野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して41年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
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⑧ 当ブログについて

≪ 過去記事ウォッチング 5 ≫


咽喉頭異常感症という疾患はかつては神経症の一種とみなされていました。
先月診療所ライブラリで紹介した「心療内科がわかる本」の中でも精神科・心療内科領域で扱う疾患として取り上げられています。
しかしすべてではないにしても
胃食道逆流症の周辺症状として咽喉頭異常感をとらえるようになり、咽喉頭酸逆流症という呼称も生まれました。

4c99fdd2.gif2010年に書いた胃食道逆流症
というシリーズの第8回のど元で胃液が作られる !?」においては、私が内視鏡を始めた頃から注目していた食道入口部異所性胃粘膜 ( inlet patch ) を取り上げました。
内視鏡医もそれほど重要視する人は多くなかったのですが、2009年に Gastroenterology という雑誌にこの部分を焼灼してしまう治療法が一定の成果を上げることが紹介されたのは大きなインパクトがあったと思います。
詳しくは「のど元で・・・」を読んで下さいね。

なお、経鼻内視鏡で inlet patch の観察がしづらくなったのは近接してしまうせいだとこの記事の中で書きましたが、先日借りた視野角140度の最新機種では容易に観察することができましたのでこれまでの経鼻内視鏡のやや狭い視野角が問題だったようですね
。 
訂正しておきます。 

≪ 過去記事ウォッチング 4 ≫


徐々に認知され普及しつつある傷の湿潤療法。
これをブログを始めた2006年に
傷の治し方というシリーズで簡単に解説いたしました。
古い記事にも関わらず比較的よくアクセスを頂いております。 

15a70456.gifそのシリーズの最後「傷は舐めるに限る」は、傷を治すのに大切な成分のひとつである上皮成長因子 ( Epidermal growth factor: EGF ) について、研究生活時代にこの成分と関わった身として私見を述べさせたもらったものでした。
EGFの持つ作用とほとんどか唾液腺から分泌されるという意味を考えてのことです。

別の機会にはその EGF が美肌成分だとして化粧品に配合されて売られている現状を問題視しました。
EGFに関するこんな商品が出回っているようですがEGF配合化粧品って )

さて、昨年8月の後者の記事で「近いうちに EGF について語ってみましょう」としておきながらそのままで申し訳ありませんでした。
これを機に少しばかり書いてみますね。

EGF がとてもデリケートな物質で仮に化粧品に入っていても成分としての有効性はとても疑問であることは述べましたが、胃液にも弱いのです。
胃液によって活性がおよそ 1/4 に弱まることがわかっています。
それを申し訳なく思うのか、胃の壁細胞と呼ばれる細胞は胃酸とともに EGF とほぼ同じ役割のある TGF-α ( Transforming growth factor-α ) という物質を分泌しています。
さらに十二指腸と膵臓からわずかばかり EGF が出ていることも知られていますが、これは胃で失活する分をある程度補っているのでしょうね。

成長因子は局所で作られその局所で作用するものが多く、これは外分泌 ( exocrine ) とも内分泌 ( endocrine ) とも違い、その様式は paracrine と呼ばれています。
日本語化されていませんが、強いて言えば「側分泌」あるいは「傍分泌」になるでしょうか。
しかし EGF は唾液腺という特定の臓器で作られ唾液中に分泌される外分泌の形をとりますし、一部は口腔粘膜から血液中に移行します。
それだけではなく、初乳にも多く含まれることがわかっています。
それなりの役割が考えられますが、親から赤ん坊へ渡り歩くという非常にダイナミックな物質です。
EGF は成長因子と呼ばれる物質の中で最も早く発見された物質にも関わらず、paracrine 様式でない点が非常に面白いと思います。 

また、 発売当初副作用問題が新聞でも騒がれたイレッサという抗癌剤があります。
これは EGF 受容体という EGF の刺激を受け取って細胞内に情報を伝える物質の働きを抑えるものです。
他にもいくつかの成長因子の働きを抑える物質が抗癌剤として使われています。
成長因子そのものも再生医療への応用が実践されつつあり大きく期待されていますので、EGF を含め成長因子について色々知っておくのは決して損ではありません。

なお growth factor を直訳して成長因子と言っていますが、 その中心的な役割を考えて「( 細胞 ) 増殖因子」と呼ぼうと提唱する先生もいます。
私は大賛成です。 

« 過去記事ウォッチング 3 »


前回の過去記事ウォッチングでは内容に誤りがあって訂正したことをお話しましたが、今度は逆にネット上であちこちに間違いが記載され広がっているという状況を指摘したものをご紹介します。

Bristol.gifそれは宿便について考えるというシリーズ第五回の「ウンチの種類」です。

この中で便の性状を 7つに分類した Bristol stool form scale というものを紹介しました。
この分類がいつ頃発表されたものかを調べてみると、ネット上では
「ブリストル大学のへーリング博士が考案し、1990年の英国の医学誌に発表したもの」という表記があちこちに見受けられます。
私もこの情報を元にして最初の論文を探してみたのですが、なかなかヒットしませんでした。
ようやく見つけた最初の論文を読んでみると、ピンク色で示した情報が全くのデタラメであることがわかりました。
その詳細については「ウンチの種類」に書いてありますのでお読みください。

当ブログで間違いを指摘しているにも関わらず、この後もあちこちのサイト、しかも医療系のサイトでも誤った情報が増殖しているのは悲しい限りです。
コピペでお手軽に作文するのは楽ではありますが、きっちり調べて裏をとる習慣は身につけたいものですね。


正しくは

「Bristol stool form scale は Bristol 大学の O'Donell らが考案し、1990年に BMJ 誌に発表したもの」

ですからね。

« 過去記事ウォッチング 2 »


ブログの引っ越しに伴ってアクセスが落ちてしまった過去の記事にスポットを当てる企画。

bpy7lyb3.gif今回は冬季にアクセスが増えることの多かった「予防接種後の入浴について」です。

予防接種の後に入浴することについては特に差し支えないのですが、そう指導するとびっくりされる方がいまだに多いように思います。
疑問に思われる方は、当ブログが始まって間もない2006年に書いたこの記事を読み返してみて下さい。

実はこの記事の内容について、以前某テレビ番組制作会社から問い合わせがあったのです。
私が間違ったことを書いたばかりに混乱させてしまったみたいで申し訳ないことをしたのですが、その点は修正してあります。
誰でもアクセスできる情報に無責任なことは書けないなと肝に銘じた思い出のある記事でもあります。

« 過去記事ウォッチング 1 »


「野口内科 BLOG」を始めて5年を越え、これまで書いた記事も800近くになってきました。
これまでは検索サイトで過去の記事も比較的容易にヒットしていました。
しかしPotika 閉鎖に伴い昨年末にブログの引っ越しを余儀なくされてから検索できなくなってしまったものが相当数に上ります。
ブログの移転をした経験が過去にあったのである程度は予想していたのですが、アクセス数が大幅に落ち込んでしまっている状態です。
多くの方に参考にしていただいていたのに埋もれてしまっては申し訳ないので、過去の記事を振り返って紹介してみる企画をお届けしようと思います。


4c238bc0.gif初回はこれまで最もアクセスが多かった記事。
それは2008年6月に書いた「みぞおちに硬いしこりが・・・」 です。
Googleにて「みぞおち」「しこり」というキーワードで 検索するとかなり上位にヒットしていたのでアクセスが多かったものと思います。
この中で紹介したように誰にでもある剣状突起をしこりと勘違いして不安に思い、外来を訪れる方が後を絶たないので書いたものです。
5回にわたってお届けした心窩部にまつわる話」は、これを一番書きたくて作ったような連載でもあります。
その効果があってか、最近は同じような訴えをされる方がめっきり減ったように思います。 

19先日お知らせしましたが、ブログの引っ越しをすることになりました。


移転先は野口内科 BLOG migrantです。

( http://jushinkai.doorblog.jp/ )


Potika のエクスポート機能を利用して簡単に引っ越しできるため、とりあえず livedoor blog に移しましたが、使い勝手など十分納得できるものであれば「migrant」というサブネームは取り除きます。
そうでなければ渡り鳥のようにまたどこかへ移動するかもしれません。

今月中はこちらの本家ブログと「migrant」の両方で記事を更新していくつもりでいます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

2011101317310929196.gifこの「野口内科 BLOG」を綴ってお世話になっています Potika のブログサービスが12月2日をもって終了することになったようです。
その日までにブログを引っ越ししなくてはなりません。

「野口内科 BLOG」は別の所から Potika に引っ越ししてきたのですが、その時は全くの手作業で大変な思いをしました。
今回は便利な機能がついているため楽にはなっていますが、それでも手直しをしなくてはならない箇所が出てきます。

現在、どこへ移すか検討しておりますので、決まり次第新しい URL をお知らせいたします。
それまではしばらくこちらにて記事の更新をして参ります。

2011091012074832333.gifブログという手段を通して様々な情報を綴って6年目に入りましたが、この間に新しいソーシャルメディアが広まってきました。
これらの手段を複合的に活用して何か新しいことができないか、今年の初めからいろいろ考えていますが、なかなか自分の納得のいくアイデアが浮かんでいません。

Twitter は医療関係の情報を効率良く拾い上げられないかという発想でアカウントを取得し、つぶやかずについばむことを中心に使っていました。
最近になってこのブログとの連動を考えてできるだけツイートするように心がけており、当ブログの左側のカラムで見ることができるようにしました。
試行錯誤している最中で上手な使いこなしが出来ていませんが、とりとめのない日常やブログの内容を補完するものなどを記していくつもりでいます。

興味のある方はフォローしてみてくださいね。



             washi_omuをフォローしましょう

本日の読売新聞、鹿児島地域版の「まちかどホームページ」で今週は武岡地区が特集されています。
その中で、私とこのブログの中で綴ってきた「武岡の端っこを歩く」が取り上げられています。

「武岡の端っこを歩く」はこちらからまとめてご覧になれます。 → こちら
1回目から順番に読んでいただくと武岡をぐるりと一周することができます。

2011073021493921682.gif



野口内科 BLOG が始まったのが2006年の8月のことですので、ちょうど 5周年を迎えることとなりました。

この年にはブログを開設しただけではなく、薬の説明書にイラストを入れ始めたり、経鼻内視鏡を導入したり、書籍の貸し出しを始めたり、診察室に音楽を流し始めたりと様々なことをスタートさせています。
それらのことももちろん今に至るまでブログで取り上げてきましたが、最新の医療関係のニュースや武岡の身近な話題など脈絡もなく気ままに綴ってきました。

通院中の方の中にもブログをご覧の方がいらっしゃって、内容について外来で話が弾むことがあります。
楽しいやり取りが出来ますし、書く意欲を与えてもらっています。
本当はコメントを受け付けてコミュニケーションを図るべきなのでしょうが、平均して 3日に一度のブログの更新ですら四苦八苦していますので何とぞご了承下さい。

それにしてもよく続いてきたものだと我ながら感心します。
「野口内科 BLOG」、6年目に入りますが今後ともよろしくお願い申し上げます。

2011073021552523055.gifさて、バナーデザインを地味な感じのものに変更しました。
この一年間使っていたのは、実は知覧の特攻平和会館近くの公園のブランコにあしらわれていた装飾の一部でした。

なお、今年の初めよりこっそり twitter を始めています。
あんまりつぶやいていませんが、興味があればどうぞフォローしてみて下さい。
( http://twitter.com/washi_omu )

2011042722440231981.gif左側のカラムにはいくつかのブログパーツを設置していますが、大幅に刷新してみました。

当ブログが医療関係の情報を発信することを主眼にしているのでブログパーツもその方面のものを揃えたいのですが、ほんのわずかしか見当たらないのが残念。
一時は新型インフルエンザのブログパーツを置いて、自分自身でも情報収集に役立てたものでしたが。

今回は新燃岳のことや震災もありましたので、災害情報が入手できるものを新たに置いてみましたが、まとめて情報を得るのには役立ちそうです。
こういう実用的なブログパーツが増えることを待ち望んでおります。

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これまで綴ってきたこのブログの中で一番アクセスが多い記事は、3年近く前に書いた「みぞおちに硬いしこりが・・・」なのですが、私が思っていた以上にアクセスをいただいているのが、ちょうど 1年前の「耳にゴキブリ」。
この記事の中で「本の表紙になるくらい耳にゴキブリが入るのはよくあることなのでしょうか ?」と書いたのですが、アクセスが多いということは実際にお困りの方が大勢いらっしゃるのでしょうね。

あと、年に 1回テーマを決めて書いているもの、例えば「胃食道逆流症」や「宿便について考える」なども根強く読まれています。

これまでの傾向を踏まえ、今後も充実した情報提供を心がけていきます。

この「野口内科 BLOG」を始めてちょうど 4年が経過し、5年目に突入することになりました。
よく続けて来れたな、と思います。
開設当初から、毎日書かないぞ、と決めていたのがかえって良かったのかもしれません。

この一年は、新型インフルエンザが流行した時期に特にたくさんのアクセスをいただきました。
我々も情報が不足する中で、わかる範囲でできるだけ早く記事の更新に努めました。
ブログという媒体だからこそできたことだと思います。
今後も皆様の知りたい医療に関する情報や武岡の話題などを中心にこのブログを展開していこうと思っておりますので、今後もよろしくお願い申し上げます。

201007310841059286.gif一年ごとに何かしらブログのデザインをいじるのですが、これまでバナー部分にあしらっていたチュニジアのモザイク画を新しくしてみました。

potika.gif
「野口内科 BLOG」がこの Potika でお世話になるようになってちょうど1年になりました。

ブログを引っ越しした理由はいろいろあるのですが、この Potika は鹿児島に密着したブログポータルということで武岡の話題なども綴る私のブログ内容に適ったもので、使い勝手も概ね満足しています。
ただ、最近サーバーが若干重たいのが気になりますので、この点は改善をお願いしますね。

最近はどういうわけか 2年前に書いた「みぞおちに硬いしこりが・・・」をよく見ていただいているようです。
過去の記事でも疾患に絡んだものには今でもたくさんのアクセスを頂いています。
一般の多くの方に難しい医学を分かりやすく解説していくことはこのブログの理念の一つでもあります。
宿便について考える」「心窩部にまつわる話題」など、年に一度テーマを決めて消化器分野のことを書いてきましたが、今年もぼちぼち新しいお題をお届けしようかなと思っています。

200908181403094463.gif某MRさんから、会社のホームページに新しいサイトを開設したので患者さん方にも紹介して欲しいと頼まれました。
2型糖尿病の方向けの運動療法を紹介したページです。
全体に字が小さいので読みづらいものの、一部の運動に関しては動画があってすぐに実践できますし、監修にはお世話になった先生の名前が連ねてあることもあってブログでも紹介することにしました。
当ブログの左側のカラムに「お役立ちサイト」という欄があります。
そこのトップに紹介しておきましたので、よろしければアクセスをどうぞ。
それ以外にも有益なサイトのリンクをいくつか張っていますので覗いてみてください。


200908181359534416.gifまた、先月に紹介しました新型インフルエンザのブログパーツについて。
このパーツを左側のカラムに貼り付けて 3週間も経たないうちに患者総数のカウントを厚生労働省は止めてしまったので、上段の数値は先月下旬より動いていません。
ただ、下の 2段の情報 (「官公庁による最新発表」「新型インフル関連最新情報」) は随時更新されています。
急速に広がり、とうとう日本でも死者が出た新型インフルエンザ。
こまめに情報をチェックし、日常生活に役立てることも大切です。
正しい情報を把握している人ほど感染回避の行動を実行している、とする報告もあります。( BMJ. 2009 Jul 2;339:b2651. doi: 10.1136/bmj.b2651 )
是非とも活用してください。

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