ、ハエ、ヒツジと珍しく6つも集まりました。

エキノコックスは肝臓に巣食う厄介な寄生虫で、基本的に手術での治療になります。

ヌカカって初めて知りました。

③ 社会性昆虫の役割分担はすごいな、と思わせる自爆アリの話題。

④ 11年や19年の素数ゼミっていないのでしょうか。

ハエが体温調節をしているというのは非常に興味深いですし、その方法もすごいですね。

⑥ 成因のはっきりしない多発性硬化症は、ウェルシュ菌が作る毒素が原因となるという報告が数年前にありました。

次に、妊婦が口にする物の胎児への影響についての2題。
SSRIという抗うつ剤と加糖飲料、どちらも脳への影響があるみたいですね。 

⑦ 抗うつ薬の主流となってきたSSRIですが、問題点も次々に表面化しています。

⑧ 世界と比較すると日本の加糖飲料の消費量は少ない方ですが、甘いものが好きな女性は要注意です。

最後に、個人的備忘録としての3題です。
解熱鎮痛薬がアルツハイマー型認知症の予防になる可能性が報じられましたが、毎日服用するリスクも看過できませんからね。
SGLT2阻害薬の炎症性腸疾患リスクも、鉄サプリの大腸がんリスクも気になるところですね。

⑨ 安価な解熱鎮痛薬でアルツハイマー型認知症の予防ができれば・・、でも消化管の副作用は無視できません。

⑩ SGLT2阻害薬で、潰瘍性大腸炎クローン病のリスクが増えるのですね。

⑪ 鉄のサプリメントの研究で、処方薬としての鉄剤への言及はありません。

はら〖 今月のつぶやきから 75 〗


寒い冬のトンネルを抜けたら、一転して暖か過ぎる春が来ました。
桜の開花も早かったですし、29日と30日は最高気温の予想が25℃となっています。
しばらく雨が降らないようで、桜も次の週末まで持ってくれそうな気配です。


月末にツイッター上のつぶやきをまとめてお届けしていますが、今回はおなかに関係する情報のみ10題をピックアップしてみました。

大建中湯が白人にはあまり効かないという報告、腸内細菌の関係でしょうか。
カルシウムサプリメント大腸ポリープができるというのと、逆にバイアグラが大腸がんリスクを減らすという報告は意外でした。
小腸で吸収できなかった果糖が大腸の腸内細菌に影響を及ぼすというのも興味深いです。
空腹で慢性疼痛が落ち着くという話、痛み止めに頼ってばかりの飽食な米国人には聞かせたい話です。










こんぶ〖 今月のつぶやきから 74 〗


この冬は11月くらいから寒くて寒くてうんざりしましたが、春の兆しも窺える今日この頃。
インフルエンザも概ね落ち着いてきた外来です。


今回の「今月のつぶやきから」は12題をピックアップしています。

最初は、脂肪肝やメタボなどに絡む6つの情報です。
キウイフルーツで脂肪肝の予防、逆に魚油が脂肪肝のリスクになるというのは興味深い話です。
風邪をひきやすい人は、食事や運動など生活習慣の見直しが必要のようですね。







次は、認知症に関する3つの情報です。
ホップに含まれるフラボノイドが認知機能を改善させるようですが、逆に飲酒は認知症のリスク。
どうしたらいいんでしょうね。




最後に個人的に興味を持った情報を3つ。
唾液分泌促進に昆布だしを使うのは面白い発想です。
潰瘍性大腸炎クローン病の人は帯状疱疹の予防接種を受けておいた方が無難ですね。
卵巣がんリスクが父方から受け継ぐという話も興味深いです。 



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