野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。
    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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学校検診の時期です。診療時間に注意して下さい → 胃の5月の学校検診による外来休止の時間帯について

④ 連載

 ◆ 診療所ライブラリー 134 ◆


なぜかは鹿児島ではそろそろ蚊に悩まされる時期に入ります。
知らぬ間に近寄ってきて血を吸うだけならまだしも、その後に痒さといったらたまりません。
日本ではまあそれだけの存在ですけど、世界的にみるとマラリアやデング熱など様々な疾患の運び屋としてとても厄介な存在です。( 日本でも日本脳炎やイヌのフィラリア症は問題ですけどね。)

そんな蚊のことについて、生態から科学的に解明された最先端の知見までを網羅してあるのが今回紹介する本です。
著者の文章能力が長けているので、図版がわずか1つしかなく難しい内容も含まれるのに一気に読み進めることが出来ます。
遺伝子レベルでの細かい研究がなされていることや、蚊を減らすための様々な試みが行われていることなどに驚きます。
また、歴史上の人物や文学と蚊の関わりなどにも言及しており、著者の幅広い知識には感心しきりです。

私が普段から興味のを持っている温度を関知するセンサー、TRPチャンネルは蚊にもあるようです。
蚊は二酸化炭素・におい・温度の3つを手がかりに標的を探し出すようですが、ワサビの成分がその温度センサーであるTRPA1を麻痺させてしまうようですね。
ワサビが効くなら、ショウガやシナモン、マスタード、ニンニク等もいけるはずです。
今度庭にでる時はいろいろ試してみたいと思います。

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 ● 薬の説明書のイラスト 259 ●


5月はゴールデンウィークがある関係上、薬の説明書のイラストの更新は18日からになります。
今回選んだのは
お茶漬けですが、これは5月17日がお茶漬けの日だから ( 日程的にはずれてしまっていますけど‥) 。

小学生の頃、永谷園のお茶漬けのおまけで入っていた広重の東海道五十三次の浮世絵にとても興味を持っていました。
プレゼントに応募したら浮世絵セットが当たり、その勢いで五十三次をすべて暗唱。
絵をバラバラにしても順番通りに並べることもできます。
5月上旬まで鹿児島市立美術館で広重展をやっていましたが、2度足を運びました。

現在の静岡市にあった鞠子 ( 丸子 ) 宿には茶屋が描かれていますが、店の右側には「御茶漬」と書かれています。
下の画像でご確認下さい。
なお、永谷園が広重の浮世絵をおまけにつけるようになったのはこの絵がきっかけだったのかどうかは知りません。


ちゃづけ



まりこ

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じゃぱ【診察室のBGM 133】


先月の診察室のBGM132で紹介した
Jazz Lady Project の筝の音が気になって、参加メンバーで"kotist" を名乗っている 宮西希 のアルバムを買っちゃいました。

オリジナルばかり10曲を収録した
「じゃぱねすけ」は2013年の発売。
半数はソロですが、いろんな楽器とのコラボした演奏も聴き応えがあります。
特に、アルバムをプロデュースしている私の大好きなギタリスト
天野清継との掛け合いは情熱的で圧巻です。
下のYouTubeでも聴いていただける「GOMA」は、昵懇の写真家が好きだというウサギの子「ゴマ」を題材にして作られた筝のソロ。
筝の音色は硬くて減衰が速いと勝手に思い込んでいましたが、この曲でそのイメージがぶっ飛んでしまいました。
仔ウサギの写真とマッチしたうっとりするようなメロディで始まりますが、途中から彼女独特のテクニックもふんだんに堪能できますよ。


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 ● 薬の説明書のイラスト 258 ●


鹿児島では端午の節句にもち米から「ちまき ( あく巻き ) 」が作られます。
竹皮に包まれた重みのあるカラメル色をした見てくれの悪い物体を凧糸で切り分けます。
もち米のつぶつぶが残っていて、ちょっぴり苦味があり、そしてねっちりとした独特の食感。
砂糖をまぶしたきな粉で食べるのですが、正直あまり好きではありませんでした。

甘党ではない私が、この時期はちまきを避けて手を出すのが柏餅。
で、5月前半のイラストには柏餅
にを選びました。

しかし、ちまきのことを調べてみると、保存食としては大変優秀で、西南戦争の時には薩摩藩士は腹ごしらえのために持参していたのですね。
昨日、知り合いからちまきをいただいたので、食材として見直しつつ味わってみようと思います。


柏餅
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カエル〖 今月のつぶやきから 64 〗


毎日のように医療関係のニュースをチェックしていますが、今月は興味を引くものがたくさんある日とそうでない日が極端で、それに応じてツイートの数も偏在しています。
しかし、つぶやきを通して幅広い情報を皆様にお伝えできたのではないかと思います。

今月は11の話題を振り返ります。
最初は認知症に絡むものを6つ。






次は、個人的に非常に興味がある話題をまとめてみました。
皆様は、気になるものがあるでしょうか。





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 ◆ 診療所ライブラリー 133 ◆


失敗内科医は、患者さんの症状から診察や検査結果を基に診断を下して薬を処方する、というのが主な仕事です。
薬は正しく使ってこそ薬になるのですが、患者さんが想定外の判断をしてしまうことが多々あります。
これまでで一番驚いたのは、友人に処方されたインスリンを試しに打ってみた、という糖尿病の患者さんの行動でした。

今回紹介する本は、自己判断での減量・中断、他人に薬を譲るなど、日常でよく遭遇する事例を12個挙げ、それを通して薬の基本的知識や適正使用の大切さが楽しく学べる構成になっています。
イラストが多く平易な文章が心がけられているので、小学生でも読めるのではないかと思います。

我々もこの本に書かれているような事態が起きる可能性も考慮しつつ、処方がややこしくならないように心がけたいですね。
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 ● 薬の説明書のイラスト 257 ●


昨日、お昼の休憩中に見た番組で、富山の桜とチューリップを同時に楽しめる場所からの中継をやっていました。
その際、アナウンサーがスタジオにいるアグネス・チャンに「アグネスさんは春といえば何の花を思い浮かべますか?」と質問。
それに対して即座に「私はひなげしの花です」と回答しスタジオは笑いに包まれていました。

4月後半の薬の説明書のイラストには別の花を用意していたのですが、このやり取りが面白かったので急遽ヒナゲシ
に変更しました。
彼女のデビューシングル「ひなげしの花」は1973年の発売ですが、案外下の世代の人も知っているのは物まね番組の影響でしょうか。


ぽぴ
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cinema【診察室のBGM 132】


女性ミュージシャンが集結しジャズを奏でるプロジェクト、その名も Jazz Lady Project 
3枚目となる今回のアルバム
「Cinema Lovers」は、映画音楽をテーマにして総勢17名が様々な楽器を駆使して変化に富んだアレンジで楽しませてくれます。
アルバム冒頭、いきなり筝の音色で始まりますからね。

全部で12曲収録されていますが、映画「ティファニーで朝食を」の中でオードリー・ヘップバーンが唄ったあまりにも有名な曲
「Moon River」は、診察室のBGMに使うのはもってこいの曲で、これまでも別のアーティストのバージョンをいくつか流していました。
ピアノ、ヴァイオリン、ヴォーカルというこのアルバム中で最も少ない3人の構成になっていますが、特にヴァイオリンが情感豊かで思わず聞き入ってしまいます。

下にアルバム紹介の映像を貼っておきますが、結構楽しめるお勧めの1枚です。

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 ● 薬の説明書のイラスト 256 ●


高校一年生の時に初めて見た奈良の大仏には圧倒された思い出があります。
その大仏の開眼供養が行われた日を記念して4月9日は大仏の日となっています。

鹿児島は徹底した排仏毀釈が行われたので、歴史ある仏像を拝むこともありません。
島津の居城であった鶴丸城の御楼門を復元させるプロジェクトに多額の寄付が集まりました。
今は学校の敷地になっている福昌寺や一乗院など、由緒あるお寺の跡も何か活用できないものでしょうか。

4月前半の薬の説明書のイラストは大仏
です。


だいぶつ
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カップ麺〖 今月のつぶやきから 63 〗


今月は暖いのだか寒いのだかよくわからない気候でした。
ここ数日は隔日に雨が降ってる印象です。

さて、今月 twitter でつぶやいた話題を振り返ります。
最初は骨に関する話題を2つ。


次に、痛みに関わる話題を3つ。 



次は、甲状腺ホルモンに絡んだ話題を2つ。
まだまだ知られていない作用がありそうですね。


残り3題は、個人的に興味のあるものです。



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 ◆ 診療所ライブラリー 132 ◆

ゲーとピーお子様用の読み物、拡充」でもお知らせしましたが、今回子供用の本を増やしました。
そのの中の一冊。
タイトルからお察しの通り、嘔吐と下痢について、やさしくユーモラスに説明してある絵本です。
すべてひらがなで書かれていますが、後半はちょっと文字数が多いので、小さいお子様には読み聞かせてあげるのがいいかも知れません。
この絵本を通して病気や体の仕組みについて興味を持ってくれたらうれしいです。
待ち時間の間に是非手にしてみて下さい。
もう20年近くも前に発売されたものですが、絵本は簡単には絶版にならないのがいいところですよね。
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 ★ 診察室のデスクトップ 62 ★


鹿児島の観光名所の一つ、仙巌園の一角に江南竹林と名付けられた場所があります。
18世紀に当時の島津家の当主が琉球経由で中国江南地域の孟宗竹を取り寄せてここに植え、やがて全国に移植されていったようです。
先日、父の知り合いからタケノコをいただきましたが、この時期の孟宗竹のタケノコはひときわおいしいですよね。

その江南竹林が写っているのが下の写真です。
左側には赤い樹皮が特徴のバクチノキ。
別名、ビランジュ ( 毘蘭樹 ) と言うそうですが、漢字を見る限り医学用語のびらん ( 糜爛 ) とは関係なさそうです。
写真上のバクチノキの葉と、その根元を覆う苔、右手の孟宗竹に最奥の吉野台地の急斜面の木々。
どれをとっても同じ緑はありません。

今回の診察室のデスクトップの写真は
仙巌園の孟宗竹です。

竹

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 ● 薬の説明書のイラスト 255 ●


卒業式のシーズンです。
9年前に薬の説明書のイラストに「卒業証書」を使っています。
その時のブログには「転勤なども多く、別れや新しい出会いなど人の動きも気持ちも複雑に交錯するこの時期は毎年決まって訪れます。しかし、卒業証書を手にする機会は人生の中で何回とあるわけではありません」と書いていますね。

今年は子供二人がその卒業という節目を迎えるので、再びそれにちなむものをイラストに使ってみました。
前回と同じアイテムにならないようにと腐心して選んだのは卒業帽

日本ではほとんどお目にかからない物ですが、お許し下さい。


卒業帽

passage【診察室のBGM 131】


「They Can't Take That Away From Me」が唄われている映画「踊らん哉」のワンシーンをYouTubeで見ることができます。



モノクロなのはいいとして、唄っている間のカットに工夫がないのは当時 ( 1937年 ) の映画撮影のノウハウとして致し方ないのかも知れません。
ところで 
ガーシュイン はこの曲も手がけているのですね。
まるでJR九州の列車が水戸岡鋭治氏のデザインで埋め尽くされているように、どこにでも登場してくる気がします。

昨年秋にリリースされた
 萱原恵衣 のデビューアルバム「Passage」でもこの曲が取り上げられています。
元々の曲はポップな色調ですが、抑制を効かせながらも表現力のあるヴォーカルにブルージーなエレキギターが絡み、展開も面白いものに仕上がっています。
このアルバムは全体を通して派手さはないですが、一つ一の曲が凝った作りになっていてなかなか聴きごたえのある佳作です。

ところで「踊らん哉」の元々のタイトルは「Shall We Dance」なんですね。
周防正行監督のあの映画のタイトルが「踊らんかな ?」だったらあそこまでヒットしたでしょうか ?
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 ● 薬の説明書のイラスト 254 ●


3月前半の薬の説明書のイラストに選んだのはサンゴです。
ピンときた方も多いと思いますが、3月5日が「サンゴの日」だからです。

日本は黒潮の影響があって、サンゴの北限にあたるそうです。
また、鹿児島県の離島のうち、トカラ列島の宝島・小宝島、奄美群島の喜界島・沖永良部島・与論島は隆起サンゴでできた島。
徳之島は隆起サンゴと花崗岩の二つの地質から成ります。
今年1月の地元紙には、徳之島南部の飲料水はサンゴ由来のマグネシウムを多く含むエビアン並みの硬水で、これが長寿の一因なのでは、という記事が載っていました。
因果関係が証明されたわけではないですし、いきなり硬水を飲むと下痢になることが多いので気をつけて下さい。


さんご
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パパイヤア〖 今月のつぶやきから 62 〗


トランプ米国大統領も活用しているツイッターは赤字続きのようですが、うまく利用すれば情報収集が効率的に行えるので無くなっては困ります。
私が観ていなかったNHKのガッテン! の番組内容が、医療関係者の間で不適切ではないかとの意見が沸騰してNHKが謝罪に至るまでの経過が手に取るようにわかりました。

さて、今月のつぶやきを振り返ってみますが、最初は相変わらず報告の多い腸内細菌絡みの話題を4題。




次は、薬の使い方に関わるツイートを3つ。
不適切な使い方が多い薬に手引きやガイドラインが作られるようですが、薬はよく理解したうえで上手に活用していきたいものです。



残り3題は、個人的に興味のあるもの。



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 ◆ 診療所ライブラリー 131 ◆

貧血大国
消化器疾患を扱っていると、無縁でいられないのが貧血。
大量の吐血・下血はもちろん、本人も気付かぬままに消化管からじわじわと出血が続くことも、貧血を招く原因となります。
内視鏡による止血操作や貧血治療は日常茶飯事のことです。

WHOによる貧血の定義は、血液中のヘモグロビン ( 血色素 : 以下Hb ) が減ることをいい、その数値が示されています。
しかし、この数値をわずかに下回った程度では全く自覚症状はないはず。
ある教科書には「末梢組織に十分な酸素を運ぶだけの赤血球の量が維持できない状態」を貧血と定義していて具体的な数値はありません。
数値だけでなく、動悸や息切れといった酸素が全身に十分量行き渡らないことで起こる症状の有無も大事なポイントになるのです。
貧血の中で最もよく見られる鉄欠乏性貧血も同様に数値的な明確な定義がありません。
Hb・MCV・血清鉄・フェリチン・TIBC・UIBCといった項目を参考に、年齢や臨床症状などを加味して治療をやっていきますが、医師によっても考え方がまちまち。
何でこの程度の数値で鉄剤が処方されてるんだろう、と思うこともしばしばあります。

今回紹介する本では貧血について多角的に捉えてとことん掘り下げています。
妊娠中の貧血は子供の将来にも悪影響を及ぼすのに、鉄不足を予防する公的対策が日本には欠けていることを、世界各地の取組みと比較で浮き彫りにしているのは、他の本にない特徴かと思います。
また、海苔に意外と鉄分が含まれているのは知りませんでした。
おにぎりに海苔を巻いたり、ふりかけを活用したりするのもいい方法なのですね。
私にも参考になる部分が多かったですし、貧血に悩む方には是非一読をお勧めしたい本です。
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 ● 薬の説明書のイラスト 253 ●


2月後半の薬の説明書のイラストはおでんです。
ふーふーふーと息で冷ましながら食べるので2月22日は「おでんの日」なんだそうです。

私自身は好んで食べる方ではないので、コンビニで売られ始めた頃、こんなの売れるの ? と思ってました。
でも今やおでんと言えばコンビニ、という状態ですよね。
それでもわざわざコンビニで買うことはありませんし、ツンツンすることもありません。


おでん

 ★ 診察室のデスクトップ 61 ★


今回の診察室のデスクトップ画像は、3年前に撮影した韓国岳と硫黄山です。
奥の IIa + IIc が韓国岳で、手前の白い IIc 部分が硫黄山の火口で、うっすらと雪化粧をしています。( 一部の人にしかわからない業界用語を使用しています )

硫黄山は2年ほど前から火山性微動や火山ガスがたびたび観測され、しばらく立ち入りが規制されていましたが、先月ようやく解除されました。
ここは県道からほど近く、10分とかからずに息も上がることなくたどり着ける場所。
気軽さゆえに警戒心がつい緩みがちになりますが、れっきとした火山です。
火口にあたる部分は草木も生えていませんし、周囲には溶岩がごろごろしていますし、奥の韓国岳も山体が崩れている姿ですものね。
いずれ噴火したら、このあたりの様相はどのように変わるのでしょうか。


高千穂






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jji【診察室のBGM 130】


J-Popを独自の感性でカバーする「時のままに」シリーズの発表を続けている
 井筒香奈江 
最小限のギターの音だかけが流れる中、彼女がやさしく囁くように唄って昭和を中心とした日本の名曲の魅力を最大限に引き出しています。

「時のままに IV 時代」に収録されている「かもめはかもめ」は、
中島みゆき  研ナオコ に提供した曲。
原曲よりも更にテンポを落とし、ギターの音も徹底的に削ぎ落とし、飾りも肉付けもない分、ヴォーカルと原曲の持つ魅力が際立つ1曲となっています。

最近は、不祥事に一般市民もネットで加わってバッシングをする時代。
研ナオコも世間を騒がせて謹慎しましたが、この曲で見事に復帰を果たしたと記憶しています。
様々な賞を受賞したり、紅白出場をかなえたり。
当時と今では事情も違うでしょうけど、音楽の持つ力が世間を風を変えたのは確かでしょう。

改めていい曲だなと思わせる出会いでした。
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