野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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 診察室のBGM

Caity Gyorgy【診察室のBGM 213】


「多くのミュージシャンがカバーして、それがやがてスタンダードと化していく。そういった曲は日本ではなかなかお目にかかれませんけど、なぜなんでしょう」
と先月の診察室のBGM 212 で書きましたが、今回もスタンダード曲を紹介します。

「I  Can't Get Started」も前回の「It Never Entered My Mind」同様、ブロードウェイの演目の中で使われた曲。
ミュージカルではなく、レヴーと言ってソロパフォーマンスとダンスアンサンブルを織り交ぜる娯楽演芸と言ってもピンと来ないのですが、「ジーグフェルド・フォリーズ」という演目は30年近くの長期間にわたるロングランだったようです。

この曲は、
フランク・シナトラサミー・デーヴィス Jrノラ・ジョーンズ憂歌団など非常に多くのミュージシャンが取り上げています。

現在、カナダのジャズヴォーカリスト
 Caity Gyorgy による作品を診察室で流しています。
スキャットの上手さや曲作りも評価されている若手です。
「アークナイツ」というゲームアプリの公式サイトでも注目されているようですね。( https://youtu.be/HPvDXv5q2SE?si=Jrnyf0Av_kdFTgEC )

収録されているアルバムは
「Portrait」
ジャケットの表には文字が一切書かれていません。
適当な写真を割り当てたわけではないので誤解のないように。



MilesDavis【診察室のBGM 212】


多くのミュージシャンがカバーして、それがやがてスタンダードと化していく。
そういった曲は日本ではなかなかお目にかかれませんけど、なぜなんでしょう。

フランク・シナトラや MilesDavis が取り上げた「It Never Entered My Mind」は、元々ブロードウェイミュージカルの中の一曲。
ミディアムテンポだったものを有名ミュージシャンが美しいバラードとして世に広めました。

マイルスはミュートを付けたトランペットで、切なく沁みる麗しい演奏を披露してくれています。
そして、当時のクインテットの一員
レッド・ガーランドの奏でるピアノのアルペジオがとても印象的。
ウッドベースもドラムのブラシも曲の魅力を見事に引き出しています。

さて、収録されているアルバムは
「WORKIN'」
このレコードジャケットの写真は適当に撮ったものなのか、わざと狙ったものなのか。
しばし眺めてしまうスナップです。



【診察室のBGM 211】Kim Scott


ジャズのフルート奏者ってあまり多くありません。
私が知っているのは
ヒューバート・ロウズくらい。
彼のことは2011年に当ブログで取り上げています。( → こちら )

たまたま、ジャズ系のインターネットラジオを聴いていて流れてきたのが 
Kim Scott がのフルートでした。
耳にする機会の多くないフルートの音色にしばし聴き入ってしまいました。

診察室で流す曲はリラックスできる曲を中心に選んできましたが、最近はアップテンポな曲も混ぜています。
彼女が、2022年リリースのアルバム
「SHINE !」には元気な曲が多く収録されています。
今回紹介するのは、チャカ・カーンが唄い、ホイットニー・ヒューストンがカバーしたことで知られる「I'm Every Woman」です。
ドラムの打ち込みはちょっと残念なのですが、たまにはダンスミュージックで活力をもらうのもいいのではないでしょうか。
彼女にはフルートの可能性を追求して欲しいと思います。


下のYou Tube映像は、アルバムタイトル曲を演奏する様子です。



【診察室のBGM 211】David Foster Katharine McPhee


12月の診察室のBGMは恒例のクリスマスソングです。

シカゴの「素直になれなくて ( Hard to Say I'm Sorry )」やアース・ウインド・アンド・ファイアーの「After the Love Has Gone」、チャカ・カーンの「Through the Fire」等の作者であり、マイケル・ジャクソンやマドンナ、セリーヌ・ディオン、ホイットニー・ヒューストン等のアルバムのプロデュース等でも知られる
 David Foster が、現在の妻である Katharine McPhee と共にリリースしたクリスマスアルバム「CHRISTMAS SONGS」

奥さんについて私は今回初めて知ることになったのですが、伸びやかで美しい声の持ち主ですね。
収録されている14曲のクリスマスソングはどれも馴染みのあるものばかりです。

1957年にボビー・ヘルムズが唄った
「Jingle Bell Rock」
数多くのアーティストにカバーされているのでご存知だと思いますが。12月6日にYoTubeにアップされたばかりの動画を下に貼っておきますので是非聴いてみてください。

なお、2012年12月に紹介した、ロッド・スチュワートのクリスマスアルバム「Merry Christmas, Baby」もDavid Fosterのプロデュースによるものです。

また、2021年12月に紹介したクリスマスソングも、リッチー・ブラックモアが奥さんであるキャンディス・ナイトとの共演ですよね。



【診察室のBGM 210】小沢咲希


毎年恒例の鹿児島ジャズフェスティバル。
今年は10月20日から22日にかけて開催されました。
いくつかのステージを聴かせていただきましたが、どれも素晴らしいものでした


今回紹介するのはその鹿児島ジャズフェスティバルにも参加したピアニスト 
小沢咲希 
ジャズの王道を行きつつも、溌剌として女性ながらとても力強さのある演奏でした。

今年出たデビューアルバム
「CHEERS !」を購入して聴いていますが、オリジナルもスタンダードも素晴らしい、魅力満載の1枚です。
前回紹介した畑野圭慧編では、お父様との関係を描写した作品について触れましたが、今回はおじい様を偲んで小沢咲希が作ったという
「My Old Granddad」
スローなテンポの中にも彼女らしい活力が漲る一曲ではないかと思います。



畑野圭慧【診察室のBGM 209】


年に1回はライブで鹿児島を訪れるヴォーカリスト Shiho 
この診察室のBGMでは何度も取り上げているアーティストです。

先月はピアニスト 
畑野圭慧 とのコラボでした。
彼女のピアノを生で聴くの初めてでしたが、ライブの進行の中で彼女のオリジナル曲が披露されました。

高台から故郷の防府の景色を眺めながら、一緒に登ったお父様との関わりを見つめ直した中で得たインスピレーションを曲にしたという
「A Promise to My Father」
情景を紡ぐ “Scenic Pianist” と言われるだけあって、絵が浮き出るような素晴らしい演奏でした。
演奏だけでなく、淀みのないトークも素晴らしかったです。
私は防府に2回行ったことがありますが、周防の国分寺が置かれた歴史の古い町。
また行きたくなってしまいました。

この曲は
「追憶」のというアルバムに収められていますが、残念ながらYouTubeでは見当たりませんでした。
代わりにフランス語で夜を意味する「Le Soir」、聴いてみてください。


samara joy【診察室のBGM 208】


今年のグラミー賞の最優秀新人賞と最優秀ジャズヴォーカルアルバム賞を受賞した Samara Joy 

弱冠23歳にしてベテランの域に達したかのような腰の据わった正統派のヴォーカルで、表現力の質の高さが極まっています。
Instagram や TikTok で彼女の人気が拡がったというのも現代風ですね。
今後の活躍が期待されます。

今回紹介するのは、スタンダード曲を集めた「Linger Awile」の2曲目に収録されている「Guess Who I Saw Today」で、後に映画化された「New Faces of 1952」というブロードウェィミュージカルで歌われたものです。

何はともあれ、YouTube で彼女の世界に浸ってみてください。


MelindaLindner【診察室のBGM 207】


昨日8月9日は、台風6号で家でじっとしていました。
その間にインターネットラジオでいろんな曲を聴いていましたが、外の雨風の音をすっかり忘れさせてくれる引き込まれるような女性ヴォーカルに出合いました。
Melinda Lindner 

彼女のことは、調べても情報が多くありません。
彼女のインスタグラムのプロフィールに、「La La Land vocalist ・Disney film vocalist」とあるくらい。
表に出ない部分で活躍していそうですね。

その日のうちに、アップルのストアで先月出たばかりのアルバム
「IT ONLY HAPPENS WITH YOU」を手に入れてみました。
アルバムタイトル曲以外は「My Fanny Valentine」や「Smile」など超代表的なスタンダード曲がずらりと並んでいますが、お気に入りはビートルズの代表作「The Long and Winding Road」です。
染みます。

今後の活躍を期待したいアーティストです。


Chris-Botti【診察室のBGM 206】


昔からちょっと興味を持っていたトランペット界の貴公子 Chris Botti 
リー・リトナーやボブ・ディラン、ポール・サイモン、スティング、ヨーヨー・マ等、多彩なアーティストたちと共演しているので、その唯一無二のトランペットの音色はどこかで聴いたことがあると思います。
還暦を過ぎても、若々しさが漲るイケメンぶりは相変わらずです。

ひょんなことからベスト盤である「This is Chris Botti」を手に入れて、繰返し聴いている最中です。
様々なアーティストとのコラボ作品がふんだんに入っていますが、とろけるような滑らかなサウンドはどうやったら吹きこなせるようになるのでしょうか。
アルバムの中から紹介するのは、診察室でも聴くことができる「Estate」
下に貼ってある You Tube で是非聴いてみてください。


Blue-Giant【診察室のBGM 205】


上映期間でなくても好きな時に観られるようになった映画。
いつでもいいやと思っていたものの、迫力の音響で楽しんだ方がいいと聞いて足を運んだのが「BLUE GIANT」。
確かに、全体の4分の1を占めるというライブシーンでは、本物のライブに行ったような演奏を聴けて大満足でした。
こんなにエネルギーに満ち溢れた映画は他に類をみません。

音楽を担当したのは
 上原ひろみ 
主人公のテナーサックスを吹いたのは、昨年の鹿児島ジャズフェスティバルにも参加した
 馬場智章 
指揮者として
 挾間美帆 も迎えられていて、そういう豪華メンバーを見渡してもかなりの熱量で作られた作品であることがわかります。
特に主人公のサックスのアドリブは、口や指がくたびれてしまうのではないかと心配するくらいの長時間の超絶プレイで凄かったです。

そのオリジナルサウンドトラック「BLUE GIANT」を聴くと映画のいろんな場面が思い出されます。
アルバムの中から紹介するのは、診察室でもじっくり聴ける「Another Autumn」
ドラムの
 石若駿 との息もピッタリで、他の曲とは異なる落ち着いた雰囲気を持つ佳作です。


Boney-James【診察室のBGM 204】


前回同様、スムーズジャズの分野から。

今回はサクソフォンのビッグネーム 
Boney James ですので、余計な解説はしません。

昨年秋にリリースした
「Detour」は、全体にスピード感を抑えた曲が多く、ドライブのお供にも室内のBGMとしてもぴったりの曲ばかり。
ソフトでいて伸びやかで、そして艶やかな彼の演奏を堪能できる秀作です。
本当にテナーサックスなのかと疑いたくなるサウンドはどうやって作っているのでしょうね。

R&B界の大御所 Lalah Hathaway をフィーチャーした「Coastin'」は、彼女のヴォーカルとサックスが絶妙にクロスする贅沢な壱品。
是非、聴いてみてください。


SteveOliver【診察室のBGM 203】


いつの頃からジャズを聴くようになったか覚えていませんが、クラシカルなスタンダード中心に楽しんでいました。
最近はスムーズジャズにも幅を拡げています。

20年以上のキャリアを持つギタリスト/ヴォーカリストの二刀流 
Steve Oliver 聴くようになったのもつい最近のことです。
シンセサイザーと連動した彼オリジナルのギターは、非常に印象的な音を奏でます。

昨年末にリリースした
「Sojourn」は、長いキャリアの中でも2枚目となるソロのギターのアルバム。
多くは過去のオリジナル作品のリメークとなっています。
どんなギターサウンドなのか、アルバムタイトル曲となった
「Sojourn」をYouTubeでご確認下さい。
癒やしのBGMとしてもピッタリです。


ユッコ・ミラー【診察室のBGM 202】


ピンクの髪がトレードマークのサックスプレーヤー ユッコ・ミラー 
ビジュアルとサックスの実力のギャップが魅力となって、YouTuberとしても幅広い支持を得ています。

2016年にメジャーデビューしてから5枚目となるアルバム
「City Crusin'」を昨年末にリリースしました。
多くの方が知っている日本のポップス9曲を集めたカバーアルバムです。
今回は初めてヴォーカルも披露しています。

紹介するのは、米津玄師の大ヒット曲
「Lemon」
アルバムには下のYouTube映像での演奏とは異なり、もっと柔らかなテイクのものが収録されています。
でもYouTubeで披露されている演奏も素晴らしいので、是非聴いてみてください。



Out of the Past【診察室のBGM 201】


何とも凄いアーティストを見つけてしまいました。
Gian Marco Castro 
2019年にデビューしたイタリアのピアニスト・作曲家です。
日本語による情報がほとんどないのですが、そんなことはどうでもいい話で、最近はもっぱら彼の不思議な空間に入り浸って癒されています。

昨年末に2枚目のアルバムがリリースされていますが、紹介するのはデビューアルバム
「Out of The Past」の中の「Breath」
静謐を湛えた叙情的なピアノのタッチと音色が、柔かな息づかいのよう。
何でこんな素敵な音を生み出すことができるのでしょう。
しばらく注目していきたいアーティストです。



My-Guitar【診察室のBGM 200】


ギタリスト押尾コータロー がデビュー20周年を記念してリリースした「My Guitar, My Life」

2枚組になっていて、1枚目はソロで新曲を披露。
相変わらずのギターテクニックが随所にちりばめられていますし、ウクレレの演奏も収録されています。

2枚目は、様々にミュージシャンとのコラボレーション。
ハラミちゃん葉加瀬太郎上野耕平といった演奏者だけでなく、キム・ヒョンジュン中川晃教と2人のヴォーカリストも迎えています。

そしてコラボのもう1曲が
DEPAPEKO
三浦拓也徳岡慶也からなるアコースティックギターデュオのDEPAPEPE押尾コータローが加わったユニットです。
その3人が披露しているのがQueenの名曲
「Bohemian Rhapsody」
あの壮大で重厚な曲を見事に展開させていく3本のアコースティックギター。
ギターの表現力の奥深さも改めて感じる珠玉の演奏です。


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