野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して42年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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 薬・注射の話

ksvdvqfc.gif消化器分野で最もよく使う胃薬の一つにH2ブロッカーと呼ばれる酸分泌抑制薬があります。
PPIが出てくるまでは胃潰瘍の治療薬として主役の座にありました。

そのH2ブロッカーについて以前から気になっていたことがあります。
それは肩が痛くなる病気である五十肩 (肩関節周囲炎) や石灰沈着性腱板炎に効果があるということです。
腱板とは上腕骨に付着する四つの筋腱で構成されるもので、そこにカルシウムを含むハイドロキシアパタイトが沈着すると、普段はレントゲンでは見えない腱板が白く写されるようになります。

内科ではこのような使い方をあまり試すことがありませんので、先日、島根で整形外科をやっている従兄弟と話す機会があった際に聞いてみました。
解熱鎮痛薬 (NSAIDs) と一緒にH2ブロッカーを投与していると、肩の痛みも軽減し、レントゲン上も腱板の石灰化が消えてくるんだそうです。
但し、H2ブロッカー単独で治療することはないですよ、とのこと。

なぜ石灰化が改善するのかはっきりしませんが、副甲状腺 (上皮小体) に働きかけ、PTHという血液中のカルシウム濃度を増やすホルモンを抑制するからではないかと考えられているようです。
となると、副甲状腺の疾患に応用できたりするのかな・・・?


g7mnaxzl.gif我々消化器内科で最もよく使う薬の一つに PPI (proton pump inhibitor) と呼ばれる強力な胃酸分泌抑制薬があります。
胃酸を作る壁細胞の水素イオン (プロトン) の出口の働きを阻害します。
日本において1991年から使えるようになり、以降胃や十二指腸潰瘍、胃食道逆流症 (逆流性食道炎) 等の治療に大いに貢献しています。

その PPI に関して 8月に二つほど気になる話題がありましたので紹介しておきます。



● PPI を長期にわたって使用していると骨折のリスクが高くなるという話。 (CMAJ 2008 179: 319-326)
以前にも似たような報告があったのですが、今回のレポートの特徴は薬の使用期間との関連に言及していること。
6年以下だと関連は薄いが、7年以上使い続けると骨粗鬆症絡みの骨折のリスクが約 2倍に。
股関節の骨折に限定すると 5年で 6割増し、7年で 4倍になるとのこと。
理由は不明としながらも、胃酸の抑制によりカルシウムの吸収が悪くなるからではと推測しています。


ちなみに、破骨細胞にもプロトンポンプが存在しているため骨代謝に何らかの影響を及ぼしているのでは、とも言われていますが原因はよくわかっていません。
消化器医として酸分泌抑制薬を長期に投与するケースが当たり前のように多いのですが、一方で食べ物を消化するのに必要な胃酸を無理やり押さえ込んでデメリットはないものなのかという疑問を私は持っています。
しかし、消化器の専門家の間でそのことが論議されることがないのも事実。
酸分泌を抑制することで様々な消化器疾患に打ち勝ち、人類に大いに貢献していることは紛れもないことです。
でも、胃食道逆流症を中心に今後 PPI 長期投与の症例はどんどん増えてくるはずですので、問題点が出てくればしっかり対処していかなくてはなりません。



● 低用量アスピリン療法を行なっている冠動脈性心疾患の患者に PPI を用いて上部消化管出血を予防することの費用効果を調べた研究。 (Arch Intern Med. 2008;168:1684-1690, 2543-2544)
OTC薬ならば費用効果が高いけれども、処方箋を用いると費用効果が良いのは出血リスクの高い人だけに限られると結論づけています。


医療システムの異なる国のデータであり当然医療コストにも違いがあるので、そのまま日本の現場にあてはめることはできません。
PPI に関して日本では、十二指腸潰瘍なら 6週間迄、胃潰瘍なら 8週間迄等、厳しい使用期限が設けられています。
対して米国では、医師の処方箋がなくともそこらへんの店で大衆薬として簡単に手に入るものなのです。
OTCとは over the counter の略で、一般用医薬品のことを指します。

循環器や脳外科などでアスピリンは使用頻度の高いものですが、消化管出血のリスクに対して無頓着なケースを見受けることがあります。
先ほど述べたように PPI に使用期限があって使いづらいことも一因かと思います。
ひとたびアスピリンが原因で消化管出血をきたすと簡単には止まらず、内視鏡医泣かせであります。
「低用量」という言葉に安心感を抱いているかもしれませんが、血小板に対するアスピリンの作用は非可逆的なものであることは肝に銘じてもらいたいところです。


         □ 関連記事  潰瘍にまつわる話題


47irfi9j.gif麻疹 (はしか) ワクチンの追加接種
今年も含め、5年間は中学1年と高校3年で追加接種を行う必要があります。

学校を通して周知があったと思うのですが、その接種率は鹿児島県の中学1年が全国最下位、高校3年もかなり下位に甘んじているという恥ずかしい話題が先週新聞に載りました。
近くの高校から部活動単位でまとめて当院に受けに来られたケースもありますが、学校や行政できっちり音頭を取って欲しいところです。

アメリカ合衆国などでは予防接種を徹底し根絶した疾患ですが、日本では今年既に患者が 1万人を超えたとか。
一度罹れば二度とかからない病気だから早いうちにかかっちゃえ、みたいな感覚があると思いますが、中には重篤な脳症を引き起こし死亡することもあるため、ワクチンによる予防策が世界的に行われています。
麻疹に関して、世界からは日本は未だ流行のある汚い国とみなされています。

個人を守り、集団を守るためにも追加接種は受けるようにしてください。



         □ 関連記事  鹿児島で麻疹発症ワクチンに関して 1はしか流行


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( この記事を改変し、新しく「口内炎には半夏瀉心湯」を書きました。そちらも参照して下さい。 )

消化器は口に始まり肛門に終わりますが、消化器内科が扱う臓器は食道から先。
そこまでは歯科や口腔外科、耳鼻科の領域になります。
しかし内科医だからと口の中を無視するわけにはいきません。

その中でよく診る疾患の一つに口内炎があります。
口内炎はありふれた疾患ではありますが、原因は多岐にわたる上、どうしてできるのか実はよく分かっていないのです。

手足口病のところで書こうと思っていたのですが、口内炎の治療について。
口内炎に適応のある薬としては、口腔用のステロイド軟膏やうがい薬、トローチ等があります。
海外では抗がん剤の副作用による口内炎に角化細胞成長因子 (KGF 参考 傷は舐めるに限る ) も使われているようです。
私も口内炎がたまにできますが、これまでよく使っていたのはステロイド軟膏。
でも、口の中がネバネバするする上に、痛みが 1週間位は持続します。
そもそも口内炎は粘膜の欠損なのに何でステロイドが有効なんだろう、と疑問に思っていました。
ヨード系うがい薬も口内炎への適応があるようですが、刺激があり、治りを遅くするはずです。(参考 傷は消毒しない )
抗生物質入りのトローチもあるのですが、その副作用の欄には口内炎も書かれています。

で、あれやこれや自分で試してこれはいいという方法を見つけました。
まず、急性期の痛みにはアズレン系のうがい薬
多少紛れます。
そして、半夏瀉心湯の内服です。
軟膏を使い慣れていたので、飲んで口内炎を治すということに最初抵抗感がありました。
翌日には痛みが気にならないレベルになり、4日目にはほぼ治ってしまいました。

半夏瀉心湯は消化器疾患に幅広く使える便利な漢方薬で、ある種の抗がん剤の副作用予防などにも使われています。
この薬の薬理作用がわかれば、口内炎発症のメカニズムも分かるんじゃないだろうか、と思うこの頃です。

他にも効能のある漢方薬がありますし、レバミピドイルソグラジンという胃薬も口内炎に効くと聞きましたので、今度口内炎ができたら試してみようかな。

yri726nr.gifインフルエンザの流行が例年より早いという報道の影響か、既に多くの方が予防接種を受けに来られています。

ワクチン接種にあたって最も多い質問が、2回接種に関することです。

薬事法上は 65歳以上の方は 1回でOK、64歳以下の方に対しては 2回接種を薦めています。
ただし、13歳以上64歳以下の方でも
 ・ 昨シーズン予防接種を受けられた方
 ・ 近年インフルエンザに罹った方
は 1回接種でも十分に効果があると考えられています。

海外においては、年少児を除きワクチン接種は 1回で有効としているところが多いようです。

2回目の接種は、受けられる方の意思や医師の判断によります。
接種を希望される場合は 1回目から 1 ~ 4週間の間隔をおいて 2回目を行います。

おわかりいただけましたでしょうか。

なお、当院では 2回目を受けられる場合、1回目よりお安い値段で実施させていただいております。




zrxdbwj4.gif一時品薄になっていた肺炎球菌ワクチンがまた入手可能となりました。

多くの方が、このワクチンで肺炎を予防できるものと勘違いされているようですが、
あくまで「肺炎球菌」という名前の細菌に対するワクチンです。

肺炎の原因となる細菌で最も多いのがこの肺炎球菌なのですが、
肺炎全体の約 2割を占めるに過ぎません。
残りの 8割は他の微生物によるもので、それらにこのワクチンは効果がないのです。

ただ、肺炎球菌は耐性菌が増え、抗生物質が効きにくくなってきている曲者です。
2割とはいえ、いざ肺炎球菌による肺炎にかかると治療に難渋する例が増えてきており、とても厄介なのです。
そこで、ワクチン接種により免疫をつけておくことは非常に有効な手段になるわけです。

一度接種すると 5年程は有効とされています。
また、インフルエンザワクチンと併用することで慢性肺疾患のある高齢者の入院や死亡をかなり減らせることが報告されています。

予防に積極的な海外では、高齢者だけでなく小児にも使用可能なワクチンが実用化されて使われています。



uobs0xva.gif室内犬の約 1割に日本脳炎ウイルスに感染した形跡のあることが先月報告されました。

日本脳炎は感染したブタから蚊を媒介としてヒトに伝染する病気です。
イヌの体内では日本脳炎ウイルスは増えず、ヒトには感染しません。
しかし、今回の報告はヒトの身近にウイルスがいることを示しています。
多くの人は予防接種をしているため、発症はまれでしょう。

問題は、日本脳炎予防接種が 2年前から中断していることです。
ワクチンの副作用を問題視した厚生労働省の措置ですが、早期に登場するはずだった新ワクチンの完成がずれ込んでおり、お役所の目論見が外れて中断期間が長期に及んでいるのです。
その結果、昨シーズン16年振りに小児の日本脳炎患者が出てしまいました。
未接種の子供たちは免疫がないため危険な状態に晒されています。

私の子供達にはこの夏、旧ワクチンを接種しました。特に問題なく経過しています。
製造をやめた旧ワクチン自体在庫が少なくなってきていますが、希望者に接種することは可能となっています。
接種ご希望の方はご相談下さい。



pzyzh5ih.gif麻疹 (はしか) と風疹の混合ワクチン (MRワクチン) の予防接種のしくみが昨年度から新しくなっており、就学前 (5 - 6歳児) は 2回目の接種を必要とします。

ところが、そのワクチン接種率が昨年度 8割程度にとどまっていたことがわかりました。
鹿児島は 4人に 1人が受けていないという結果です。

今年の麻疹の流行は西日本を中心にまだ続いているようです。
WHOが西太平洋地域での麻疹排除目標年を2012年に定めていますが、この状況では世界に顔向けできません。
高い伝染力と発症率を持つ病気ですから、かかった本人がつらいだけでなく、周囲をも混乱に巻き込みます。

今一度母子手帳でお子様のこれまでの予防接種の履歴を確認して、接種漏れのないようにしてください。



nihv4xmb.gif神戸で研究生活を送っていた時代に最もお世話になった先生は、現在東京の某大学の教授。
その先生が先日鹿児島で講演を行ないました。
実は講演という形で先生の話を聞くのは今回が初めて。
最初に鹿児島には知っている人物が何人かいる、と私の名前も挙げていただきちょっと気恥ずかしく感じました。

神戸時代はもっぱら基礎研究中心だったのですが、東京では臨床データも豊富に出されており、今回は解熱鎮痛薬 (NSAIDs) による消化管粘膜障害についての話でした。

興味深かったのは、小腸の画像診断が普及して、NSAIDs による小腸の粘膜障害も多く見つかるようになってきたこと。胃の粘膜障害には胃薬がありますが、小腸には無効であることから予防や治療に苦労するとのことでした。
また、最近日本でもようやく発売されたサイクロオキシゲナーゼ (COX)-2 阻害薬に関する話も興味深く話を聞かせていただきました。

第一線の研究を臨床の現場に活用していこうと思います。


cx64gquc.gif先月、記事にしたばかりでしたが、
8月23日、ヘリコバクター・ピロリの二次除菌療法としてメトロニダゾールを含めた三剤併用療法の保険適用が承認されました。


あくまでも、これまでの治療法で除菌がうまくいかなかった例に対してのみ使える次なる手段として認められたものです。
日本ではこれまでメトロニダゾールがトリコモナス症という病気にしか使われなかったため、この薬剤に対するピロリの耐性菌がかなり少ないようですので、除菌率の上昇が期待できます。

前の記事にも書いた通り、あとは除菌療法の適応拡大が課題となります。
この点については来年春の消化器病学会でもテーマとして取り上げられる予定です。


tlhmupcn.gif当ブログ「傷は舐めるに限る」などで紹介している上皮成長因子 (EGF) を配合したという化粧品が出回っているようです。

EGF は消化管粘膜などの上皮や皮膚の角化細胞などに作用して細胞の増殖作用を促すのは事実です。
それで EGF を塗り込めば肌が若返ると宣伝しているようですが、そんな作用は全くありません。

これらの細胞には EGF を受け取る EGF受容体というものが存在し、EGF がこの受容体にくっつくことで作用が発揮されます。
しかし、この受容体のある場所が問題になります。
消化管粘膜の上皮は一列に並んでびっしりと消化管を覆っていますが、その表面には EGF 受容体は存在しないのです。
図に示すように側面と底面にのみ存在しているのです。
つまり、粘膜が正常な状態だと EGF が受容体に結合することはいのです。
粘膜が傷ついて細胞の側面や底面があらわになった時に初めて EGF受容体が外界に姿を現し、EGF と結合することができるのです。
皮膚でも同じ。
だから傷の治癒促進に効果はあるでしょうが、傷もない肌に化粧品を塗り込んだところで何の意味もありません。

それにEGFの寿命は長くありません。
常温で失活してしまうので、私が実験室にいた時は、凍結保存したものを必要な時に回答して使っていました。

百歩譲って、肌にいいとしたらわざわざ化粧品を使うことなく、EGF が豊富に含まれる自分の唾液を肌にペタペタ塗ってあげればいいでしょう。


参考 → EGF配合化粧品って

ayuzqq2s.gif先日参加した講演会で貴重な情報を得ることができました。
メトロニダゾールを用いたピロリ菌の二次除菌療法にこの秋にも保険が適用されそうだということです。

日本で2002年に認可された除菌療法は、特定の抗潰瘍薬に特定の抗生物質 2種類がキットになったもだけだったのです。除菌率は年々落ちてきていましたし、
除菌に失敗した時の選択肢が与えられていないといういびつな状態でした。
今年早々に別の抗潰瘍薬を組み合わすことがようやく認められ、診療の幅が広がったばかりでしたが、
二次除菌療法も正式に認められるとなるとこれは朗報です。

後は、ピロリ菌に感染していても潰瘍が無ければ治療対象とならないことが課題として残ります。
潰瘍の無い場合にもピロリ菌が除菌可能となれば、世界と同じレベルの医療ができることになります。


kyi9ersi.gif昨日はあるディスカッションに参加してきました。消化性潰瘍の治療に関するのもです。

ピロリ菌と並んで解熱鎮痛薬 (NSAIDs) が潰瘍の原因になることが知られています。
しかし、臨床をやっていく上で一つ大きな問題があるのです。そのあたりを話題にしたものでした。

NSAIDs と潰瘍治療薬である酸分泌抑制薬を一緒に使うことはまかりならぬ、と保険診療上の制約があるのです。
「NSAIDs は潰瘍の原因となる薬剤だ。それをそのまま続けて一方で潰瘍を治そうというのはどういうことか。また、なってもいないうちから潰瘍にならないようにと予防的に投与するのはいかがなものか」という考え方なのでしょう。
これは例えて言うなら、強い陽射しの中、日傘やサングラスをして外出したら非難の集中砲火を浴びてしまった、といった感じにはなりはしないでしょうか。

NSAIDs と酸分泌抑制薬を併用するのは諸外国ではごく当たり前に行われていることなのです。
痛みをコントロールし続けなければ日常生活を送れない患者さんが現実にいらっしゃいます。
潰瘍が出来たらその間だけ NSAIDs の中断を余儀なくされる、というのは是非とも避けたいことなのですが。

今、消化器の分野の医師は世界的にみても歪んだ日本のこの状況を打破すべく、ガイドラインを作成したり、いろいろな臨床データを取り揃えることに努力しています。
正しい医療が当たり前に行うことができる日もきっと近いうちに来ることでしょう。


            □ 関連記事  薬で大腸がんの予防 !?ピロリ菌の二次除菌


xikbleax.gif我々が便秘の方に緩下剤として処方する代表的なものとして、
「酸化マグネシウム」というものがあります。
これは服用していただくと、胃液と化学反応を起こします。

MgO + 2HCl → MgCl2 + H2O

つまり胃液の主成分塩酸と反応した酸化マグネシウムは「塩化マグネシウム」に変化します。
さらにこの塩化マグネシウムが他の消化液中の炭酸ナトリウムと反応して「炭酸マグネシウム」となり、
これが緩下作用を発揮します。

海水から食塩を作る際の不純物をニガリと称します。
海水中のミネラルで最も多いのは、塩化ナトリウムすなわち食塩ですが、
その次に多いのがこの塩化マグネシウムです。
つまりニガリの主成分は塩化マグネシウムなのです。

先日世間を騒がし打ち切りとなった番組でも、かつてニガリダイエットを紹介していました。
ダイエット出来ると称する物には下剤が混ぜてあることがあります。
便が出た分、体は軽くはなるでしょうが、連用して体にいいとは思えません。
楽して痩せようという皆さんの気持ちにつけ込んでいる、その手の物には十分ご注意を。

さて、先の化学式を注意深く見て下さい。塩酸が中和されていることがお分かりでしょうか。
この作用を利用して、酸化マグネシウムは胃薬としても使われています。
また、胃を全部切除された方には酸化マグネシウムはあまり意味がないことも理解していただけるかと思います。


bpy7lyb3.gif予防接種の後に「今夜のお風呂はやめといてください」と言われたことがあると思いますが、入浴はまったく差し支えありません。

現行の予防接種法に基づくインフルエンザ予防接種ガイドラインには

 ・接種後1時間を経過すれば入浴は差し支えないこと
 ・接種後24時間以内、特に30分以内は健康状態の変化に注意すること
 ・接種後24時間以内は過激な運動、大量の飲酒は避けること

などの注意事項が記載されています。

心拍数や血圧が上昇するため入浴が激しい運動にあたるという考えや、昔は銭湯で入浴することが多かったことに起因するものと思います。
但し、鹿児島では温泉である銭湯に好んで出向かれる方も多いようです。
他に入浴されている人が健康とは限りませんし、帰りに体を冷やしてしまわないよう、銭湯での入浴は避けたほうがよろしいのではないかと思います。


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