野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
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 診察室のBGM

shanti【診察室のBGM 105】


朝の連続テレビ小説「マッサン」のオープニングでは麦畑のCGが使われています。
それを見ていると大麦が風になびく美しい光景を男女の恋愛に例えた
Sting「Fields of Gold」という曲を思い出します。
発売された93年頃は、医者としての駆け出しで音楽をゆっくり聞いている暇もなく、あまり気に留めることがなかったのですが、多くのアーティストにカヴァーされるに至ってその魅力を再認識させられた曲です。

SHANTI を取り上げるのは、診察室のBGM 70回以来二度目となりますが、昨年11月にリリースされた「SHANTI'S LULLABY」のオープニングを飾るのがこの「Fields of Gold」です。
アルペジオを刻むギターをバックに彼女独特のヴィヴラートのかかった温もりを感じる歌声がハミングで始まりますが、もうそれだけで魔法にかかったように痺れてしまいます。
時折絡むシンセサイザーが、黄金に輝く大麦畑をゆったりとわたっていく風を見事に表現しています。

冒頭の曲だけで参ってしまうのですが、最後まで彼女の優しく包み込むようなヴォーカルが生きた選曲と、塩谷哲鳥越啓介仙道さおりなど私の大好きな好きなミュージシャンが名を連ねたこのアルバム、彼女の最高傑作ではないでしょうか。

土岐麻子【診察室のBGM 104】


毎年、12月の診察室のBGMは賑やかなクリスマスソングに衣替えします。
どうしても重複する曲も多いのですが、色々なアーティストのバージョンで楽しんでいただけるのではないでしょうか。

先月リリースされたばかりの 
土岐麻子 のアルバム「Standards ~ in a sentimental mood」はその名の示す通り、ジャズスタンダード集。
これが涙が出てくるくらいの出色の出来栄えなんです。
父親であるサックス奏者
土岐英史のプロデュースで、彼のサックスも存分に味わえるのは、二人のファンである私にとっては至福の極みです。

ブロッサム・ディアリーの甘ったるい声が印象的な「Cristmas in the CIty」の元歌では、途中で作者であるジェイ・レンハートの線の太い歌声も聴くことができますが、そんなクリスマスソングで何と細野晴臣とのデュエットを実現させています。
もちろん父親の美しいソプラノサックスも楽しめるという贅沢な一曲。
スピーカーからこの曲が流れてくる順番がとても待ち遠しく感じます。

下にはブロッサムの曲を貼っておきましたが、どこかで必ず一度は耳にしたことのあるメロディーだと思います。




久石【診察室のBGM 103】


私が最初に乗り始めたのはファミリアフルタイム4WD GT-Xという車です。
そのTVCMで使われていたかっこいい曲が 
久石譲 のとの出会いでした。
彼のCMソングを集めた1986年のアルバム
「Curved Music」は個性的で耳に残る曲ばかりで、サントリーのウイスキーのCMで使われたものなども含まれていますが、今でも私のお気に入りです。

その後の活躍ぶりは説明するまでもないと思います。
2010年に発売された
「Melodyphony」はアンケートで上位となった彼の名曲をセレクトしてロンドン交響楽団の演奏で収録されたもの。
お馴染みの曲が違ったアレンジで味わえる1枚です。

アルバムの中の一曲
「Oriental Wind」は、緑茶飲料伊右衛門で使われていましたので知らない人はいないでしょうね。
彼のピアノソロから入り次第に厚みを増していく圧巻の5分間が楽しめます。

下には私にとっては懐かしいファミリアのCMを貼り付けてみました。



兵藤【診察室のBGM 102】


当「診察室のBGM」第49回で紹介した
妹尾美里と並んで、その情景豊かなオリジナル曲に評価の高いジャズピアニスト 兵藤佐和子 

最近、ピアノソロの新譜も出したばかりですが、今回紹介する曲は昨年リリースされたアルバム
「Naturally」に収録されているものです。
このアルバムに収められている12曲は小気味よいスイング感たっぷりのトリオものもあれば、バリ島で過ごしたことでインスピレーションを得たという4部構成のイージーリスニング的なものまで、管楽器なども絡んで実に多彩な内容になっています。
どの曲にも共通して言えるのは鍵盤から響く一つ一つの音の粒がとても美しく女性的であること。
初めて聴くのに、いつも聴いているお気に入りのメロディーのように耳に自然に馴染んでいる不思議な魅力があります。

アルバムの中の一曲
「After a year」は、ゆっくりと時を刻むきらびやかなピアノソロに始まり、三拍子にかわってからチェロが加わり、センスの光るベースの即興、そして再びチェロが前面に出てくるという流れ。
6分近い曲なのに長さを感じさせずリラックスして聴けて、診察室のBGMにはもってこいですね。

Ted【診察室のBGM 101】


何気にインターネットラジオを聴いていて、これBGMに使えるな、とアーティストのこともよく知らないままにCDを注文することがたまにあります。
今回紹介する Ted Brancato のアルバム「The Next Step」もそんな中の1枚。
情報が少なくて詳しいことほとんど分からないのですが、30年を越えるキャリアがあるキーボード奏者である彼
の、全曲オリジナルで構成された初アルバムになるそうです。

あまり購買意欲をそそらないジャケットを開封してびっくりしたのは、参加アーティストに
ロン・カーターの名前があること。
今回紹介する
「I Hear You」では美しいメロディを奏でるピアノと控え目でありながら確かな存在感を示すベースの絶妙かつ完璧な相互作用が本当に見事です。
この曲に出会っただけでも本当に満足です。

このアルバムからは他にも何曲か診察室のBGMに使っていますが、こういう出会いがあるからインターネットラジオはやめられません。

Simone【診察室のBGM 100】


診療所ライブラリー」に引き続き、この「診察室のBGM」も100回を迎えました。
iPod の容量の関係上、これまでに紹介した曲でも既に1/4程は使っていないものもあるのがちょっと残念な点ですが、これからも診察室のリラクゼーションに適う曲を貪欲に探し求めていきたいと思います。

今回はオーストリア出身の女性ヴォーカリスト 
Simone Kopmajer 
今年新譜やベスト盤も出ていますが、2年前のアルバム
「Nothing's gonna change」
誰でも知っている80年代を中心としたポップスをジャズ風のアレンジでカバーしていて、粒の揃った聴き応え十分な内容です。

トップを飾りアルバムタイトルにもなっている
「Nothing's Gonna Change My Love For You」
George Bensonがギターを持たずにヴォーカルにのみ挑戦した際の代表曲で、後に多くのアーティストに取り上げられたバラード。
一度は耳にしたことがあると思います。
麗しいピアノをバックに甘い歌詞を艶やかに唄い上げる彼女の声に骨抜きになってしまいます。
YouTubeで見つけましたのでどうぞお聴きください。

この他にもアルバムから何曲かセレクトして診察室で流しています。



Unknown【診察室のBGM 99】


Hanah Spring のアルバム「Handmade Soul」がリリースされた年初、ラジオで盛んに彼女の曲を耳にしました。
Misiaのバックコーラスも務めるという明るく抜けるソウルフルな彼女の声にすっかり魅了されて iTunes でアルバムを購入した次第。
いろんな魅力が詰まっているので診察室でも聴きたいのですが、リラクゼーションの目的には適いません。

しかし、iTunesのみでボーナストラックとして入っている
「Bridge Over Troubled Water」は例外です。
「明日に架ける橋」という日本語タイトルが付いている
サイモン & ガーファンクルの代表作は解説の必要もないでしょう。
様々なアーティストがカバーしていますが、アコースティクギターをバックに朗々と魅惑的に唄い上げる彼女のバージョンが一番ではないでしょうか。

400曲ほどしか入らない1GBの iPodがまだまだ壊れず健在で、毎回10曲ほどずつ入れ替えているのですが、この前思い切って100曲近く入れ替えました。
ちょっぴり新鮮味が出たかな、と思っています。

with-love【診察室のBGM 98】


今回は 4月に発売されたばかりのベテランピアニスト
 Jessica Williams の新譜「With Love」を紹介します。
1曲のオリジナルを除き、映画やミュージカルで使われ今やジャズのスタンダードとなった曲を
全てソロで演奏しています。
腰椎手術を受けた後の初仕事になるようですが、いまだにペダルを踏むのに支障が残っているとか。
にも関わらず完成度の非常に高いアルバムに仕上がっています。


収録された曲の中で最も長い9分を超える「My Foolish Heart」

ビル・エヴァンスが真っ先に想起される曲ですが、彼女の演奏も体のハンディを感じさせない名演奏です。
恋に揺れ動く心の様を、女性の視点でまるで絵画や小説のように描く指先のマジック。
長年の蓄積に加え、苦難を乗り越えたことがプラスに働いてなせる表現力ではないかと勝手に思っています。

リラクゼーションを目的とした診察室のBGMに全曲使えてしまうのがとても嬉しい一枚。
そういうアルバムをお探しの方にもお勧めです。

hope【診察室のBGM 97】


前回の溝口肇に引き続き、このシリーズの原則を外して再び採り上げるアーチスト。
今回は 
木住野佳子 。( きしのよしこ、と読みます )
診察室でBGMを流し始めたときから数多くの曲を使わせてもらってきましたが、2006年に
診察室のBGM 5」でクリスマスソングを紹介したっきりでした。

昨年末に発売となったアルバム「Hope」は東日本大震災をきっかけとして作られたオリジナル曲が多くを占めています。
その中の一曲
「Hikari」は彼女とすぐわかるとても優しくメロウなキータッチのスローバラード。
その美しい演奏をブラシを使ったドラムが終始やんわりと包みこんでいます。
CD内のライナーノーツには「深く深呼吸してから、ピアノの音を出しました。なかなかうまく言葉にはできませんが、そういう想いの曲です。」と書いてありますが、そういう想いが伝わってくる彼女ならではの音が確かにそこにあります。

cello【診察室のBGM 96】


このシリーズでは原則として同じアーティストを取り扱わないようにしてきましたが、7年半にも及ぶ連載でさすがに限界を感じてきました。
やはりいいものは採り上げなければなりません。

BGMとして一番多くの曲を使わせてもらっているのが、
溝口肇
私が学生の頃からからずっと聴き続けていますが、「診察室のBGM 3」でお気に入りの曲を紹介したのは2006年のことでした。
昨年末に発売となったアルバム「Cello Bouquet」はすべてチェロの五重奏で、多くの人になじみの曲を収録しています。
中規模のホールでの一発録りなんだそうですが、複数のチェロの紡ぎ出す音色に浸るひとときは非常に贅沢です。

その中の一曲
「Englishman in New York」は、言わずと知れたスティングの大ヒット曲。
意味深い歌詞と
ブランフォード・マルサリスの美しいソプラノサックスが楽しめる原曲も大好きですが、今回の収録曲には恐れ入りました。
溝口肇の主旋律に続き見事なアレンジで次々に絡まるチェロの一つ一つが、心地よくホール全体に響いているのが手に取るようにわかるのが味わいを深くしています。
特にピチカート部分のふくよかな余韻が何ともたまりませんね。

このアルバムからは全部で 5曲選んで診察室で流しています。

pure-acc【診察室のBGM 95】


アルバムに添えられた彼自身の言葉が面白いです。
アコーディオンのイメージを変えるために決めた「三つの禁じ手」。
それは、他人の伴奏はしない・人のカバーはしない・ソロ演奏をしない、なんだそうですが、その理由は是非アルバムを手にして読んでください。

今回、ソロでなおかつカバーを5曲も選んだのは、自身で道を切り開いてアコーディオンをメジャーな楽器として根付かせたという自負でしょう。
35枚目にして初のソロアルバムとなったのは、coba の新譜「pure accordion」
その出来栄えの素晴らしさには舌を巻きます。
その中の一曲、日本を代表する
「上を向いて歩こう」
アレンジも見事なのですが、そのアコーディオンの音色の美しいこと。
瑞々しい一つ一つの音に感動せずにはいられません。

4月の鹿児島でのライブを楽しみにしながら、診察室のBGMとして何曲かをセレクトして聴き入っています。


evergreen【診察室のBGM 94】


前回はアルバムタイトルが Red の曲を紹介しましたが、今回は赤い髪の至高のヴォーカリスト
Shiho超絶と称されるギターテクニックを駆使する横田明紀男のユニット、Fried Pride
この「診察室のBGM」では基本的に同じアーティストを採り上げるのは避けているのですが、彼らだけは特別で今回 5回目の登場となります。

1月24日、鹿児島で行なわれた彼らのライブ、素晴らしかったです。
聴くたびに深化するパフォーマンスには、本当に恐れ入ります。
ライブでは新譜
「Evergreen」から何曲か披露されましたが、その中でShihoちゃんがわざわざ和訳した詞を朗読してから唄ったのがエリック・カルメン「All By Myself」
聴いたことのない人はいないであろうスタンダードナンバーですね。
これを彼らならではの息の合った情感たっぷりの描写で会場は彩られました。
あの感動を診察室にも、とBGMにチョイスしました。

それにしても、日本の曲はスタンダードになるものが少な過ぎるように思いますが、どうしてでしょうね。

それからShihoちゃんの髪、九州でのツアーを終えたら黒くなったようです。


RED【診察室のBGM 93】


Diana Panton が昨年にリリースしたアルバム「Red」
赤いドレスを纏った彼女のジャケ写のアルバムを開封すると、これまた赤一色のCDレーベル面。
そこへ更に深紅の文字で「RED」と刻まれたディスクをプレーヤーに入れて聴いてみると、そこは成熟した愛の世界。
セレクトされた曲にはあまり聴き慣れないものもありますが、彼女の清楚で透明感のある癒しのヴォーカルとストリングスを交えたエレガントなアレンジに最後まで引き込まれてしまう素晴らしい一枚です。

紹介する曲は「Isn't That the Thing To Do」
正直、今回初めて出会った曲ですが、ブロッサム・ディアリーが1975年に発表したアルバムの中の作品です。
Diana 自身、愛らしい容姿と歌声のブロッサムに擬されることがあるようなんですが、ピアノとかすかに響くベース、途中に絡むヴィブラフォンをバックにした甘く囁く Diana にただうっとりするばかりです。
この曲、あまりメジャーではないようで、インターネットで歌詞を見つけることはできなかったのですが、聴き取れた範囲では親密な間柄の男性と愛を確かめ合う女性の気持ちを唄っているようです。

以前に Emilie-Claire Barlow を当連載で紹介しましたが、カナダの女性ジャズヴォーカリストには素晴らしい人が多いですね。


al-jarreau【診察室のBGM 92】


12月はいつものように診察室のBGMをクリスマスソングに衣替えをしております。
普段のリラクゼーションを目的とした選曲では、どうしても男性ヴォーカルは敬遠しがちとなってしまうので、クリスマスソングでは意識して男性物を多く選んでいます。

今回紹介するのは 
Al Jarreau が2008年にリリースしたその名もずばり「Christmas」
もちろん、クリスマスソングばかりのアルバムですが、線が太くて伸びのあるヴォーカルも十分に堪能できるだけでなく、様々な楽器を駆使したアレンジも聴き所です。
その中の1曲
「White Christmas」ビング・クロスビーが唄ったクリスマスソングの定番中の定番ですが、これがなかなか素晴らしい。
まず、温もりを感じるクラリネットに始まり、ストリングスが絡み、気がつけばいつの間にかドラムが加わって・・・。
ハモニカのような音色のシンセサイザーとアル・ジャロウ得意のスキャットが絡むところなどは、そこだけ聴くと原曲は何だったかわからなくなってますが、とにかく聴き惚れっぱなしです。

この曲の歌詞は、元々温暖なロスの人が銀世界のクリスマスに憧れる内容だったそうですが、今年の冬はカリフォルニアも寒波に襲われ、サンフランシスコでは凍死者も出てますね。
鹿児島も寒い冬が予想されていますので体調管理には気をつけつつ、彼のクリスマスソングで心を暖めるのもいいかも知れません。


cana【診察室のBGM 91】


Sotte Bosseの曲のいくつかをずっと以前から当院の診察室のBGMに使っていましたが、このシリーズでは全く紹介していませんでした。
今年6月にヴォーカルの 
Cana がリリースしたソロアルバム「わたしの好きなうた」では時代もジャンルも多岐にわたる曲をカバー。
彼女の甘ったるい不思議な表現力がそれぞれの曲の魅力を再認識させてくれます。

2枚組のアルバムの最後を飾るのは
「みんな夢の中」
高田恭子が1969年に歌い、レコ大新人賞や紅白出場を勝ち取った曲のようですが、私は小学生になったばかりだったせいかあまりはっきり覚えていません。
私が歌謡曲に芽生えたのはそれこそ麻丘めぐみの「芽生え」でしたからね。
Canaがウクレレだけをバックに、恋に破れた心の傷を物悲しくもありながらやさしくやさしく癒すように唄い上げています。

なお、この曲の作詞作曲は
浜口庫之助
先日亡くなったばかりの島倉千代子の代表作「人生いろいろ」の作曲も手がけてた人ですね。


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