野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して42年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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8月14日・15日はお盆休みをいただきます。ご了承下さい。



 薬・注射の話

bpy7lyb3.gif予防接種の後に「今夜のお風呂はやめといてください」と言われたことがあると思いますが、入浴はまったく差し支えありません。

現行の予防接種法に基づくインフルエンザ予防接種ガイドラインには

 ・接種後1時間を経過すれば入浴は差し支えないこと
 ・接種後24時間以内、特に30分以内は健康状態の変化に注意すること
 ・接種後24時間以内は過激な運動、大量の飲酒は避けること

などの注意事項が記載されています。

心拍数や血圧が上昇するため入浴が激しい運動にあたるという考えや、昔は銭湯で入浴することが多かったことに起因するものと思います。
但し、鹿児島では温泉である銭湯に好んで出向かれる方も多いようです。
他に入浴されている人が健康とは限りませんし、帰りに体を冷やしてしまわないよう、銭湯での入浴は避けたほうがよろしいのではないかと思います。


shgcvwp7.gif人工イクラと胃薬」の回で、新しい傷の治療法においてもアルギン酸塩が活躍していることをちょっと述べましたが、今日はそのお話です。

湿潤療法では傷口を消毒しません。まず、生理食塩水などで徹底的に洗います。そして出血がひどい場合、このアルギン酸塩の含まれる被覆材で傷を覆います。
止血効果が抜群であること、それからどういう訳か痛みが緩和されてしまうこと、これにはびっくりです。
後はハイドロコロイドという物質の含まれる被覆材にバトンタッチ。こうすることで早くきれいに傷が治ります。
(イラストのような目立つ傷跡は残しません)

人工イクラや「アルロイドG」を傷に塗り付けたら同様の効果が得られるのか、興味のあるところではあります。

当診療所は内科なので、傷の治療とは無縁だろうと思っていたのですが、普段通院されている方や入院患者さんなどで、意外と傷の手当てをする機会があり、今ではこの湿潤療法を積極的に活用しています。
ただし大きな傷には対応しきれませんので外科にまわってもらってます。

私は以前、細胞の成長因子について研究していましたので、傷の治し方についてはその方面からもさらに突っ込んだ話をしたいと思います。

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ypq8ki2x.gif弟家族などがお盆休みで帰省してきたので、近所の寿司屋で夕食をとりました。
この寿司屋は鹿児島では結構有名です。ご主人は醤油マイスターの称号を得ており、オリジナルの醤油で新鮮なネタを楽しむことが出来ます。

さて寿司ネタの一つにイクラがあります。
人工イクラというものも存在しますが、一体どうやって作るのか調べてみたらちょっと驚きの発見がありました。
主材料に何と「アルギン酸ナトリウム」が使われているではないですか。

実はこのアルギン酸塩は医療の分野で大活躍しているのです。
一つは胃薬としてこのアルギン酸ナトリウムが。
もう一つ、最近新しい傷の治療法として脚光を浴びている湿潤療法の被覆材の一種に、アルギン酸カルシウムが使用されています。
今日は胃薬の方をご紹介します。

「アルロイドG」という緑色のドロドロした液体、これは今ある胃薬の中でも歴史が非常に古く、昭和30年代から使用されています。
止血作用に優れていることから、今でも潰瘍などで出血している症例や内視鏡的に粘膜を切除した後などに使われ、とても重宝しています。
胃の壁にトロリと付着して粘膜を保護するようです。
原材料は海藻。海藻のヌメリの主成分なのだそうです。

この胃薬でイクラを食べた気分になるか、というと・・・。
残念ながら、見た目も味も食感も、イクラにはほど遠いですね。


湿潤療法についてはまた後日、ご紹介したいと思います。

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