野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
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インフルエンザ予防接種、ワクチンの入荷状況に応じて予約を受けています。



 ただ今流行中

今年の春先は麻疹が流行しました。( → 強力な麻疹 ( はしか ) の感染力 )
今は、関東や東海地方を中心に風疹の流行が続いています。
今月14日までに1289人の発症が確認され、去年の13倍以上になるに至り、米国疾病管理予防センターは、予防接種や過去の感染歴がない妊婦は日本に渡航しないよう22日に勧告を出しました。
恥ずかしい限りですね。

25日になって、とうとう鹿児島県においても風疹患者が1名確認されたと発表がありました。
薩摩川内市の40代の男性だということです。
流行地域への渡航があったのかどうかなど詳しい情報が知りたいところです。

ちなみに、薩摩川内市は2013年の流行時にも鹿児島県内で最も多くの患者が確認された地域です。
当時のブログに先天性風疹症候群のことなどに簡単に触れていますので、参照してみて下さい。

風疹の予防接種の重要性
風疹、鹿児島は要注意です

妊婦また、NHKでは以前から「ストップ風疹」というプロジェクトを続けています。
今回も非常にわかりやすい1分の動画を公開していますので、是非ご覧になって下さい。( → 「ストップ風疹」感染拡大を防ぐには(ショート動画))
この動画については、ツイッター上で「どうぞ、ご自由に使って下さい」とありましたので、今月から始めたばかりのデジタルサイネージにおいても活用させてもらっています。( 10月からデジタルサイネージ、開始してます )

流行が拡大する前に、妊娠を希望される女性やその周囲の方々は、抗体検査やワクチン接種を積極的に行って下さいね。



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先月、沖縄で発症が確認された麻疹 ( はしか ) の感染拡大が続き、18日現在沖縄県内だけで63人を数えています。
きっかけとなったのは台湾からの旅行者の持ち込みでした。
麻疹という疾患の恐ろしさはあちこちで解説されていますのでその点は省略して、今回はその感染力の強さに的を絞って書いてみます。


はし麻疹の潜伏期間と発症のプロセスをみてみましょう。
まず潜伏期間は10~12日間あります。
潜伏期間を経て発熱などの症状が出てきますが、カタル期と言ってこの時期ではなかなか麻疹と診断できません。
2~4日のカタル期を経て一旦熱が下がり、再び熱が出ると同時に特徴的な皮疹が出ます ( 発疹期 ) 。
典型的な症状が出て麻疹と診断されるのに時間がかかるのもさることながら、カタル期の前日くらいから周囲への感染が始まるとされている点も非常に厄介な点です。
潜伏期間の間に、人はタンポポの種のようにあちこちに散らばっていきますし・・。

そして、感染力の強さ。
感染力の強さを表すのに「基本再生産数」という数値が使われます。
これは『ある感染者がその感染症に免疫を全く持たない集団に入ったとき、感染性期間に直接感染させる平均の人数
』を示すものです。
皆さんがよく遭遇するインフルエンザではこの数値、2~3 であるのに対し、麻疹は 16~21
身近にインフルエンザ患者さんがいるだけでも大騒ぎしますが、麻疹はとてつもなく強力な感染力を持っているのだとご理解いただけるでしょう。


日本も10年ほど前までは「麻疹輸出国」という恥ずかしいレッテルを貼られていました。
1回では十分に抗体が得られない場合もあるため、2006年からMRワクチンの2回接種が始まりました。
その効果が出て、2010年5月以降、国内発症は認められていません。

しかし、最近は海外からの持ち込みが問題となっています。

1回のみの接種だったのは1990年4月2日以前に生まれた方。
40歳以上の方はワクチン接種の機会がなくても、自然感染でほとんどの人が抗体を持っているようです。( → 参考 )
この狭間に該当する方は、予防接種を検討してみて下さいね。

花粉ずっと寒い日が続いており、例年なら2月の初めから飛散するスギ花粉も鳴りを潜めていました。
しかし、ここ数日は気温も緩み今日は日差しが暖かく感じられました。
まだ花粉は多くないようですが、そろそろ対策が必要でしょうね。
鹿児島では2015年以来、花粉が少ない傾向が続いています。
今年は昨年よりもやや少ない予報ですので、花粉症の方にはありがたい話ですね。

私も花粉症持ちなので、これまで試行錯誤してきた薬の使い方のノウハウを蓄積しております。
お困りの方は是非ご相談下さい。
また、花粉症の時期は経鼻内視鏡をやめておけ、と説明する医師がいるようです。
しかし、前処置に使用する血管収縮剤が、花粉症にはプラスに働き鼻の通りが良くなります。
ただ花粉症の症状がある期間は若干出血しやすい傾向にはある印象です。

花粉症の情報はこちらから。( → こちら )
21日以降は急に増える予報です。

節分今日2月3日は節分。
恵方巻きにかぶりつく人も多いと思います。
この風習は私が神戸に住んでいる頃に関西地方で広まったもので昔から親しんでいます。
鹿児島に戻ってきた現在でも、近所にあるお寿司屋の恵方巻きが格別においしいので毎年ありがたくいただいております。

立春をはさむこの時期は一年で最も寒い時期にあたります。
鹿児島は明日から3日間雪の予報が出ているように、例年にない厳しい寒波に覆われるみたいですね。

この寒さの影響なのか、ワクチン供給不足が影響したのか、インフルエンザの流行が続いています。
1月15日から21日の週で定点医療機関からの報告数で鹿児島が86.53人と全国トップに立ちました。
次の週では62.66人で全国6位へと若干落ち着いてきましたが、まだまだ侮れない数値です。

例年以上にインフルエンザの患者さんに対応していますが、私はここ17、8年インフルエンザに罹ったことがありません。( 他の一般的な風邪などはもらってしまうのはよくあるのですけどね )
これは毎年ワクチン接種をしているからだと考えています。
効果の持続するのが5ヶ月くらいと言われているワクチンも、毎年打っていると年間を通して免疫が維持されているという報告もあります。

インフルエンザは罹って辛いばかりでなく、少し症状がよくなっても蔓延させないように一定期間学校や職場を休まなくてはならず、社会的な損失も無視できません。
今シーズン、インフルエンザで痛い目に遭った方は、来期以降の継続したワクチン接種をお勧めします。

年が明けてからの外来は、例年になく患者さんが多く猫の手も借りたい状態が続いています。
ブログのネタになる医療情報の収集もままなりません。

はな17日に鹿児島県内全域にインフルエンザ警報が出ましたが、インフルエンザはもちろん多く、例年よりもB型が目立っています。
これとは別に、軽いのどの痛みから始まり次いで鼻水がタラタラと流れ出といった症状の方が相次いでいます。
発熱はほとんどないものの、頭重感や倦怠感も伴うので皆さんつらそうです。

今週は比較的暖いいい天気が続いていますが、来週はまた厳しい寒さが予想されています。
引き続き体調管理には万全を期して下さい。

flu8日の南日本新聞に掲載されていた折れ線グラフをご覧下さい。
インフルエンザの患者さんの数を昨年と比較したものです。

昨年は正月明けから患者さんが急激に増えて大わらでしたが、減っていくのもあっという間だった印象です。
今年は暖冬で、インフルエンザが流行るのだろうかとさえ思っていました。
インフルエンザの患者さんが目立ってきたのは1月末頃からで、今に至るまで衰える気配がありません。
2月初旬に武岡台小学校で学級閉鎖があったのですが、1ヶ月遅れて今度は武岡小学校で学級閉鎖。
そして、A型とB型がほぼ同じくらいの割合で混在しているのが今年の特徴かと思います。

13日、当院は鹿児島市の内科休日当番になっていますが、インフルエンザの患者さんが大挙押し寄せてこないことを願うばかりです。
うがい・手洗い・マスクなど基本的な予防策は怠らないようにして下さいね。

久しぶりに晴れ間もあった日曜日、かごしま健康の森に行ってきました。
アジサイの花がとてもきれいでした。
観察池に向かう途中に「マムシに注意」の看板があったのですが、今の時期もう一つ注意したいのが「マダニ」です。

ご存知のように重症熱性血小板減少症候群 ( SFTS ) と呼ばれる致死率の高い疾患がこのマダニの保有するウイルスが原因とされています。
鹿児島県では通算11例の発症が確認されていて、そのうち4例が死亡となっています。
野生のシカやイノシシなどの動物の抗体保有率が調べられていますが、平均で3割、場所によっては9割が陽性と、思った以上にウイルスが広まっているようですね。

草むらマダニはちょっとした植え込みや草むらなどに入ったとき、知らない間に衣服に付着。
すぐに吸血行動に移ることはなく、衣服から体表に移動し、脇や内股などの柔らかい部分を狙って刺すようです。
長袖の衣服や帽子などを着用し、露出部分を減らすことも予防策として挙げられていますが、ちょっとでも怪しい場所に足を踏み入れた後には、何も付いてなくても衣服をパンパンと叩く習慣を付けておくことも大事です。

感染症は100%防ぎきることは難しいですが、簡単な心がけでその確立は随分違ってくると思います。
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ラクダ2連日のように報道されているので、韓国のMERS ( 中東呼吸器症候群 ) 問題はご承知のことと思います。
それに関連してとりとめのないことを綴ってみます。

9日に鹿児島でMERS対応意見交換会が開かれました。
その翌日、会合に参加した県医師会のお偉いさんとたまたま話す機会があったので、韓国で行われている休校措置は過剰ではないか、と聞いてみました。
それに対して、必要なことだ、という返事。
2009年に新型インフルエンザが流行した時、最初の感染が確認された関西地方では一斉に休校措置がとられたことをご記憶かと思います。
インフルエンザは感染力がとても強いので、有効な手段だったと考えられます。
実際、患者数が一時的に小康状態を保ち、その間に行政や医療機関の体制を整えることができたことは世界的に注目となりました。
でも、今回の韓国の件についてWHOは休校措置の解除を促していますし、厚労省が10日に発表した国内での発生時対応の中でも触れられていません。
MERSの感染力はインフルエンザほど強くはないからでしょう。
ちぐはぐな対応で大きな混乱を招かないように、やるべき対応について今一度確認しておく必要がありそうです。

また、先月、WHOは新興感染症名を定める上に地名や人名・動物名を含めないようにとの指針を出しました。
今回のMERSも該当しますよね。
昔は疾患や細菌などに見出した人物名がつくことが、半ば名誉だったのでしょう。
一体どんな病気なのかをすぐにイメージできない疾患名とその病態を結びつけて覚えるのは学生時代大変でした。
病気の性質をよく表現する名称がつくのなら大歓迎ですが、MERSにはどんな名前が相応しいでしょうか。
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年末までほとんど診ることのなかった今シーズンのインフルエンザ。
1月2日の休日当番ではたんさんのインフルエンザの患者さんを診ましたが、8割近くが鹿児島県外からの帰省の方でした。
そこから爆発的に増えてきましたね。

咽頭患者さんが数があまりに多いので、インフルエンザに特徴的とされる「インフルエンザ濾胞」( → 詳しくはこちら ) を観察する絶好の機会と捉えています。
これは咽頭部のイクラ状の小隆起を指し、比較的早期から認められると報告されています。
インフルエンザの症状は、発熱・頭痛・鼻水・咽頭痛・咳・倦怠感・関節痛などの訴えが多いものの絶対的なものはありません。
また、インフルエンザの診断キットも測定するタイミングなどの問題を抱えています。

インフルエンザが流行する以前の昨秋あたりから咽頭部をチェックさせてもらっていますが、インフルエンザ以外の疾患でもこのイクラ状の隆起が認められます。
ウイルスの種類によって性状に違いがあるのでしょうが、もうひとつ捉えきれていません。
濾胞があるからといってインフルエンザと断定するにはまだ困難な気がしますが、少なくとも抗菌剤を必要とする細菌感染でないことは間違いなさそうです。

発熱先月末、30日に鹿児島市内の小学校でインフルエンザによる学級閉鎖が報道されていました。

沖縄県では2005年以降、冬季ほどではないものの夏季にインフルエンザが流行する傾向が続いていますが、これは通年で流行する東南アジアからの旅行者の増加があるのではないかと言われています。
鹿児島でも2012年に夏季に小流行が認められています。
季節を問わず、インフルエンザに注意しなければならない時代になってきたようですね。

また世界に目を向けると中東呼吸器症候群 ( MERS ) が中東以外で報告されるようになったり、西アフリカを中心にエボラ出血熱が猛威を振るっていたりします。
いずれも治療法は確立されていません。
間もなく始まるサッカーW杯でブラジルへ渡航する人には黄熱、A型肝炎、B型肝炎などに対するワクチン接種が勧められています。
狂犬病や髄膜炎、腸チフス、パラチフス、デング熱等にも注意が促されていますね。

清潔な環境で過ごせる日本で過ごしていると甘くみがちですが、我々と感染症との戦いは終わっているわけではありません。


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ゴールデンウィークも今日まで。
明日から通常の外来診療が始まりますが、休み明けは混雑が予想されますし、例年よりも学校や幼稚園の健診のスケジュールがタイトに組み込まれており、その点でもご迷惑がかかると思います。
ご了承下さい。

ぎょう虫さて、文部科学省は学校での座高測定とぎょう虫検査を来年度いっぱいで廃止すると先月末に発表しました。
内蔵が発達しているほど座高が高いと考えられ、徴兵の際にも利用していたそうですが、根拠がないですよね。
一方のぎょう虫検査ですが、文部科学省の発表した平成25年度の学校保健統計調査をご覧下さい。( → こちら )
小学生の虫卵保有率は0.16%。
昭和58年度が3.21%、平成13年度が1.17%と減少の一途で、少子化も進んでいますから絶対数はかなり減ってきていると考えられます。
これだけ少なくなったのは日本の衛生環境が良くなったからだけではなく、毎年子供たちを対象に検査をしていたからだと思います。
肛門がかゆくなる程度で命を落とすことはない感染症ですが、まだまだ過去のものとは言い難いぎょう虫。
検査が廃止されることで虫卵の保有率がどう変わるのか、とても気になります。

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旅行ちょっと遅い告知になりましたが、当院のゴールデンウィーク期間中の診療は暦通りのお休みをいただきます。
5月7日から通常通りの外来診療となります。

今年は、沖縄でインフルエンザが流行していますし、麻疹の発症が今年既に300人を超えたという話が伝わっています。
多くの方が普段行かないような所へ出かけて、感染症が蔓延してしまう可能性も否定できません。
海外旅行に限らず、国内旅行においてもこういうことに気を付けなければならない時代。
ヒトと感染症の戦いは簡単に終わることがないのだと肝に銘じつつ、連休を楽しんでいただきたいと思います。

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熱中症昨日は暑かったですね。
24日の鹿児島の最高気温は30.2℃。
今年最も高い気温となりました。
そのせいでしょう、早くも長時間外で作業をしていたご高齢の方が脱水症で当院へ。
休憩も水分補給もしていたということですが、お話を伺うといずれも十分でなかったように思います。

これから先、熱中症に気をつけなければならない時期にさしかかります。 
今一度、どういう対策が必要かおさらいをしておきましょう。
情報が満載のサイトを見つけましたので是非参考にして下さい。

→ 「かくれ脱水」JOURNAL 
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2月にも当ブログでも話題にしたのですが、風疹の流行が止まるところを知りません。

私自身、3歳の時に罹患しています。
おでこに氷嚢をのっけられて寝ているところに、遊びに来た近所の友達に対して
母が今日は遊べないと告げていた場面を覚えています。
どんな症状であったかさっぱり覚えていません。
流行の中心である成人では症状が重いとされていますよね。

風疹鹿児島では風疹の患者がかなり多く報告されています。
最新の情報はこちら ( → 風疹累積報告数の推移 ) をご覧いただきたいのですが、これをみると都道府県別の報告数では鹿児島は 5位ですが人口比でみると 3位なのです。
ゴールデンウィークで人の移動が多かったことも懸念されています。
風疹の潜伏期間は 2-3週間とされていますので、今月後半から患者が増えるのではないかと予想されているのです。
実は医師になってから成人の風疹の患者を診察したことはありません。
今回の流行においても診ないで済むように願っています。

ワクチンが唯一の予防策ですが、現在風疹単体のワクチンは品切れで9月まで入手できません。
代わりに麻疹・風疹ワクチンの接種が勧奨されています。
ただ、料金が高くなるのは申し訳ない点です。

ワクチンに対して時にネガティブな面ばかりを強調する傾向の強いマスコミが、今回は先天性風疹症候群などを丁寧にレポートしてくれています。
特にNHKが積極的で、ストップ風疹というキャンペーンを張っていますね。
是非参考にしてみてください。

都会を中心に風疹が流行しているというニュース、皆さんも見聞きしたことと思います。
報道を知った男性の方が先日予防接種を受けに来られましたけど、こういう問題意識の高い人はまだまだ少数派。

風疹で一番に問題になるのは妊婦さんが罹った時に胎児に影響を及ぼす可能性があるということ。
先天性風疹症候群 (CRS) と言って心臓の奇形、白内障、難聴を三大症状とするもので、昨年秋から6例もの報告があったそうです。

注射今回の流行では風疹ワクチンを打つ機会さえなかった世代を含む20~40代の男性が圧倒的に多いという特徴があります。
そもそも風疹ワクチンはCRSを防ぐ目的で昭和52年から女子中学生に限った定期接種が始まりました。
しかし不活化ワクチンでついた免疫はだんだん効力が落ちてくることもあり、免疫のない夫が感染しそれが妻に波及するというパターンが多いのではないかと思います。
日本のワクチン体制のお粗末さが今の流行を生んだと言っても過言ではありません。
お子様を希望される男性は積極的に予防接種を受けてくださいね。

また、麻疹・風疹ワクチンは本年度まで中学1年生と高校3年生は補足的な追加接種を受ける必要があります。
2回接種でしっかり免疫を維持するためにも大切なこと。
3月末までなので接種がまだの方、お忘れなく。 

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