野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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④ 連載

 ◆ 診療所ライブラリー 202 ◆


声が出にくくなったら読む本今回紹介するのは、声の不調について特化して解説している本です。

なぜ音声障害が起こるのか、3つの分類に従って丁寧に解説していますし、検査法と治療法については多くのページを割いて説明しています。

私が興味深く読んだのは最後の章の「声の不調をラクにする毎日の習慣・トレーニング」です。
のどの不調を抱えている方だけではなく、予防にも有効なトレーニング方法が紹介されています。
新型コロナが流行し始めてから、マスクやフェイスシールド越しに患者さんと話していますが、しっかり発声しないと聞き取ってもらえない場面に何度も遭遇しています。
なので、発声について少し意識するようになっていました。
書かれているトレーニングを活用して、今よりも美しい声で話せるようにしてみたいと思います。

 ● 薬の説明書のイラスト 392 ●


私が幼い頃からあったガチャ ( カプセルトイ ) 。
コインを投入してダイヤルを回してカプセルに入っているグッズを購入する販売機、と説明するまでもないです。
今やガチャの専門店まで登場するという人気ぶりです。
そして、いつの間にか「ガチャの日」というのが2月17日に制定されているとは驚きでした。

個人的には、欲しい物が必ず手に入るとは限らないガチャや福袋にはあまり興味がありません。
ただ、小銭でパンパンになった財布をすっきりさせる目的にはいいかも知れません。
と、思っていたら最近は電子マネーに対応した販売機もあるんですよね。

2月後半の薬の説明書はガチャのイラストです。


ガチャ

 ★ 診察室のデスクトップ 106 ★


2018年にハンガリーに訪れた際に一番の楽しみにしていたのがヴァザルリ美術館です。

オプトアートの父、ヴィクトル・ヴァザルリの存在を知ったのは中学生の時で、以来ずっと彼のファン。
彼のことをよく知らない人も、作品の一つである1972年から使われていたルノーのロゴは絶対に目にしたことがあると思います。

1994年に伊丹市立美術館で行なわれた展覧会で初めて彼の作品を鑑賞する機会を得ましたが、想像以上に巨大な作品に圧倒されたのを覚えています。
ハンガリーに行った時は、首都ブダペストと彼の出身地であるペーチという町の両方の美術館に足を運ぶという熱の入れようでした。
ちなみに、スマホ版の「野口内科BLOG」のタイトル画像には彼の作品の一部を使っています

今回の診察室のモニターは、ブダペストのオーブダ地区にあるヴァザルリ美術館の中の様子。
右側に人が写っていますが、20名ほどの学生と先生の団体で、カラフルなタイルを使っての課外学習の最中でした。
偉大な作品群の中で、美術の勉強ができるなんて幸せですね。



Victor Vasarely


Out of the Past【診察室のBGM 201】


何とも凄いアーティストを見つけてしまいました。
Gian Marco Castro 
2019年にデビューしたイタリアのピアニスト・作曲家です。
日本語による情報がほとんどないのですが、そんなことはどうでもいい話で、最近はもっぱら彼の不思議な空間に入り浸って癒されています。

昨年末に2枚目のアルバムがリリースされていますが、紹介するのはデビューアルバム
「Out of The Past」の中の「Breath」
静謐を湛えた叙情的なピアノのタッチと音色が、柔かな息づかいのよう。
何でこんな素敵な音を生み出すことができるのでしょう。
しばらく注目していきたいアーティストです。



 ● 薬の説明書のイラスト 391 ●


新型コロナ第8波の最中、鳥インフルエンザも日本各地で猛威を振るいました。
その影響と飼料の高騰で卵の価格が上昇しています。
本日、Mサイズが1kgあたり305円と過去最高を記録した上、品薄状態だとニュースになっていました。
しばらくはこの状態が続きそうなんですね。

2月1日は「ゆでたまごの日」。
これを制定したのが日本ゆでたまご協会という組織です。
いろんな組織があるもんですね。

2月前半の薬の説明書のイラストに選んだのはゆでたまごです。


ゆでたまご

瞑想〖 今月のつぶやきから 133 〗


先日の1月24日から降り出した雪で、25日は診療所の入り口付近を中心に雪かき作業。
氷点下でカチカチに凍っていて傾斜のある部分は滑りやすくなっていました。
来院される方が転倒しては大変なので、職員が一丸となって対策を行い、普段よりも1時間半遅く外来開始にこぎ着けました。

こんなこともあってブログの更新が遅くなってしまいました。


ツイッター上で収集した医療情報をつぶやく形でお届けしていますが、今回は10個をまとめてみました。

最初は、認知症に関連した情報を3つ。

① いくつか種類のある降圧薬の中で、ARBと呼ばれるタイプのものはACE-Iと呼ばれるタイプのものに対してアドバンテージがあまりないのですが、アルツハイマー型認知症の発症率ではいい結果が出たようです。

② 先日、大阪湾の淀川河口付近に迷い込んで話題となったマッコウクジラも認知症だったのかも知れませんね。

③ 運動は多くの人と楽しんで行なうのが一番です。


次は、腸内細菌に関する話題。

④ 新型コロナウイルスワクチン接種による抗体の増え方の個人差、これにも腸内細菌が絡んでいそうです。

⑤ いい腸内細菌を育てて、糖尿病を防ぐことができる時代が来るのかも知れません。

⑥ 悟りを開くとは、究極の腸内細菌を得ることなのでしょうか。


肥満に関連する話題を2つ。

⑦ 30年ほど前、私は今よりも15kg近く太っていた時期があります。免疫細胞がまだその時このことを覚えているのでしょうか。

⑧ 食べ物により腸内細菌のバランスが変化することで、肥満が抑制できる可能性がありそうですね。


最後に、運動に関連する話題を2つ。

⑨ アーモンドチョコレートをよく食べている私にとっては嬉しい情報です。

⑩ 一度試してみようと思います。

 ◆ 診療所ライブラリー 201 ◆


ぼくたちが知っておきたい生理のこと去年の秋、進学校で知られる兵庫県の灘高校で、女子大生がアドバイザー役として参加して「生理」についての授業が開かれたことが話題になりました。( → こちら )

看護師による基礎知識のレクチャーの後、女子大生が彼女役となってのグループワーク。
その中では、生理用品を並べての解説もあったようです。
私は医師なので生理のメカニズムなどは理解していますが、生理用品の使い方は知りませんので、男親一人・娘一人といった状況下に置かれたとしたら、何も教えてあげられません。
高校生にとってはとても貴重な授業になったのではないでしょうか。


さて、この授業と時を同じくして出版されたのが今回紹介する本です。

タレントと産婦人科医師との対話で軽やかに話しが進んでいくので、生理についての理解がどんどん深まります。
男性が生理についてまずはざっくり知って、想像するための材料を蓄えていくことが大事だとする導入があって、そこから様々な情報に触れるという流れです。
男性だけでなく女性も生理について正しく理解すると、社会の平等と公平につながっていくんだという主張にも納得がいく内容。
一家に一冊置いておきたい本です。

 ● 薬の説明書のイラスト 390 ●


学校給食のメニューとしてカレーの提供が呼びかけられたのが1982年の1月22日なんだそうで、これにちなんでカレーの日が制定されました。

私が小学生の頃に米飯給食が導入がなされました。
それまでは、主食はコッペパンか食パン、そしてソフト麺でした。
カレーはスープ状のものが提供されていたと思います。
紙蓋のついた硝子の容器に入った牛乳にアルマイト製の食器。
いろんなことをなつかしく思い出しますが、給食が美味しかったという記憶はありません。

1月後半の薬の説明書のイラストはカレーです。


カレー

My-Guitar【診察室のBGM 200】


ギタリスト押尾コータロー がデビュー20周年を記念してリリースした「My Guitar, My Life」

2枚組になっていて、1枚目はソロで新曲を披露。
相変わらずのギターテクニックが随所にちりばめられていますし、ウクレレの演奏も収録されています。

2枚目は、様々にミュージシャンとのコラボレーション。
ハラミちゃん葉加瀬太郎上野耕平といった演奏者だけでなく、キム・ヒョンジュン中川晃教と2人のヴォーカリストも迎えています。

そしてコラボのもう1曲が
DEPAPEKO
三浦拓也徳岡慶也からなるアコースティックギターデュオのDEPAPEPE押尾コータローが加わったユニットです。
その3人が披露しているのがQueenの名曲
「Bohemian Rhapsody」
あの壮大で重厚な曲を見事に展開させていく3本のアコースティックギター。
ギターの表現力の奥深さも改めて感じる珠玉の演奏です。


 ★ 診察室のデスクトップ 105 ★


南洲橋、と聞いてピンとこない鹿児島の人も多いと思います。
甲突川の左岸にあるふるさと維新館 ( 加治屋町 ) と右岸のイタリアンレストラン ( 上之園町 ) との間を結ぶ歩行者専用の橋、と言えばおわかりいただけるのではないでしょうか。

この近辺は、両岸に遊歩道が整備され、夜はライトアップされ、春は桜並木が美しい場所です。
魅力を更に引き出す工夫をすると、市民や観光客でもっと溢れる空間となる余地があるように思いますが、いかがでしょうか。
患者さんがこの写真見て、大阪ですか・パリですかと質問をしてくるんです。
地元の人にもまだまだ認知度が低い光景のようですから。

1月の診察室のモニターのデスクトップ画像は南洲橋です。


南洲橋



 ● 薬の説明書のイラスト 389 ●


本日より2023年の外来が始まります。
今年最初の薬の説明書のイラストには、放送中の朝ドラ「舞いあがれ」に度々出てくる五島のばらもん凧を選んでみました。

この凧には、兜を鬼に噛みつかれた勇者の後ろ姿が描かれているそうです。
勇者は常に空の方を見ているということです。
ちなみに「skyward」( 空に向かって ) は、私が好きな英単語の一つです。

ばらもんには元気者という意味があるようです。
まだまだコロナ禍が続いていますが、今年も元気者でいたいですね。


バラモン凧

温泉〖 今月のつぶやきから 132 〗


12月25日に休日当番を担当しましたが、発熱者の対応でへとへとでした。
26日以降はインフルエンザの症例も何例か確認しています。
行動制限がない上に、新型コロナウイルス感染症流行以降で新規発症例が最も多く、久しく流行のなかったインフルエンザまで増えてきているという最悪の年末年始です。
アクセスできる医療機関も限られますし、診断を受けても医薬品不足で治療もままならない状況があることを十分に認識して、とことん予防に徹して下さい。


この1ヶ月のツイッター上のつぶやきを振り返ってみますが、今回は11個をまとめてみました。

最初は、ウォーキングなどに関連した情報を5つ。

① ジョギング前にカフェインを摂ると若干楽に感じますが、マラソンだとトイレが近くなる可能性があるのが気掛かりです。

② 糖尿病の人にとってウォーキングは単に血糖を下げるだけのものではありません。

③ ウォーキングで腸内細菌のバランスが変わって大腸がんリスクも低下するようです。

④ 何を継続するにもモチベーションは大事ですが、腸内細菌が影響するとは思ってもみませんでした。

⑤ ウォーキングで心血管疾患も予防しましょう。



次は、精神科領域の疾患に関する情報3つです。

⑥ 糖尿病治療の基本となるメトホルミンは歴史の古い薬ですが、今なお新しい作用が見出される希有な薬で、今回はせん妄リスクを減らすという報告。

⑦ メタボや糖尿病、心血管疾患などに繋がるという報告のあるアスパルテームですが、今回は不安障害を惹起する可能性を示した情報です。

温泉の効能が科学的に解明されつつありますが、温泉大国鹿児島からも報告を期待したいです。


最後に個人的に興味のあった話題を3つ。

⑨ 奄美大島の固有種であるアマミトゲネズミに非常に興味深い性の決定の仕組みが。

⑩ 統合失調症の治療に使うクロザピンで虫垂炎を起こしやすくなるという報告ですが、どういうメカニズムなんでしょうね。

⑪ 絆創膏の中央にあるガーゼ部分を端に寄せることで巻きやすくなるという素晴らしい着眼。

 ◆ 診療所ライブラリー 200 ◆


自律神経のしくみ様々な体の不調で病院を受診して、自律神経失調症という言葉で片づけられたり、あるいはご自身でそう思い込んだりしていないでしょうか。

自律神経ってどんなものか説明できない場合は、是非この本を読んで下さい。
説明文中に太字・アンダーラインを駆使して視覚的にも重要ポイントがが飛び込んできますし、時にユーモラスなイラストで容易に理解が深まると思います。
しっかり知識を身に付けた上で、本当に自律神経の乱れがあるのか、その結果として体の不調に繋がっているのかを考えてみましょう。

日常生活に役立つ情報も満載です。
このブログでも過去に書きましたが、体内時計を調えるための朝食の重要性 ( → 参考 ) や、飲酒で寝つきは良くなるけど眠りは浅くなること ( これは普段から私が口を酸っぱくして言っていること ) なども解説しています。
これも以前書きましたが、温度を感じるセンサーTRPV1のこと ( → 参考 ) にも触れているのはちょっと驚きでした。

自律神経についてのマメ知識がたくさん身に付くこと間違いなしの一冊です。

 ● 薬の説明書のイラスト 388 ●


12月後半の薬の説明書のイラストにチョイスしたのはクロスワード
1913年12月21日、米国の新聞にクロスワードパズルが掲載されたのを記念に12月21日が「クロスワードの日」に制定されています。

私の父もそうだったのですが、本をたくさん読む人ほど語彙力があってクロスワードを解くのを得意にしているように思います。
私が解答に行き詰まった時、父に教えを乞うとすぐに答えが返ってきて、いつも助かっていました。

また、クロスワード作りに挑戦したことがありますが、黒く塗るマスを縦横に2つ並べることなく作るのは至難の業で、完成させたことはありません。

年末年始で時間のある時は、クロスワードで脳活してみたいと思います。


クロスワード

91lfRn6zoeL._AC_SL1500_【診察室のBGM 199】


毎年、12月の診察室ではクリスマスソングを流しています。

今回はオーストリアのヴォーカリスト
Simone Kopmajer 。が2年前にリリースしたクリスマスアルバム
「Christmas」を紹介します。
彼女のことは、以前この診察室のBGMがちょうど100回を迎えた時に取り上げています。
派手さはないものの確かな表現力を持つ声に魅了されてずっと聴いているアーティストの一人です。

「Silent Night / Stille Nacht」は、説明するまでもないクリスマスの定番曲。
普段は英語で唄ってばかりですが、彼女の地元はオーストリア。
本場のドイツ語による Silent Night はとても新鮮に聞こえます。




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