野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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    電話   099−281−7515
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④ 連載

〖 今月のつぶやきから 95 〗


咀嚼11月も末になるのに、まだ20℃を超える日があるなど、この時期らしからぬ気候が続いています。
ただ、紅葉も進み、インフルエンザも少しずつ流行する気配を見せています。
体調には十分気をつけて下さい。


日頃から、ツイッター上でつぶやくという形で、医療関係の情報を簡単にまとめており、月末にはブログ上でそのいくつかをピックアップしてお届けしています。

まずは、睡眠にまつわる話題4つを振り返ってみます。

① 味噌汁は塩分が多いとされていますが、摂取しても血圧は上がらないようですし、今回は赤ん坊の安眠にも好影響があるという報告です。

② ほどほどの睡眠時間がいいようですね。

③ どれだけ効果があるのかわかりませんが、睡眠導入剤の減薬に役立つと嬉しいです。

④ 睡眠不足が骨の健康にも影響するとは、興味深い報告です。



次は、個人的に関心を持った話題を5つ。

⑤ マウスを調べたものですが、脳内で硫化水素が産生する酵素が増えてる結果、硫黄の結合した蛋白質が蓄積しているという報告です。

⑥ 母乳はいろんなパワーを秘めていますね。

⑦ 発がんに細菌やウイルス感染が元になってることがありますが、真菌にもその可能性がありそうです。

⑧ 黄砂の研究はまだまだ突き詰めていかなくてはなりませんが、早産に絡んでいそうだとは考えも及びませんでした。

⑨ よく噛むと、頭が良くなるとか、満腹感が早く感じるようになるとか、いろんなメリットの報告があります。食事は時間をかけて食べたいですね。

 ◆ 診療所ライブラリー 163 ◆


仮病の見抜きかた
「総合診療医ドクターG」というNHKの番組があります。
登場する医師が実際に経験した症例がドラマで再現され、それを見ながら研修医が診断を絞り込んでいく過程が非常にワクワクしますよね。

今回紹介するのは、その「ドクターG」の小説版とでも言えそうな内容の本です。
タイトルから、この本の内容は、病気とは言えない仮病をどうやって嗅ぎ出すのか、という風なものと思われるかも知れませんが、全く違います。

不可解な訴えや症状で、なかなか診断がつかず、仮病として片づけられていた10のエピソード。
マイナーな疾患を解説する医学的な専門書なのに、小説という形態をとっているのが面白い趣向です。
病気のヒントになるような情報だけではなく、患者さんや医療スタッフとのさりげないやり取りも描かれていて、そこから学ぶことも多くあります。
先入観を持たずに患者さんの訴えを理解することの大切さも伝わってくる、新しい形の医学書です。

Areni-Agbabian【診察室のBGM 162】


何と表現したらいいか。
無駄を削ぎ落としたエンヤのような雰囲気を感じたのですが、子供に聞かせたら、もののけ姫の音楽を連想したそうです。
Areni Agbabian の音楽は独特の世界を醸し出しています。

前回紹介した Dominic Miller の作品と同じレーベルからリリースされている
「Bloom」は、全体を通して聴くと静謐な流れを感じますが、パーカッションだけの音楽があったり、彼女のスキャットが絡む曲があったりと変化に富んでいます。

「Full Bloom」
という曲は「Petal One」「Petal Two」と全く同じ物。
YouTubeで「Petal Two」を見つけましたので聴いてみて下さい。
「Full Bloom」では、これに不思議な抽象的な詞をつけて唄っています。



 ● 薬の説明書のイラスト 317 ●


鹿児島はかつお節の生産が盛んな場所です。
日本の生産量のうち、枕崎が48%、指宿市 ( 山川 ) が28%と、圧倒的な量を作っています。( → 参考 )
削り節にした状態だと、これが元々魚の肉だったなんて想像もつきませんが、よくあんな形の保存食を考案したものだと思います。

世界各地で日本食がブームとなり、その中で「うま味」というものが認知されるようになってきました。
出汁をとるのにかつお節は欠かせませんが、日本食が特に人気のフランスに輸出することができませんでした。
そこで、現地生産を始めてしまったというのは、鹿児島の方々ならよくご存知のことだと思います。 ( → 「仏産かつお節」でDASHIを世界に 枕崎の挑戦 )。
香りもよく、アミノ酸やビタミンD、カルシウムなどが豊富なかつお節が、広く認知され定着してくれると嬉しいですね。

11月の後半の薬の説明書のイラストはかつお節です。


かつお節

 ★ 診察室のデスクトップ 81 ★


神戸と聞くと、異国情緒溢れる街並みをイメージする方が多いでしょう。
私が神戸で最後に住んでいた場所には、徒歩圏内に都会とは思えない空間があちこちにありました。
その一つが奥須磨公園です。
周囲は住宅街に囲まれていますが、公園の中に入ると街の喧騒も全く届かない豊かな自然が拡がっています。
その中を、子供たちを連れてよく散策したものでした。

昨年秋、神戸で行われた学会に参加した際に、久しぶりに奥須磨公園に足をを運んでみました。
写真は、その際に撮ったサクラの広場付近の斜面の落葉。
花の時期だけは愛される桜も、夏は虫が付きやすく、秋は落ち葉の掃除が大変、と嫌われ者になってしまいます。
でも、葉を落とすのは次の春に備えての準備です。

サクサクと葉を踏みしめながら秋を感じたひととき。
こんな場所が身近にあったなんて、恵まれた環境の中にいたものです。



落葉


 ● 薬の説明書のイラスト 316 ●


ここへ来て旧に朝晩が寒くなってきました。
体調管理には十分気をつけて下さい。

11月の前半の薬の説明書のイラストはミノムシを選んでみました。
この時期、落葉すると、枝にぶら下がっているミノムシが見つけやすくなります。
幼い頃は、ミノムシを見つけると、その蓑を剥がして、中の幼虫や内側のふかふかした白い綿を眺めることもありました。
小枝を集めて蓑を器用に作る現場を見てみたいものですが、最近はミノムシ自体をあまり見かけませんね。


ミノムシ

〖 今月のつぶやきから 94 〗


醤油10月に入るなり、インフルエンザの方が増えましたが、それも一時的でした。
恐らく、気温が例年よりも高かったからではないかと推測していますが、このところこの時期らしい気候になってきています。
体調管理には十分気をつけて下さい。

今月も様々な医療情報をツイッター上でお伝えしましたが、今回は9題を振り返ってみます。
まとめてみると、日本人の食生活ってとても健康的なのだな、と改めて思います。


最初は食事に関連する情報を5つ。

① 塩分摂取量を極端に減らすとデメリットがあることも知られていますので、何をどう食べるかは奥の深い問題です。

② 新たな抗菌薬の開発に窮している現状を打破できそうな報告ですね。

③ 魚油のサプリメントは品質に疑問があるという海外の報告もありますので、魚そのものから魚油を摂るように心がけましょう。

④ どういう機序で胆石が予防できるのか、知りたいところです。

⑤ コレステロールについて、海藻を消化できない欧米人と我々の差が見えてきたように思います。


次に、サプリメントに絡んだ話題を2つ。

⑥ サプリメントでビタミン摂取なんて、基本的に必要ないのではないかと私は考えています。

⑦ 信じられないくらい多くのサプリを服用している人がいますが、サプリに期待もお金もかけてはダメです。


最後に、運動機能に絡んだ話題を2つ。
いずれも興味深いですね。

⑧ 満腹のライオンが獲物を追いかけないのも、胃から出るホルモンであるグレリンを介して考えることができそうですね。

⑨ 香りが我々にもたらす効果は、まだまだ研究の予知がありそうです。

 ◆ 診療所ライブラリー 162 ◆


病院は東京から今朝の地元紙にこんな記事が載っていました。

看護職 最大27万人不足

医療の世界では2025年問題というものが以前から指摘されています。
団塊の世代が、後期高齢者となり社会保障費の急増が懸念されているのです。
今日の記事では、その2025年に看護職が都市部を中心に最大27万人も不足してしまうという推計が載っていました。
実は、既に不足は明らかで、看護師が比較的多いとされる鹿児島でも、多くの病院が定員を満たすのに苦労しています。

一方、医師不足も深刻なのですが、国は定員を減らそうとしています。
医学部の定員を1万2000人まで増やすと決め、ここ数年で医学部を2つも新設しておきながら、現在の定員は9400人程度に留まっています。
一般勤労者の倍を超える、医師の献身的な残業で医療現場は成り立っています。
働き方改革が叫ばれる中、地方の勤務医に関しては残業上限を年間2000時間にしましょう、なんてことを当の厚労省が案を出してくるなんて、ちゃんちゃらおかしいことです。

興味のある方は、今回紹介する本を是非読んでみて下さい。
関東エリアで始まっている病院崩壊の実態、それが地方に及んでくるのもそう遠くないと思います。

 ● 薬の説明書のイラスト 315 ●


10月25日はワールドパスタデー。
そこで、パスタの代表格であるスパゲッティの思い出を語ってみます。

幼い頃、大阪万国博覧会に行きました。
博覧会の中身などほとんど覚えていませんが、強烈な印象として残っているのがその時食べたスパゲッティ。
ナポリタンに入っていたピーマンがとてつもなく苦かったのです。
以来、ナポリタンは敬遠し、もっぱらミートソースしか食べなくなりました。

昔は、ピーマンやニンジンなどは子供の嫌いな食べ物の代表格でした。
なぜならちっともおいしくなかったからです。
品種改良や栽培方法に工夫が施されるようになったのでしょうか、昔とは別物と言っていいくらい食べやすくなりました。
ちなみに、最近の子供の嫌いな食べ物の代表はゴーヤーだそうです。

また、学生時代過ごした神戸・岡本の専門店で食べたスパゲッティは格別でした。
最初に食べたのがタラコとナスが入ったものだったと思いますが、ミートソース一辺倒だった当時の私には衝撃的な美味さでした。
お店は今でも続いているようなので、今度神戸に行く機会があったら食べに行こうと思います。

10月の後半の薬の説明書のイラストはスパゲッティです。


スパゲッティ

absinthe【診察室のBGM 161】


Dominic Miller は昨年紹介したばかりでした ( → こちら ) が、今年リリースしたアルバム「Absinthe」も紹介せずにいられません。
テクニックをひけらかすことのない成熟度の高さを感じさせるDominicのギターサウンドはそのままに、今回のアルバムではバンドネオンが加わって、温もりのある肌触りを感じます。
全く正体不明のジャケットを見ながらCDを聴いていると、耽美な音の世界の深みをさまようことができます。

アルバムのタイトルにもなっているオープニング曲「Absinthe」
アルコール度数が高く、禁断の酒と言われたアブサンというリキュールの名を取った作品で、Dominicのサウンドにまさに酔いしれてしまいます。
しかし、下のYouTubeの映像を見ると実に楽しそうに演奏していますね。

学生時代にカクテル作りにハマっていた時期のある私にとって、アブサンの宝石のような薄萌葱色を見ているだけでも至福のひとときだったのですが、聴覚を刺激するアブサンに出会えて骨抜きになってしまいました。



 ● 薬の説明書のイラスト 314 ●


10月の前半の薬の説明書のイラストは豆腐
10月2日は豆腐の日なんだそうです。
ということで、イラストをあれこれ探したのですが、あまりに単純な形状だけに豆腐だけでは豆腐とわかりません。
ネギやショウガなどのトッピングのあるものを最終的に選んでいます。


なお、有田陶器市に行った時に「ごどうふ」というものを食べたことがあります。
にがりではなくてでんぷんや葛などで豆乳を固めて作るそうですが、モチモチしていておいしかったです。



豆腐

〖 今月のつぶやきから 93 〗


過活動膀胱今年の9月は暑かったですね。
月末になっても最高気温が30℃に達する日が続いています。
せめて朝晩だけでも涼しくなってくれたらと思うのですが。

今月も様々な医療情報をツイッター上でお伝えしましたが、今回は11題を振り返ってみます。


最初は細菌に関連する情報です。

① 口腔内の常在細菌の役割って大事なんですね。

② 腸内細菌もいいものばかりではないのですが、脂肪肝の原因になっているとは意外でした。


次に、過活動膀胱に関する話題です。

③ 過活動膀胱に対する薬で夜間頻尿などが劇的に改善するのならば、どんどん処方するのですが、副作用で長続きしないケースが圧倒的です。

④ 歩行速度と認知症の報告はこれまでありましたが、過活動膀胱とも関連があるというのはこれまた意外でした。


次は、市販薬やサプリなど、入手しやすい薬の話。

⑤ 市販薬だからって、安心はできないのです。

⑥ 検出されたのがどういう物質だったのか、その情報がないのですが、サプリメントの怖い側面がよくわかるニュースでしたね。

⑦ 若干便通が良くなるものは、すぐにダイエット効果に結びつけて売られたりします。

⑧ 今の認知機能のテストは、若干手間がかかりますが、3分でわかるのは朗報です。

⑨ 認知症の新しい治療法に繋がるといいですね。


最後に、食べ物と疾患についての話題。

⑩ 現状では、病状の進行遅らせるのが精いっぱいのCOPDに朗報となればいいですね。

⑪ ソフリート ( ソフリット ) を日常の料理に活用すると、乳がんのリスクが随分減るようです。

 ● 薬の説明書のイラスト 314 ●


暑い日が続いています。
しかし、セミの鳴き声はほとんど聞かれなくなり、夜は虫たちの合唱が心地よく聞こえてきます。

9月後半の薬の説明書のイラストに選んだのはクツワムシ
短い周期でしかも息長く「ガチャガチャガチャ・・」と鳴く声は覚えやすいですよね。
そして、比較的大型で、左右方向よりも上下と前後方向に幅が広い、ずんぐりとした体形が特徴的なのがこれまた覚えやすいです。
そして、我々にとっては掴みやすい体形でもあります。


クツワムシ

 ★ 診察室のデスクトップ 80 ★


8月末に一旦涼しくなったのに、9月に入ってまた暑くなってきました。
長期予報を見ると、あと1週間以上残暑が続きそうですね。

診察室に置いてあるデスクトップモニター画面を新しくしました。
今回はトーチジンジャーという花です。
情熱的な深紅の部分は花びらではなくて苞 ( ほう ) と呼ばれるパーツのようです。
トーチジンジャーは、その名の通りショウガ科の植物。
花はカンナに雰囲気が似ているな、と思いましたが、カンナもショウガ目なんですね。

撮影は、8年ほど前に行ったハワイマウイ島のケアナエ・アーボリータム ( Ke'anae Arboretum ) という場所。
ちょっとした散策をしながら、熱帯の植物の観賞ができる植物園です。
この植物園に関しては「診察室のデスクトップ 54 グリーンアノーという名のトカゲ」でも紹介しています。


トーチジンジャー




 ● 薬の説明書のイラスト 314 ●


9月1日は「防災の日」。
日曜日にもかかわらず各地で訓練等が行われました。

災害、特に地震の時にあまり役に立たないのが、携帯電話です。
基地局が被災が原因になる場合もありますが、安否確認の通話が集中するため、発信規制がかかるからです。

それに比べて繋がりやすいのが公衆電話。
私の経験した阪神淡路大震災でも、公衆電話は有り難い存在でした。
大事なインフラだと考えていますので、NTTには無理を言って当院に公衆電話を置いています。
このご時世なので普段使われることはあまりありませんが、もしもの時は当院の公衆電話を是非活用して下さい。

9月11日は「公衆電話の日」でもあります。

9月前半の薬の説明書のイラストは、公衆電話です。


公衆電話

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