野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して42年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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 鹿児島は長寿県 ?

jxleewrx.gifこんな光景を目撃しました。(近所の出来事ではないことだけおお断りしておきます)
朝のゴミ出し。
出勤途中とか、粗大ゴミで重たくて運べないとかなら事情はわかりますが・・・。
クルマのトランクにゴミを積みこんで、所定の場所にポイ。
そしてそのままクルマをバックさせ家の車庫に。
バックさせて戻るくらいですから、どの程度の距離なのかご想像下さい。

これは極端な例なのですが、鹿児島の人はちょっとした用事にもすぐクルマを頼ってしまうことが多いようです。

公共交通機関が発達しているせいもあるでしょう。都会の人は思っている以上に歩きます。
家からバス停まで。バス停から電車のホームまで。そして電車を降りて目的地まで。これで案外歩いているのです。

交通機関の問題だけではないと思います。
鹿児島に戻る前は神戸で暮らしていましたが、六甲山系には手軽な登山道があちこちにあって、
週末などは多くの人たちが気軽に山歩きを楽しんでいます。
私も子供たちとよく近所の山を歩きました。
六甲山系の緑はすがすがしく、すれ違う人たちと交わす挨拶はとてもさわやかです。

歩くことに限らず、色々な点で都会の人のほうが健康意識が高いように感じます。

運動不足を補うため、時々、家族で武岡から鹿児島中央駅まで歩くのですが、同じように歩いている人たちに出会うことはまずありません。武岡小学校付近からだと子供の足でも30分程度で行けますので、皆さんも一度挑戦してみてください。

前回も述べたように食生活を見直すこと。そして地球温暖化が叫ばれている折りでもあります。クルマに頼らず意識して歩いて、長寿で名を馳せた先輩方にあやかろうではありませんか。
鹿児島には「妙円寺参り」や「西郷どんの遠行」など、歩くのにもってこいの行事もあることだし。

yvbasvvp.gifなかなか痩せない、と皆さんおっしゃいますけれども、摂取したカロリーと消費したカロリーの差が貯金として体に蓄えられると考えると、前者を減らすか後者を増やすしありません。
今日は前者について2点簡潔に。

まず、1960年代 (昭和35年から44年) の日本の食卓にのぼっていた食事はとても理想的だったと言われています。そこから少し塩分を控えめの内容を考えてみましょう。

次に、食事の量としては次の食事の頃におなかがグ~~~ッと鳴る位がいいのではないでしょうか。
最近、おなかを鳴らしたことありますか? そうなる前に何かに手を伸ばしていませんか?

とにかくこの2点、大事なことだと思います。

鹿児島の人たちの食事の内容やカロリー摂取量が欧米化してきているのに、都会の人に比べて運動には全く無頓着である実態について、次回に述べてみたいと思います。

fdljyh5b.gif私の知人は東京出身。鹿児島に住み始めて様々なカルチャーショックに遭遇することは不可避なのですが、その中で一つ気になる発言がありました。
「鹿児島は太った人が多い」

検診では受診者の身長、体重をチェックしますが、肥えている人が実に3割にものぼります。これが鹿児島の人たちの短命につながっていると考えられます。

鹿児島は長寿県。
これは地元の人たちの大きな誤解です。確かに泉重千代翁以来、長寿世界一や日本一と呼ばれる人たちを鹿児島は多く輩出してきました。このブログでも書きましたが、高齢者の検査をさせていただく機会が多いことも事実です。
でもこれが今の青壮年層にも当てはまるわけではありません。鹿児島県の平均寿命のランキングは、特に男性の場合、下から数えた方が早いのです。

長寿の先輩方との決定的な違いは、食事と運動、これに尽きます。
バブル期に美食を経験した舌は、経済が落ち込んだ後も安くおいしいものを飽きることなく追い求め続けています。
車はますます普及し、公共交通機関の利便性が都会よりも劣る田舎の人たちは歩くこととは疎遠になってきました。

このままでは若い人たちが成人病に蝕まれ、長寿という言葉とは無縁の存在になること、必定です。
鹿児島の人たちの食事と運動について、次にもう少し考察を加えてみたいと思います。

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