野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
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④ 連載

 ★ 診察室のデスクトップ 76 ★


診察室の机に鎮座ましますモニター画面は菜の花に変わりました。

以前にも菜の花をデスクトップ画像に選びましたが、その時は慈眼寺公園のもので、ぼかした遠景には東屋に人が休憩している様子も入れた写真でした。( → こちら )
今回の写真は2016年に鹿児島都市農業センターで撮影したもの。
ありきたりの絵作りですけど、目に鮮やかな黄色いカーペットをお楽しみいただければと思います。


菜の花


 ● 薬の説明書のイラスト 303 ●


鹿児島の今年の桜の開花予想日は3月28日のようですね。
九州の県庁所在地の中では一番遅くなるようです。
冬の間、しっかり寒くなることで花の芽に喝が入るようで、嫌というほど寒かった昨シーズンの開花日は3月17日と随分早い記録でした。
今年は4月に入ってからが見頃になるわけですから、開花期間としてはちょうどいいのではないでしょうか。

3月後半の薬の説明書の
イラストは、桜前線です。


桜前線

Kaneko-Miyuji【診察室のBGM 155】


前回に引き続き、クラシックの紹介となります。

昨年のゴールデンウィークにハンガリーに行きました。
当ブログでも記事をいくつか書いていますが、単なる観光にせず、3つのテーマを持って各所を巡りました。
「建物」「ハンガリー動乱」については既に書きましたが、もう一つ残ったテーマ、それは「音楽」です。

一番楽しみにしていたのがリスト音楽院の内部ガイドツアー。
ピアノの魔術師
リスト・フェレンツが創立した音楽教育機関で、校舎そのものが芸術の塊です。
英語による案内なのですが、内部の贅沢な装飾には目を奪われるばかりでしたし、実際のレッスン風景やマスタークラスの学生さんによるミニコンサートまで聴くことができ、充実したひとときを過ごせました。

ということで、今回はお母様がハンガリー人だという
 金子三勇士 の奏でる「愛の夢 第3番 S.541」
誰もが知っている甘美なメロディー。
このリストの代表作は彼が2016年にリリースされた
「La Campanella」に収録されています。
今年は日本とハンガリーの国交樹立150年に当たり、それを記念して近々リストの曲を収録したアルバムを出すようなので、これも楽しみです。

彼もリスト音楽院を出ているようですが、今年の夏に40回目を迎える霧島音楽祭にまた来てくれるハンガリーの歌姫ロスト・アンドレアもリスト音楽院の出身ですね。


ハンガリーに関する主な記事
ガイドブックに載っていないブダペストの観光スポット 聖ラースロー教会
ガイドブックに載っていないブダペストの観光スポット サボー・エルヴィン図書館
ハンガリー動乱の跡をたどる
手洗いの疫学とゼンメルワイスの闘い

 ● 薬の説明書のイラスト 302 ●


3月8日は「サバの日」。
しかし、3月前半の薬の説明書の
イラストに選んだのは、サバではなくてブームにあやかってサバ缶です。

昨年テレビ番組でサバ缶が取り上げられたらしく、近所のスーパーの棚からサバ缶の姿が消えています。
注目されているEPAやDHAといった不飽和脂肪酸の研究は、平成に入るちょっと前から盛んになっていました。
また、私が研究室にいた頃にプロスタノイドを研究対象にしていた時期もあり、この不飽和脂肪酸は全く無縁ではないのでちょっと詳しい分野です。
その立場から言うと、どうして今頃になって、それもサバ缶だけに注目が集まっているのか不思議でなりません。
日本人の魚介類の消費量が年々減っている中で、せめてサバだけでも食べる機会が増えてきたことは歓迎、としておきましょうか。


サバ缶

メダカ〖 今月のつぶやきから 86 〗


今シーズンはややスギ花粉が多いようで、私も油断すると目の痒みやくしゃみがひどくなります。
自身を通して花粉症治療の経験は豊富ですので、ご遠慮なく相談して下さいね。

ツイッター上で医療情報をいち早くお届けしていますが、今月のつぶやきの中から10個を選んでまとめてみました。


まずは、何でも摂り過ぎは良くないという話題5つ。

① フライドチキンを毎日なんて日本では考えられませんが、米国ではあり得る話です。

② 食べ放題・飲み放題のランチバイキングで、コーヒーを10杯以上飲んで中毒になった方もいらっしゃいましたが、アルコールに強い人・弱い人がいるように、カフェインも代謝に個人差があります。

③ 海外では、緑茶飲料も甘く味付けしてあることがほとんど。なぜそんなに甘いものを欲しがるのでしょうか。

④ 2年ほど前には乳児が食塩入りの飲料を与えられて死亡する事件がありましたが、今回は水族館のペンギンです。

⑤ 人工甘味料はメタボに繋がることが知られてきました。ダイエットできないばかりか健康を損ねます。


あとは、個人的に興味のあったものを5題。

⑥ 検査手段が乏しく診断が遅れがちになる膵臓がんが、簡単にわかるようになるかも知れませんね。

⑦ インフルエンザを契機に、血管イベントが増えるという報告なので、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症などの基礎疾患がある人は気をつけたいです。

⑧ 欧米人は痛みを極端に嫌いますから、こういうデバイスが産み出されるのでしょうね。

⑨ 光をコントロールすることで、食欲をなくしたり血糖を下げたりできないものでしょうか。

⑩ 日本でもそれほどメジャーではない食材ですが、それを海外のラボが研究対象にしたのは少し悔しいですね。

 ◆ 診療所ライブラリー 155 ◆


たたかうきみのうた手術を通して出会った子供たちとは付き合いが長くなるようで、成人してからも外来で嬉しそうに手術痕を見せようとする女性がいたり、同じ医療の道に進んで頑張っている人がいたり。
そんなエピソードを軽妙かつ味わい深いタッチの文章で綴るエッセイ。
ほぼ見開きで一つ一つが完結している短い物語ですが、著者が患者に寄り添い長きにわたって良好な関係を築いている様子を伺い知ることができます。
多くの人を惹きつける温かいお人柄なのでしょうね。

甲状腺疾患を扱う病院に勤務している時は若い人と接する機会も多かったのですが、内科医は比較的高い年齢層の方を相手にします。
なので、この著者とは見える世界が若干異なります。
しかし、転勤ばかりで長期に同じ方を診ることがほとんどなかった勤務医時代と比べ、開業医となってからは、患者さんとの長いお付き合いが格段に増えました。
著者と同じように、皆さんと年月を重ねていけるような存在になりたいと思った次第です。

この他にも、ご自身の母親の介護の話、上司から受けた薫陶や後進への温かなまなざしなど多岐にわたる内容のいずれもが心に染みる名著です。
続編もあるので、是非手に入れて読んでみるつもりです。



 ● 薬の説明書のイラスト 301 ●


今月後半の薬の説明書のイラストに選んだのは駅伝です。
ブログで記事にするのが遅れましたが、16日からイラストを更新しています。

16日はちょうど鹿児島の県下一周駅伝の初日でした。
今年で66回目の県下一周駅伝は、5日間かけて県内12地区のチームで争われ、地元紙では大々的に扱われます。
ただ、鹿児島のように人口60万の地区もあれば、伊佐地区のようにわずか3万の地区もあり、選手層にハンディがありすぎます。
ABCのクラス分けがあるものの、将来もこの地区分けでいいのか検討が必要でしょうね。

2013年までは、世界最長距離の駅伝として知られた九州一周駅伝というのも存在していました。
毎年、福岡県と宮崎県の優勝争いに終始していたので、鹿児島の人間には盛り上がりを欠いていたように記憶しています。



駅伝

classique【診察室のBGM 154】


今回は久しぶりにクラシックの紹介。

昨年7月にリリースされた
 宮本笑里 「Classique」
意外にも全曲クラシックのアルバムは初めてなんですね。
あまりにも有名なラフマニノフ「Vocalise Op. 34-14」
クラシックはあまり詳しくないのですが、ヴァイオリンとピアノだけの構成ながら聞きごたえのある仕上がりになっています。

さて、宮本笑里の演奏を初めて聴いたのは、Vanilla MoodというカルテットでNHKのお昼の番組に出演していた時。
後でオーボエ奏者の
宮本文昭の娘さんと知って驚いたものでした。
私がよく聴くアーチストには、父娘で音楽家というパターンが多い気がします。
当ブログで取り上げたものしとては、土岐英史と土岐麻子、平原まことと平原綾香、トミー・スナイダーとSHANTIなど。
平原綾香はサックスを演奏することもありますが、それぞれ異なるジャンルで活躍しているのは面白いですね。


なお、平原まこととラフマニノフについては
→「adagio ~ 交響曲第2番第3楽章

土岐英史と土岐麻子については
→ 「Smoke Gets In Your Eyes
→ 「You Make Me Fell Brand New
→ 「Christmas In The City

SHANTIについては
→ 「そして僕は途方に暮れる
→ 「Fields of Gold

 ★ 診察室のデスクトップ 75 ★


久しぶりにデスクトップ画像を新しくしました。

今回は、数年前に訪れた大分県日田市にある岩尾薬舗・日本丸館 で撮影した一枚。
建物も有形文化財に指定されていてとても貴重なようですが、展示されているものは明治から昭和にかけての薬に関する様々な資料で、非常に興味深いものばかりでした。
写真に収めたのは、薬を宣伝する看板や容器、それになぜか氷嚢などが並んだ一角です。
中央の看板にはくだり腹どめに効くという津村順天堂の「The ヘルプ」。
右隣にある医薬用解毒物「猫イラズ」は殺鼠剤のことでしょうか。
また、壁には「寝小便ノナオル法」と書いたチラシが貼ってあります。

岩尾薬舗は日本丸 ( にほんがん ) という薬で一時代を築いたようですが、この薬の効用、「熱病・風邪・腹痛・下痢症・霍乱・赤痢・コレラ・疱瘡・麻疹・吐くだし・中厚・悪心・胃病・肺炎・肋膜炎・呼吸器病・腎臓炎・心臓炎・心臓弁膜異常・胃痙攣・黄疸・神経痛など」とあります。
すごい万能薬ですが、中厚って一体どんな病態なのでしょうね。


なお、古い薬については過去にこんな記事も書いていますのでご参考に。

昔の薬を手に入れる
ヨードを静脈注射して殺菌 !?


昔の薬

 ● 薬の説明書のイラスト 300 ●


薬の説明書のイラスト」が300回目を迎えました。
2006年から当院で発行する薬の説明書は、私がファイルメーカーで手作りしたもので、季節に応じたイラストを添えるようにしています。
月の前半と後半で入れ替えており、

2月の前半といえば真っ先に浮かぶのが節分。
節分にまつわるイラストは2007年 ( 豆と鬼の面 ) と2009年 ( 恵方巻き ) で使っています。
同じモチーフの絵は使わないことを原則としてきたため、2月上旬のイラスト選定には頭を悩ませてきました。
2月って節分を除くと案外イベントがないのです。

今回は久しぶりに節分にちなみ、また300回という節目でもあるので目出度いお多福を選びました。
子どもが小さい頃は、豆をまいて鬼を追い出す勢いに乗じて、最後はお互いに豆をぶつけ合うのが常でした。
でも、邪気を追い払う以上に福を招き入れることこそ大事なのではないでしょうか。
皆様も幸多からんことをお祈りしたします。



お多福

桜島大根〖 今月のつぶやきから 85 〗


2019年に入ってインフルエンザに罹患する方が増え、外来は大忙しです。
そのため医療情報を拾い集める時間が十分にとれず、今月のツイートはかなり少なめでした。

いつもテーマを決めて月末に twitter でのつぶやきをピックアップするのですが、今回はテーマを定めず個人的に興味深かった情報を10個まとめてみました。

① 予後の決して良くない肝内胆管癌。
一方、糖尿病の治療にあたってインクレチン関連薬は重要な薬なので、因果関係が知りたいところです。

② 地元の特産品の一つ、桜島大根に血管を緩める働きがあるという報告。

③ 炎症性腸疾患が前立腺がん発症にどのような関わりを持つのか、解明が待たれますね。

④ がんがわかるよ、と言って検診やドックなどで勧められることもある腫瘍マーカーですが、余計な検査を強いられるだけのことがほとんど。

⑤ 糖尿病、特に1型糖尿病の治癒につながりそうな報告ですね。

⑥ 人の触るものは細菌が多いことは知ってますが、これは指摘されるまで盲点でした。

⑦ 複数の腸内細菌が絡んで、胆管の炎症が起こることを突き止めた報告です。

⑧ 総合感冒薬に鎮痛剤、市販薬だからと言って安心できるものではないのです。

⑨ メタボの指導にあたって、一言混ぜておきたい情報です。

⑩ 先月はマグネシウムに関する情報がありましたが、今回は亜鉛欠乏が高血圧に絡むという話です。

 ◆ 診療所ライブラリー 154 ◆


皇帝の漢方薬図鑑今回紹介するのは、よく使用する機会の多い漢方薬54種類をピックアップし、それぞれの効能をイメージしやすいキャラクターを割り当てて解説している本です。

前半では「風邪かしら? 気配したなら 葛根湯」「肉体の 水整える 五苓散」など、七五調の簡潔な言葉で、それぞれの漢方薬が持つ特徴を表現しています。
それぞれが的確で、処方する我々にもおおいに参考になります。
次いで漢方の基礎知識や生薬の一覧を簡潔にまとめ、最後に54種類の製剤について1ページずつ分かりやすく解説しています。
婦人科系や皮膚科系など、私の処方経験のない漢方については、使用にあたっての勘所が非常にイメージしやすく、臨床に取り入れてもいいかなと思わせてくれました。

私は、自分の守備範囲に置く漢方を少しずつ増やしてきています。
西洋医学の視点からするとわかりにくく謎めいた部分が多いのですが、これまでは対応できなかった愁訴を改善することができるなど、臨床に幅が出てきます。


一般の方はもちろん、医療関係者にも漢方の秀逸さを理解していただける非常に有用な本だと思います。


 ● 薬の説明書のイラスト 299 ●


1月後半の薬の説明書のイラストにはつららを選びました。

鹿児島に住む私が、小さい頃に雪国の写真や映像などを見てあこがれたのがつららと霧氷です。
見たこともない細長い逆三角形の氷の造形に子供心がわくわく。
いつのことだったか覚えていませんが、初めてつららの実物に遭遇した時のうれしさとともに、ポキリと折った感触だけは忘れられません。
南国に居てもごくたまに出くわす現象なので、今では興味を失ったつららですが、霧氷は見たことがありません。
運が良ければ霧島連山などで見ることが出来るのですが、寒い時は外出自体が億劫になってしまいます。
希望が叶うのはいつのことでしょうか。



つらら

nuage【診察室のBGM 153】


診察室のBGMは、年末のクリスマスソングから通常モードに切り替わっています。

私が
 木住野佳子 のピアノを聴くようになったのは、セカンドアルバム「Photograph」から
1996年のリリースですから、20年以上も彼女のピアノに浸り続けていることになります。
昔はジャズにはあまり興味がなかったのですが、彼女のアルバムに収録されている曲や、彼女の以前出演していたテレビ大阪の「名曲物語」という番組を通して、ジャズのスタンダードを学ばせてもらったようなものです。

昨年11月に通算20枚目となる
「Nuage」が発売されました。
いつものようにオリジナル曲とスタンダードを織り交ぜた構成になっています。
彼女ならではの優しい鍵盤タッチの安心感は相変わらずですね。

アルバムの中に
「New Cinema Paradise ~ Love Theme」がありました。
エンニオ・モリコーネの傑作の一つですよね。
これが初収録とは意外な気もしますが、彼女の奏でるピアノと少しばかり憂いを湛えた美しいメロディの相性は抜群。
7分30秒の演奏の前半分はピアノソロで、途中からドラムとベースがさりげなく加わっていく構成。
何度聴いても飽きないのは、曲の持つ魅力なのか、それとも演奏の素晴らしさなのか。
いやその両方でしょうね。


ちなみに木住野佳子を紹介するのは3回目です。
1回目 → 「Silent Night」
2回目 → 「Hikari」

エンニオ・モリコーネの作品はこちらでも取り上げています。→ 「Nella Fantasia」

 ● 薬の説明書のイラスト 298 ●


本日1月4日から通常の外来診療が始まります。
今年もよろしくお願い申し上げます。

お正月ともなると、子供たちは正月ならではの遊びをするものでした。
家の中ではカルタ取りや福笑い、外では凧揚げや羽根つきなど。

当院の隣の武岡中央公園では、凧がいくつも揚がるものでしたが、最近では見かけることがありません。
凧揚げそのものを知らないのではないかと危惧すらしました。
でも3日にかごしま健康の森へ走り初めに行ったら、凧揚げに興じる姿をたくさん見かけ、一安心。

しかし、羽根つきは誰もいません。
そもそも、羽根つきの羽根がちっとも跳ねないので、ラリーが全く続かず、すぐに興ざめしてしまうんですよね。
羽根だけでなく、羽子板の反発特性にも問題があると思います。
そのあたりを改良したら現代的で楽しい遊びになるのではないでしょうか。

なお、羽根に使われ黒い球体の正体はムクロジの実。
これを覆う果皮は天然の洗剤として活用できるようで、実際に食器洗いに使った実験結果を披露しているサイトもあります。

1月前半の薬の説明書のイラストは羽根つきです



羽根つき

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