野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
         ▶▶▶ アクセスMAP
         ▶▶▶ バス路線図

③ 内視鏡

消化管内視鏡の手技をトレーニングするロボットの「mikoto」のニュースを目にしたのは 3月のことでした ( → こちら ) 。
下手な操作をするとオエッとえずくなど、被験者の反応をリアルに再現できるんだそうです。
今回、実際に訓練をしている場面を映した動画を見つけました ( → こちら )。
内視鏡挿入の技術を習得するのにとても心強いように思います。

内視鏡私が内視鏡を初めて触った当時に勤務していた医療施設では、まだファイバースコープが使われていました。
光ファイバーが内視鏡先端で得られる画像を手元に届ける仕組みのやつです。
今ののCCDやCOMSイメージセンサーを使った電子スコープと違って、片目で接眼レンズを見ながらの観察になるので、基本的に術者しか画像を見ることができませんでした。( 接眼レンズ部分に接続するレクチャースコープというのがあって、一人だけは同じ画像を見ることができましたが、これを接続すると重くなるし、動きが制限されるため、検査中の最初から最後まで使用するのは困難でした。)
傍から見ていてもどうやって内視鏡を飲み込ませているのか、どこをどういう風に観察しているのか、さっぱりわからないのです。
で、どうやって手技を学んでいったかというと、最初のうちは内視鏡の挿入は先輩医師にやってもらい、観察及び写真撮影を覚え、ある程度できるようになったら、挿入もさせてもらうという形でした。
最初のうちは患者さんを苦しめたのではないかと思います。

今は電子スコープのモニター画面をみんなで見ながら検査を進めて行きますし、手技習得も以前よりは楽になっています。
内視鏡処置の介助もものすごく楽にできます。
以前からマネキンの練習台はありましたが、この「mikoto」君の登場で、更に便利になりそうです。
しかし、紹介したサイトの動画で使われているのは昔ながらのファイバースコープですね・・・。

600当院の大腸内視鏡にフジの最新機種「EC-L600ZP7」を導入しました。
昨年から使っているレーザー光源搭載のシステムに対応しており、様々な色彩強調機能が使えるのはもちろん、拡大観察を含めた高精細な画像による観察、そして操作性が格段に向上しているのが今回の機種の大きなアドバンテージです。

欧米人に比べて、日本人の大腸の走行は複雑です。
簡単に短時間で盲腸まで到達人もいれば、内視鏡がなかなか進まず検査を受ける方に苦痛を与えてしまうこともあります。
内視鏡医の経験と技術に因るところもありますが、内視鏡自体の持つ個性も大事な要素で、機種によって挿入の難易の差が大きく出てしまいます。
今回導入した「EC-L600ZP7」は大腸内視鏡医の評判が上々で、内視鏡史上最高傑作とさえ言われています。
噂に聞くと、他社製品を駆使して名を馳せた業界のドンも内視鏡の出来栄えに唸ったとか。

この機種を駆使して、これまで以上に大腸内視鏡検査に励んでいこうと思います。


当院に大腸内視鏡検査の詳細についてはこちらをご参照下さい → 当院の大腸内視鏡検査について


本年2月より導入した内視鏡システムには、LCI ( Linked Color Imaging ) という特殊光色彩強調機能がついています。
2種類のレーザー光を用いて、赤色をより赤く、白っぽい色をより白くして、粘膜の色のわずかな違いを強調するものです。

経鼻内視鏡のLCI画像富士フイルムの内視鏡にはこの他にも FICEBLI と呼ばれる画像処理の仕組みがあり、これらを上手に活かすにはどうしたらいいか悩ましく感じていました。
しかし、先日聴いた講演会で、可視光ではなくこの LCI を普段の観察に使うのが有効ではないかという話を聞きました。

そこで早速 LCI を優先的に使ってみることに。
太めの血管などは、可視光とは違って紫色の成分が増えてくるのですが、赤い部分が強調されてくっきりと浮き上がるため、胃粘膜の変化が遠目からでも気付きやすいですね。
FICE や BLI、他社の NBI だと緑色や茶色の色調主体になるのに比べて、粘膜の自然な色合いに近いので違和感が少ない点も優れていると思います。

ただ、記録に残す場合は従来の可視光のものを優先しています。
患者さんを紹介する時など、どうしても通常の画像が必要な場面がありますので、LCIで大まかに観察して、気になるところを可視光と LCI の両方の画像を残すようにしています。
若干検査時間が延びますが、この点ご了承下さいね。



これまで経鼻内視鏡について当ブログで綴ってきた記事は以下の通りです。
ご参考までに。



   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について
   ■ 自分で内視鏡をやってみました
   ■ 経鼻内視鏡、来たる
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック
   ■ 経鼻内視鏡 1年
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽
   ■ 経鼻内視鏡の合併症
   ■ 使ってみましたウーロン茶
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真
   ■ のど元で胃液が作られる !?
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査、丸8年となりました
   ■ 経鼻内視鏡、機種更新
   ■ ピロリ菌の検査・除菌には内視鏡検査が必須です
   ■ 経鼻内視鏡を導入して10年

当院に経鼻内視鏡を導入して早いもので丸10年が経過しました。
かつてのような話題性には欠けるかも知れません。
でも、それは経鼻内視鏡が市民権を得てごく当たり前の検査になったからだと思います。

現在使用している機種は3代目となります。
最初の機種に比べて、画質も操作性も何もかも随分進歩してきました。
特にレーザー光源を用いた特殊な画像処理は、消化管の表面構造の観察に大いに役立っています。

これまで当ブログで繰り返しアピールしてきましたが、経鼻内視鏡は経口に比べてとても楽に検査を受けていただけます。
おなかの調子やピロリ菌感染が気になるけど、内視鏡を受けるのはちょっと抵抗があるという方、経鼻内視鏡による検査を是非お勧めします。

鼻


これまで当ブログで綴ってきた経鼻内視鏡に関する記事は以下の通りです。



   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査、丸8年となりました
   ■ 経鼻内視鏡、機種更新
   ■ ピロリ菌の検査・除菌には内視鏡検査が必須です

昨日のNHKの「ガッテン !」は大腸がんの特集で、便潜血検査と大腸内視鏡検査を推奨するものでした。
これはありがたいことなのですが、いくつか気になる点がありました。

大腸まず、再現ドラマで患者さんが右側臥位 ( 右を下にして横向きに寝る) の姿勢で検査を受けていたこと。
内視鏡の構造上、右のイラストのように左側臥位になってもらわないと検査ができないのです。
このことは、以前も同じような指摘したことがあります。( → 臓器ちゃん、のぞいてみました )
しっかり検証してもらいたいところです。
( なお、右のイラストにも問題が。モニター画面を見ながら内視鏡操作をしますので、医師の背後にモニターがあるのはいただけません )

そしてもう一点、大腸内視鏡検査時にインジゴカルミンという色素をポリープにかけて、表面のピットパターンを観察する点について「これでがんになりやすい体質がわかる」と銘打った点。
番組をよく聞くとそういう内容ではないのですが、インジゴカルミンがあたかも体質を判別する魔法の色素のように大げさに伝えてましたね。

健康番組のこのような誇張表現で、時に視聴者に誤解や不安を与えることがあります。
「発掘! あるある大事典」のような捏造はもちろん困りますが、医療情報は正しく伝えるという姿勢に徹してもらいたいと思います。

当院の大腸内視鏡検査については → こちら


胃の内視鏡検査をするにあたってよく受ける質問の一つに「胃カメラの前にいつものお薬は飲んだ方がいいのでしょうか ? 」というのがあります。
答えはNO
なのですが、検査の紹介元の先生が「血圧の薬だけは飲んでいきなさい」などと指示されるケースもあって困ってしまう場合があります。
なぜ困ってしまうのか、これから説明したいと思います。

 溶けた薬が観察の邪魔に。そして吸引される運命に


薬の付着した胃壁 ヘマチン提示した胃の出口付近を撮った写真をご覧ください。
若干黄色みを帯びた白いものが胃の壁にべったりと付着しているのがわかると思います。
これは検査前に服用してしまった薬が、胃の中で溶けたものなんです。
胃の壁の様子をつぶさに観察する妨げになっています。
粘液や食べカスが付いている場合は、内視鏡の先端から水を吹きかけて洗い流し、そして吸引して胃壁をきれいにします。
でも、薬を吸い取ってしまえば、その日は薬の効果を十分に得られないことは容易に想像つくと思います。
私は、病変の見落としを懸念しつつも、できるだけ吸引しないように心がけています。
しかし「きれいな写真を撮れ」と教育されていて、これが薬だと気づかない内視鏡医は徹底して除去してしまうのです。

 判断に迷う胃粘膜の変化が


そして、もう一つ問題があります。
白っぽい付着物の他に、小さな赤黒い斑点が散らばっていますよね。
これは、ヘマチンと呼ばれているもので、胃の表面からじわりと血が滲んだもの。
血液は胃液と反応すると黒っぽく変化します。
ヘマチンがあると胃炎と診断することになります。
これが元々存在していたのか、空腹の胃の壁に薬が張り付いた結果として生じたものなのか、判断するのは極めて困難です。
後者ならば様子をみていれば問題ないと思うのですが、胃炎と診断されてしまい、必要のない胃薬を受け取る羽目になるケースも実際にあるのです。


例えば、昔の降圧薬などは1日2~3回服用する必要があり、薬を切らすとすぐに血圧が上がってしまうこともありました。
今は1日1回の服用でも長時間にわたり作用するものが多いので、朝飲む時間が多少ずれても血圧のコントロールが極端に乱れることはありません。
それよりも、せっかく飲んだ薬が観察の邪魔になって、吸引されて、胃炎の診断を受けてしまって‥、となる方が厄介じゃありませんか。

 ウーロン茶は是非飲んで


検査の前に水分を摂るのはOKです。
検査中に吸引してしまえばいいのですから。
ご高齢の方では、暑い時期に検査時間がお昼近くと遅い場合などで脱水が懸念されますので、むしろ飲む方が無難です。
水分を摂るにあたっては、胃の壁に付着する粘液を落として観察を容易にしてくれるウーロン茶をお勧めしています ( → 参考 ) が、いつもの内服薬は飲まないようにして下さいね。

HPヘリコバクター・ピロリ ( 以下 ピロリ菌 ) の検査や除菌について、お問い合わせをいただくことがあります。
今回は、ピロリ菌の検査法と除菌の際の注意点について述べてみたいと思います。

検査法には

血液による抗体検査
尿による抗体検査
便による抗原検査
④ 検査薬を服用して前後の呼気を比較する尿素呼気試験
⑤ 生検組織を用いる迅速ウレアーゼテスト
⑥ 生検組織を病理医に顕微鏡でチェックしてもらう鏡検法 
⑦ 生検組織を使って培養する方法

などがあります。

① ~ ④ の方法は内視鏡を用いることなく感染の有無を確認することができます。
ピロリ菌がいるとわかった場合、除菌療法を行なうことになりますが、除菌をするにあたっては次のようなルールがあります。
ピロリ菌の感染診断および除菌治療の対象は『内視鏡検査によってヘリコバクターピロリ胃炎の確定診断がなされた患者』と決められているのです。
ですから、内視鏡はしたくないけどとりあえずピロリ菌に感染しているか簡単な方法で知りたい、というご要望にお応えすることはできません。
人間ドックなどで、採血だけでピロリ菌が陽性であったと来院される方もいらっしゃるのですが、そういう場合でも、内視鏡検査が必須であるということを十分理解していただきたいと思います。


当院では、経口よりも楽に受けていただける経鼻内視鏡を積極的に行なっています。
現在用いているフジの製品は柔らかく先端の径が均一なので、鼻にとてもやさしい内視鏡です。
他社製のものを使ったことがありますが、硬いため鼻の奥の痛みを訴える方が多く、不均一な径のため鼻の粘膜をガリガリこすって出血させやすいです。
私自身は他社製のものでは絶対に検査を受けたくありません。

これまでの経験を駆使して、苦痛をできるだけ起こさせない内視鏡操作も心がけております。
ピロリ菌のことが気になる方は、是非当院の経鼻内視鏡をご利用下さい。

Lasereo10日より、最新の経鼻内視鏡による検査を始めています。
これまで使っていた機種は2008年末に鹿児島で2番目に導入したというのが自慢でした。
しかし、その後経鼻内視鏡の進化は目覚ましいものがあり、性能的に見劣りするのも早かったです。

今回導入した内視鏡はこれまでのものと比べて、省エネ長寿命のレーザー光源・画質や画角の向上・観察を容易にする独自の画像処理・鉗子口径の拡大などのアドバンテージがあります。

世界的に活躍する俳優が人間ドックで早期の胃がんを発見したというニュースが最近ありましたが、楽に受けていただける経鼻内視鏡で是非検査を受けてみて下さい。


   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査、丸8年となりました

内視鏡当院で経鼻内視鏡による検査を始めてから丸8年が経ちました。

この間、様々な工夫を加えてきています。
前処置はスティック2回法を原則としていますが、検査を既に経験された方に対しては1回省略するようなりました。
スティックの出し入れは結構不快感を伴うものなので改良した次第ですが、特に麻酔の効果が落ちた印象もありません。

また、医療関係者の間でさえいまだに誤解されている部分もあります。
例えば、花粉症の時期には経鼻はやめておけ、という医師がいたりします。
検査前に鼻の粘膜を収縮させる薬剤を噴霧しますので鼻の通りはむしろ良くなります。
ただ花粉症の症状があるときは若干出血しやすい傾向がありますけどね。

もはや珍しい検査法ではなくなった経鼻内視鏡、当院にてお試しを。


参考までに、これまで当ブログで書いた経鼻内視鏡に関する記事は以下の通りです。



   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年
   ■ ウーロン茶を飲んでもらっています

内視鏡検査にウーロン茶を導入して早くも6年が経過しました。
ウーロン茶を使う最大の目的は、大腸内視鏡の際にレンズの汚れを取りやすくすることにあります。
このことは以前ブログで紹介しています。( → 使ってみましたウーロン茶 )

ウーロン茶ウーロン茶の応用はさらに広がっていて、胃の内視鏡検査の際にも使うようになりましたし、最近は検査を受ける方に検査前にあらかじめ飲んでもらうように勧めています。
内視鏡で観察するにあたって厄介になるのが、胃粘膜の壁にくっついている粘液。
胃の表面をつぶさに調べるため、この粘液を取り除かなくてはなりません。
粘液を除去するために、水を注入して粘液を飛ばす作業が加わると、その分検査に時間がかかってしまいます。
ところがウーロン茶を飲んでいただくと粘液の付着がほとんど見られなくなり、観察がとても容易になるのです。

内視鏡検査を覚えたての頃は、前日21時以降は絶飲食、と検査を受ける方には説明していました。
しかし、近年は高齢者の方を検査する機会も格段に増えてきており、夏場に検査を行なう場合は脱水なども考慮して水分摂取はOKとしていました。
食べ物でなく、水であれば吸引すれば済むことです。
水がウーロン茶に替わっても全く問題ありません。
問題がないどころか、胃の壁がきれいになってくれるのですから大助かりです。
ただし、茶葉から淹れて飲むと細かな葉っぱが胃の壁にくっついてかえって厄介なので、ペットボトルのウーロン茶にしてくださいね。

18日に消費者庁が、乳幼児のボタン電池の誤飲に関しての注意喚起を行ないました。

子供はタバコやおもちゃ、クリップ、石鹸など家庭にある日用品を何でも口にしてしまいますが、ボタン電池は大きさによってはコインと並んで食道に引っかかりやすいものの一つ。
しかも、同じ場所に留まってしまうと化学反応で粘膜の腐食を起こしてしまうこともあります。
胃まで落ちてしまえば基本的には自然に排泄されるのを待つだけでいいのですが、日本では様々な議論があって除去を試みるケースも多いようです。

嚥下成人になると義歯や魚骨、薬の包装紙 ( PTP 包装紙 ) などが多くなります。
近年は改良もあって PTP包装の誤飲は随分減ってきたように思います。
案外多いのが医薬品。
骨粗鬆症に使うビスフォスフォネート系の薬剤は、食道に引っかからないように180ccの水で服用し30分は横になるな、と指導がなされます。
最近ではダビガトランという薬剤も食道潰瘍の報告が目立ちますね。

また、しっかり噛まずに食べ物を飲み込んでしまったときにも食道に潰瘍ができる場合があります。
先日も数日持続する胸痛を訴える比較的若い方の内視鏡をしたところ、食道に潰瘍がありました。
話を聞くと、胸痛が起こる前の食事で思い当たるフシががある、と答えていました。
かくいう私も、談笑しながら食べていたサイコロステーキをうっかり丸のみしてしまい、しばらく噴門部あたりに強い痛みを覚えた過去があります。

乳幼児はしっかり見守ること、そして自身は嚥下時に十分注意、ですね。


当院で経鼻内視鏡による検査を始めてから丸7年が経ちました。
それを機にちょっとしたデータをご紹介します。

♦♦♦♦♦
 
昨年11月から今年10月までの 1年間、当院で実施した経鼻内視鏡のうち、右の鼻から挿入した症例がぴったり80%でした。
これは、意識して右鼻からの挿入を心がけている結果なのです。
なぜ、右鼻からの挿入にこだわっているのか、理由を説明してみたいと思います。

耳管経鼻内視鏡の検査後に、まれにめまいを起こすことがあります。
前処置で使う麻酔薬が、中耳と鼻をつなぐ
耳管に入り込んでしまうのが原因とされています。
上部内視鏡検査は左の耳が下になる
左側臥位という体位で行なうため、当然左の耳管に薬剤が流れ込む可能性が大きくなります。
検査が終わって内視鏡を引き抜く際に、内視鏡のシャフトに付着した消化液などを鼻の方へ引っ張り込んでしまいますが、左鼻から挿入した場合、左の耳管開口部 (
耳管咽頭口 ; 図の青い丸印の部分 ) に内視鏡が近接する結果、泡だらけになっているのがしばしば観察されます。
もちろん、消化液だけではなく余分な麻酔薬もくっつけちゃうでしょうね。
どこまで効果があるかわからないのですが、右鼻からの挿入でできるだけそういう可能性を低く抑えようと考えているわけです。
幸いなことに、当院では検査後にめまいを起こされた方はこれまで一人もいません。

ちなみに、同じ期間で経鼻からの挿入ができなかったのは約1.6%でした。
経鼻内視鏡を始めた頃に比べると、随分少なくなってきています。

♦♦♦♦♦
 
ご参考までに、これまで当ブログでとりあげた経鼻内視鏡に関する記事は以下の通りです。
今日ものある方は、是非読んでみて下さいね。



   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年
   ■ 当院の経鼻内視鏡、丸6年です
   ■ 経鼻内視鏡を扱って丸7年

2006年の6月に初めて経鼻内視鏡による検査を始めました。
早いもので丸7年が経過しました。

経鼻経口に比べ楽な検査であるという認知度は高くなってきており、本年2月からヘリコバクターピロリ感染胃炎に対する除菌の際には内視鏡検査が必須となり、経鼻内視鏡の出番がますます増えてきています。
ところが「経鼻内視鏡は画質が悪いそうだから勧めない」とか「除菌療法は副作用が多いそうだからやめておけ」 といった驚くような言葉で患者さんを惑わしている専門外の医者がいると聞いてびっくりしています。
餅は餅屋です。
疑問に思うことがあればお答えいたしますのでご遠慮なく。

さて、これまで検査の前処置は最も丁寧とされるスティック2回法を採用してきました。
しかし、リドカインビスカスによるむせ込みが多いことが課題でした。
一方、リドカインスプレーを噴霧する方法では鼻の奥の麻酔が不確実で内視鏡挿入時に痛みを訴える方がスティック法より多い印象です。
そこで今年に入ってから、スティック法の利点を損なわずリドカインビスカスを用いない前処置を工夫して実施しています。
皆様に行なう前に自分の鼻で試して、むせは少なくなっていることを実感しております。
今まで以上に楽に検査を受けていただけると思いますので、是非経鼻内視鏡で胃の健康具合をチェックしてみてください。


オリンパスの最新鋭の経鼻内視鏡、XP290Nを試用する機会がありました。
鹿児島で2番目に触れることが出来たようです。 
今回の特徴は光源がパワーアップし、血管などの観察を容易にする NBI と呼ばれる処理画像が格段に向上し、コネクターも簡素化され、経鼻内視鏡の視野角も140度になったというのが売り。
で、実際に使用した感想を述べてみます。

オリンパスまず、290シリーズの光源、まぶしすぎ。
オリンパスの内視鏡は面順次式という方法を用いて画像を合成しており、カラーフィルターが回転しているため内視鏡先端から出る光がチラチラ点滅を繰り返します。 
内視鏡に触れた初日は肩こりからの頭痛があったのですが、このまぶしい点滅に次第に気分が悪くなってきました。
ポケモン卒倒事件が暗い内視鏡室で起こりうる危険性がありますね、これは。

また、これまでは経鼻で NBI を使うと暗い画像になり全く役に立ちませんでしたが、今回は明るく見やすい画質に進化しています。
通常画像より NBI のみの観察もありではないかと思ったくらいです。 
しかし、ライバルのフジフイルムBLI という新しい画像処理技術を開発し NBI を凌駕する明るく美しい描写をみせているのですが、こういう他社の画質を知らない内視鏡医には喜ばれるかと思います。

経鼻内視鏡 XP290N 本体はというと、十二指腸への挿入を確実にするために先端は鼻にやさしいように柔らかくして根元にいくほど硬度を高めるという構造になっています。 
柔らかい内視鏡では十二指腸に入らないケースが実際あるため設計思想は歓迎したいところですが、 硬すぎではないでしょうか。
前から言っていますが、先端の径不均一の問題とこの硬さの点で私自身オリンパスの経鼻内視鏡では検査されたくありません。
硬ければ硬いほど鼻の疼痛も強くなるからです。
新機種でもその部分が改善されているとは言い難いですね。
そして、面順次式では動きの速い場所で静止画像の色ずれが起こる欠点がありますけど、画像処理で無理やり色ずれのない絵作りをしようとしているのか、かなりぼやけた写真になってしまうケースが多々みられました。
解像度が上がったはずなんですが、逆にノイズが気になって本当に画質が良くなったようには感じませんでした。

鉗子口径が拡大して吸引力が改善された点だけは褒めておきますが、内視鏡先端の光の点滅といい画質の問題といい、CCDの性能が上がってきた現在においてもオリンパスが面順次式にこだわり続けるのは一体なぜなのでしょうか。
古い機種との互換性を持たさざるを得ない事情もわかりますが、Apple は将来性のない仕組みをばっさり切り捨てることを厭わずに成長してきました。
ソニーと組んで再出発をするようですから、思い切って同時式に切り替えるくらいのことをしないと、この先行き詰まってしまうのではないかと懸念しています。
 

経鼻普通の検査方法となってきた経鼻内視鏡が当診療所にやってきたのは6年前。
4年前には当時の最新機種を導入しましたけど、進歩は目覚ましいもので今年各社から発表されたニューモデルの画質には驚嘆しています。

経鼻内視鏡に関して、最近気になっていることがあります。
それは前処置として行なう麻酔の過程。
かなりきっちりしスティック2回法を採用していますが、ある手順のところで不快感を訴えられる方が多いように思います。
その部分の改良を現在思案中で、問題点をクリアできれば実施していく予定です。

経鼻内視鏡についてこれまでたくさん当ブログで取り上げてきました。
以下の記事を参考にしてください。


   ■ 当院の経鼻内視鏡検査について 
   ■ 自分で内視鏡をやってみました 
   ■ 経鼻内視鏡、来たる 
   ■ 経鼻内視鏡のメリット
   ■ 鼻から胃カメラde健康チェック 
   ■ 経鼻内視鏡 1年 
   ■ 当院の経鼻内視鏡 1年 
   ■ 経鼻内視鏡はやっぱり楽 
   ■ 経鼻内視鏡の合併症 
   ■ 使ってみましたウーロン茶 
   ■ 内視鏡医にウーロン茶ブーム
   ■ 扱い始めて2年
   ■ また自分で内視鏡をやっちゃいました 
   ■ 新機種で検査始めました
   ■ 経鼻内視鏡、丸 3年
   ■ 経鼻内視鏡、扱い始めて丸 4年
   ■ 臓器ちゃん、のぞいてみました 
   ■ 胃食道逆流症の検査には経鼻内視鏡 
   ■ 逆流性食道炎の内視鏡写真 
   ■ のど元で胃液が作られる !? 
   ■ 口臭も、歯ぎしりも
   ■ 経鼻内視鏡を簡単にあきらめるの ?
   ■ 経鼻内視鏡を扱うようになって5年経ちました
   ■ 最新の経鼻内視鏡の美しい画質
   ■ 経鼻内視鏡を操って6年
   ■ 当院の経鼻内視鏡検査 5周年

↑このページのトップヘ