野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
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ゴールデンウィーク中、5月2日 (午前のみ)、5月4日 (休日在宅医) は診療いたします。

胃の内視鏡検査前に薬を飲んではいけません ( 提示写真を更新しました )


 診察室のBGM

秋田慎治【診察室のBGM 156】


先月、ギラ・ジルカ矢幅歩のヴォーカルユニット、SOLO-DUOのライブに行きました。
その時のツアーメンバーとして参加していたピアニストが
 秋田慎治 

以前、BS朝日の「Groovin' Jazz Night」という音楽番組で司会をやっていた時から彼のピアノを聴いてきましたが、実際に生の演奏に触れるのは今回が2度目のこと。
SOLO-DUOの美しいハーモニーはもちろん、他のメンバーの演奏も素晴らしいものでした。
それに加え、彼の相変わらずの卓越したテクニックも堪能でき、満足のいく一夜でした。

彼が2016年にリリースしたアルバム
「time - 10」の中に、ギラ・ジルカに作詞を依頼したバラードがあります。
TOKUがヴォーカルで参加している「Silence」という曲がそれです。
「女々しい男の歌にして下さい」と作詞を依頼したそうですが、歌詞が掲載されておらず、私の耳では全て聞き取れないのはちょっと残念です。
でも、憂いを帯びたピアノと深みのあるヴォーカルだけのデュオ、男の色気を感じる作品になっています。

インストゥルメンタルや女性ヴォーカルの多い当院の診察室のBGM、たまには変化球もいいですよね。

Kaneko-Miyuji【診察室のBGM 155】


前回に引き続き、クラシックの紹介となります。

昨年のゴールデンウィークにハンガリーに行きました。
当ブログでも記事をいくつか書いていますが、単なる観光にせず、3つのテーマを持って各所を巡りました。
「建物」「ハンガリー動乱」については既に書きましたが、もう一つ残ったテーマ、それは「音楽」です。

一番楽しみにしていたのがリスト音楽院の内部ガイドツアー。
ピアノの魔術師
リスト・フェレンツが創立した音楽教育機関で、校舎そのものが芸術の塊です。
英語による案内なのですが、内部の贅沢な装飾には目を奪われるばかりでしたし、実際のレッスン風景やマスタークラスの学生さんによるミニコンサートまで聴くことができ、充実したひとときを過ごせました。

ということで、今回はお母様がハンガリー人だという
 金子三勇士 の奏でる「愛の夢 第3番 S.541」
誰もが知っている甘美なメロディー。
このリストの代表作は彼が2016年にリリースされた
「La Campanella」に収録されています。
今年は日本とハンガリーの国交樹立150年に当たり、それを記念して近々リストの曲を収録したアルバムを出すようなので、これも楽しみです。

彼もリスト音楽院を出ているようですが、今年の夏に40回目を迎える霧島音楽祭にまた来てくれるハンガリーの歌姫ロスト・アンドレアもリスト音楽院の出身ですね。


ハンガリーに関する主な記事
ガイドブックに載っていないブダペストの観光スポット 聖ラースロー教会
ガイドブックに載っていないブダペストの観光スポット サボー・エルヴィン図書館
ハンガリー動乱の跡をたどる
手洗いの疫学とゼンメルワイスの闘い

classique【診察室のBGM 154】


今回は久しぶりにクラシックの紹介。

昨年7月にリリースされた
 宮本笑里 「Classique」
意外にも全曲クラシックのアルバムは初めてなんですね。
あまりにも有名なラフマニノフ「Vocalise Op. 34-14」
クラシックはあまり詳しくないのですが、ヴァイオリンとピアノだけの構成ながら聞きごたえのある仕上がりになっています。

さて、宮本笑里の演奏を初めて聴いたのは、Vanilla MoodというカルテットでNHKのお昼の番組に出演していた時。
後でオーボエ奏者の
宮本文昭の娘さんと知って驚いたものでした。
私がよく聴くアーチストには、父娘で音楽家というパターンが多い気がします。
当ブログで取り上げたものしとては、土岐英史と土岐麻子、平原まことと平原綾香、トミー・スナイダーとSHANTIなど。
平原綾香はサックスを演奏することもありますが、それぞれ異なるジャンルで活躍しているのは面白いですね。


なお、平原まこととラフマニノフについては
→「adagio ~ 交響曲第2番第3楽章

土岐英史と土岐麻子については
→ 「Smoke Gets In Your Eyes
→ 「You Make Me Fell Brand New
→ 「Christmas In The City

SHANTIについては
→ 「そして僕は途方に暮れる
→ 「Fields of Gold

nuage【診察室のBGM 153】


診察室のBGMは、年末のクリスマスソングから通常モードに切り替わっています。

私が
 木住野佳子 のピアノを聴くようになったのは、セカンドアルバム「Photograph」から
1996年のリリースですから、20年以上も彼女のピアノに浸り続けていることになります。
昔はジャズにはあまり興味がなかったのですが、彼女のアルバムに収録されている曲や、彼女の以前出演していたテレビ大阪の「名曲物語」という番組を通して、ジャズのスタンダードを学ばせてもらったようなものです。

昨年11月に通算20枚目となる
「Nuage」が発売されました。
いつものようにオリジナル曲とスタンダードを織り交ぜた構成になっています。
彼女ならではの優しい鍵盤タッチの安心感は相変わらずですね。

アルバムの中に
「New Cinema Paradise ~ Love Theme」がありました。
エンニオ・モリコーネの傑作の一つですよね。
これが初収録とは意外な気もしますが、彼女の奏でるピアノと少しばかり憂いを湛えた美しいメロディの相性は抜群。
7分30秒の演奏の前半分はピアノソロで、途中からドラムとベースがさりげなく加わっていく構成。
何度聴いても飽きないのは、曲の持つ魅力なのか、それとも演奏の素晴らしさなのか。
いやその両方でしょうね。


ちなみに木住野佳子を紹介するのは3回目です。
1回目 → 「Silent Night」
2回目 → 「Hikari」

エンニオ・モリコーネの作品はこちらでも取り上げています。→ 「Nella Fantasia」

【診察室のBGM 152】Little-Christmas


毎年12月の診察室のBGMは、普段の癒しの曲とは打って変わってクリスマスソングに衣替えするのが恒例です。

今回紹介するのは、
SING LIKE TALKINGでデビュー30周年となった 佐藤竹善 
11月にクリスマスアルバム
「Little Christmas」をリリースし、初っぱなに指宿白水館でライブを行いましたね。
別のスケジュールと重なってしまい、行けなかったのがとても残念です。
アルバムジャケットは、鳥獣戯画をモチーフにしていて楽しい雰囲気が伝わってきます。

収録された一曲
「Christmas Time Is Here」村上"ポンタ"秀一率いるPONTA BOXとの共演。
1965年に作られたスヌーピーの初めての映画「スヌーピーのメリークリスマス」の中で使われた曲で、いろんなアーティストに採り上げられ、定番となっています。
この映画自体も、米国ではこの時期に必ず放映されるとか。
佐藤竹善のヴォーカルもバックの演奏も奇をてらうことなく安心して聴ける仕上がりになっています。

ちなみに、指宿白水館では今週第31期竜王戦第6局が行われます。
昨年は、同じ場所で羽生永世七冠の誕生となりました。
今年は、通算100期のタイトル獲得をかけた戦いとなりますね。




Tony-Bennett-Diana-Krall【診察室のBGM 151】


今年92歳となった Tony Bennett とあと数日で54歳となる Diana Krall が共演したアルバム「Love Is Here To Stay」は、ジョージ・ガーシュウィンの生誕120年を記念し、ガーシュウィン兄弟の作品を選りすぐったもので、二人のデュエットが堪能できるという贅沢が詰まっています。
歴史に名を刻むであろうこのアルバム、ジャケットを見ただけで購入即決でした。

5年前の東京JAZZにTonyが出演した際の番組を見て、その健在ぶりには舌を巻いたものでしたが、そこから更に年を重ねても、これだけ歌えてしまう神業には本当に恐れ入ります。
ちょうど30年前の11月にオープンしたブルーノート東京のオープニングを飾ったのも彼でしたね。
上手に枯れた彼の声に、Dianaの深みのあるヴォーカルが重なって見事なムードを紡ぎ出しています。

「I've Got A Crush On You」は、「Treasure Girl」と「Strike Up The Band」という2つのブロードウェイミュージカルで使われたとか。
Tonyが生まれて間もない頃に作られた曲で、「あなたに首ったけ」という邦題が付けられています。
甘い歌詞とメロディーはガーシュウィン兄弟の傑作の一つですよね。



余談ですが、Dianaの夫である
エルヴィス・コステロは、カップヌードルの生みの親である安藤百福に敬意を表して、10年前に「Momofuku」というタイトルアルバムを出しています。
今、安藤百福とその妻を題材にした朝の連続テレビ小説「まんぷく」をやっていますので、ご参考までに。
エルヴィスは闘病中のようですが、早く良くなってほしいものです。




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Ariel-pocock【診察室のBGM 150】


昨年に発売され、ちょっと気になっていたアルバムを最近購入しました。
ジャズピアニスト & ヴォーカリスト
 Ariel Pocock のセカンドアルバム「Living In Twilight」です。

アルバムの全13曲中、9曲目から12曲目までの4曲はヴォーカル無しといういう構成。
ヴォーカルは幼さが残り深みがちょっと欠ける印象のですが、それはそれで許せてしまう不可思議な魅力があります。
対して、ピアノはなかなかの腕前で、オープニングの「The Very Thought Of You」や定番中の定番である「When You Wish Upon A Star」などは、今までに聴いたことのないような面白い解釈がなされていて唸ってしまいました。
2曲収録されているオリジナル曲はラテンの雰囲気も醸し出していて、
最後まで肩肘張らずに聴けるなかなかのアルバムです。

アルバムの最後に置かれているのは、自身のピアノだけでしっとりと唄い上げる
「Go Leave」
元気な曲が多い中で、しっとりと聴かせるピアノとヴォーカル。
診察室のBGMとして流しています。


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Ellen-Doty【診察室のBGM 149】


9月8日、9日は第二回鹿児島ジャズフェスティバルが開催されました。
このブログで過去に紹介した、
纐纈歩美松本茜ギラ・ジルカ和田明等が出演。
このうち2名からサインをいただき、ほくほく顔の私です。
あいにくの天気でしたが、昨年に引き続き素晴らしい演奏の数々。
来年以降も更に盛り上がることを期待したいです。

世界の大物が集う東京JAZZは、鹿児島ジャズフェスティバルの1週間前に開催されましたが、その出演者の一人がカナダの女性ヴォーカリスト 
Ellen Doty 
今、世界中が注目のアーティストですね。

デビュー2枚目となる最新アルバム「Come Fall」
彼女の作り出す一つ一つの曲も良し。
耳に心地良くほっと一息つける温かなヴォーカルも良し。
ピアノとドラムだけの、極力装飾を削ぎ落とした演奏も良し。
診察室のBGMに使うのにあつらえ向きの曲ばかりです。


アルバムの中には男性とデュエットしたものが2つありますが、その中の1曲
「Dreams You Don't Remember」
物腰柔らかな彼女の声に、
Scott Mackayという男性の芯の太いヴォーカルが絡んで巧みな味付けになっている、軽やかな三拍子の曲です。

何度繰り返し聴いていても飽きの来ないこのアルバム、日本版は間もなく発売です。
是非手に取ってみて下さい。


The-Glory-of-Gershwin【診察室のBGM 148】


この7月にめでたく還暦を迎えた Kate Bush 
ある日、普段滅多に聴かない宮崎のラジオ局にチューニングした時、いきなり流れてきたのが彼女のデビュー曲
「嵐が丘 ( Wuthering Heights ) 」でした。
あの時の卒倒せんばかりの衝撃は今でも忘れられませんが、彼女のそのデビューは19歳の時でしたから、もう40年以上前のことですね。

歌声にたちまち虜となって、ファンクラブに入りました。
会員番号は50番台だったと記憶していますが、ファンクラブ発足時の会長は、後に漫画家として一世を風靡した
中尊寺ゆつこさんでした。
( ただ、あんまり会報が届かないので1年で退会しましたけど )
独自の音楽観とパフォーマンスは、世界中の多くの人々に影響を与えたと思います。


さて、今回紹介するのはケイト・ブッシュのオリジナル作品ではありません。
1994年に発売されたアルバム
「The Glory of Gershwin」は、ビートルズのプロデューサーとして名を馳せたジョージ・マーティンが手がけたガーシュウィンの名曲を唄うオムニバス。
集まったのは、
エルトン・ジョンスティングロバート・パーマーなどの錚々たるメンバーです。

このアルバムの中でケイト・ブッシュは
「The Man I Love」を披露しています。
この曲は、1924年にミュージカル用に作られた、やや気難しいメロディに切ない歌詞が乗せられたもので、数多くのミュージシャンがカヴァーしていますよね。
下のYouTubeの15分30秒くらいから18分くらいにかけてケイトが唄う姿を見ることができます。
映像的に、これだけ静的なケイト・ブッシュもなかなか見ることができないのではないでしょうか。


甲田まひるplankton【診察室のBGM 147】


この5月にデビューしたジャズピアニスト 甲田まひる 
小さい頃から、
バド・パウエルなどの耳コピをして夢中で弾いて体に音をしみ込ませていったというエピソードを、あちこちで本人が語っていますが、「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったものだなと思います。
アルバム「PLANKTON」は、バドの「Un Poco Loco」から始まりますが、キレキレでノリノリの演奏をしているのがわずか16歳の女性であると聞いたら、誰もが驚くことでしょう。
インスタグラムなど、音楽以外の分野でも注目を集めている彼女の今後の活躍がとても期待されます。

診察室のBGMに採用したのは
セロニアス・モンクのバラード「Ruby, My Dear」
バラードといってもコード進行が目まぐるしく、不協和音も耳につきますし、セロニアス自身の演奏は力強いので、ゆったりとした流れの中にも緊張感のある曲です。
しかし、女性らしい弾き方で、途中でテンポを変えるなどの工夫も凝らした面白い作品に仕上がっています。

コーダジャケット見て気づきましたが、甲田まひるを「Mahiru Coda」としています。
音楽用語の「コーダ ( coda ) 」に引っかけましたか。
コーダはイタリア語で「しっぽ」のことですが、音楽的な意味を改めて調べてみると「一つの楽曲や楽章または楽曲中の大きな段落の終わりに,終結の効果を強めるためにつけ加える部分。結尾部の終結部」となっています。
文章にすると、とても難しくなって何のことだかピンと来ません。
また、「最終楽章 ( コーダ ) 」というレッド・ツェッペリンのアルバムタイトルに添えられた日本語の意味は、ちょっと外れてることになりますね。
コーダの独特な記号は何に由来しているのか、時間があったら調べてみたいと思います。


さて、音楽に関してド素人の私が言うのも何ですけど・・。
ジャズのスタンダードや巨匠の作品を学ぶことは大事だと思いますが、本場米国のジャズは随分変化してきてます。
ちょんまげやチャンバラなど、外国人には既成化した日本のイメージがいまだにありますけど、日本ではジャズに関して、演奏する人も聴く人も年代物をありがたがっていないでしょうか。
特に若いミュージシャンは新しいものをどんどん取り込んでほしいな、と個人的には思っています。

Erin-Bode-Here-&-Now【診察室のBGM 146】


Erin Bode という人の歌声が大好きで、診察室にBGMを導入した早い段階から彼女の曲を流しています。
頰をなでるそよ風のような力の抜けた自然な優しい声に、いつも癒されています。


昨年リリースされたアルバム
「HERE & NOW」は、その彼女の声の肌触りを大切にしたのでしょうか、演奏の構成がとてもシンプル。
アコギにベースにチェロなど、ほとんどがアコースティクな弦楽器のみなんです。
簡素だけれども、彼女の魅力が最大限に引き出された贅沢さを味わえる一枚に仕上がっています。
内容は、ジャズスタンダードの曲に加え、
ポール・サイモンリッキー・リー・ジョーンズなどのアメリカンミュージックをカバーした全12曲。
その中から数曲を選んで診察室で流しています。

ジャズスタンダード曲として有名な「Someone To Watch Over Me」は、ジョージ・ガーシュウィンがミュージカル「Oh, Kay !」のために書き下ろした1926年の作品。
この曲をアコースティクギターだけをバックに唄っています。
ジャズっぽくなくて、フォークソングのようなテイストに仕上がってますね。
アルバムジャケットの裏には、使用された楽器名がわざわざ記してあるというこだわり。
全部で5本のギターが使われていますが、この曲で使われているのは「1953 MARTIN 0-18」だそうです。
使い分けているのには何か理由があるのでしょうね。

さて、この「Someone To Watch Over Me」は
「In a Sentimental Mood」( 1935年 デューク・エリントン )とは最初の7音が全く同じですよね。
あと、「P. S. I Love You」( 1934年 ゴードン・ジェンキンス ) とも最初の6音が全く一緒です。
パクリだ、いやオマージュだ、なんて今の世の中だったら論争が起こるのかも知れませんが、それぞれの曲が今でもしっかり息づいてみんなに親しまれているのは素晴らしいことだと思います。


Erin Bodeに関しては【診察室のBGM 56】で一度取り上げています。 
また、「In a Sentimental Mood」は 【診察室のBGM 33】で
シェリル・ベンティーンの作品についてコメントしています。
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ドミ【診察室のBGM 145】


Dominic Miller と言えば、フィル・コリンズクリッシー・ハインドスティングのサポートメンバーとして知られたギターの名手。
ロックだけでなく、クラシックやブラジル音楽、ケルトの民謡などに裏打ちされた渋い音色にいつも唸らされます。
オーケストラとの共演も重ねていますよね。

昨年リリースされた
「Silent Light」
いい意味で枯れています。
テクニックに走るのではなく、彼の内面から発する声が余計な装飾を削ぎ落としたギターの音となって耳に自然に溶け込こんでくる感じ。
弦の響きを介した彼との会話がとても楽しく感じます。


例えばアルバム3曲目の「Water」
いかがでしょう、このアクの抜け具合。
ベースラインを変化させるオスティナート技法の習作らしいのですが、そんな難しい話は抜きにして、枯山水のような美意識の世界にどっぷりと浸って、彼との穏やかな語らいを楽しんでみて下さい。

アルバムからは複数の曲を選んで診察室のBGMとして流しています。


fm【診察室のBGM 144】


1977年に発売され4000万枚は売れたという化け物のような存在の 
Fleetwood Mac 「Rumours」
これに先んずる1975年のアルバム
「Fleetwood Mac」はジャケットのコンセプトや内容も双子のように似ていて、こちらも500万枚は売れたそうです。
リンジー・バッキンガムクリスティーン・マックヴィー、そしてスティーヴィー・ニックスの3つの秀でた個性が醸し出す多様性は、今聴いても新鮮味を失っていません。

今回紹介するのはスティーヴィーの
「Landslide」
見目麗しき容姿とは不釣り合いの線の太い独特なだみ声は、聴いたらすぐに彼女とわかるアイコン。
アルペジオを奏でるリンジーのギターをバックに、耳の奥に強烈な残像を刻むその声が、時とともに移り変わる人の感情が生み出していくすれ違いを淡々の唄い上げています。
来月でもう70歳になってしまうという彼女の声がなぜか無性に聴きたくなって、診察室のBGMに加えてみた次第です。


夜空の【診察室のBGM 143】


円熟のアラフィフ、 
Karen Souza が昨年末にリリースしたアルバム「Velvet Vault」
これまでの作品同様、ロックやポップスの曲をジャジーにアレンジして披露しているのはもちろん、今回はスタンダードやオリジナル曲も取り上げています。

特筆すべきはTOKUのとの共演が1曲あること。
日本人と共演したいとご指名があったようです。
彼とのデュエット&フリューゲルホルンが彼女の錆びた囁くような歌声に見事にマッチしています。
この極上の組み合わせは本当に素晴らしいです。

今回紹介するのはアルバムの2曲目に収められている
エルトン・ジョンの作品「Don't Let The Sun Go Down On Me」
限りなく装飾を削ぎ落とし、彩度も抑えて唄いあげていて、エルトン・ジョン本人には申し訳ないですけど、この曲、こんなに素晴らしかったのかと見直すきっかけになりました。
下のYouTubeにて是非ご確認下さい。

なお、Karen Souzaは以前【診察室のBGM 86】で、TOKUは 【
診察室のBGM 67】で紹介しています。





SK【診察室のBGM 142】


昨年秋にリリースされたイギリスのジャズヴォーカリスト 
Stacey Kent のアルバム「I know I dream」にハマっています。
初めてのオーケストラとの共演で、それぞれの曲が美しいのも理由の一つです。
しかし何と言っても選曲の妙。
いきなりアントニオ・カルロス・ジョビンの曲が2曲続いたかと思えば、フランス語でセルジュ・ゲンズブールの曲。
そしてそれに続くのが、何と昨年ノーベル文学賞に輝いたカズオ・イシグロの歌詞による「Bullet Train」というオリジナル曲で、新幹線を題材にしています。
彼の作詞した曲はアルバムのラストも飾っており、最後までおいしいアルバムです。

診察室のBGMに選んだのはジョビンの隠れた名曲「Photograph」
何も申し上げる事のない素晴らしい出来栄えは、診察室で是非ご確認下さい。

下の YouTube映像は、ゲンズブールの「Les Amours Perdues」をストリングスをバックに軽やかに唄っている様子です。




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