野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡にある野口内科です。
  医療に関することはもちろん、近隣の話題や音楽・本のことなどについて綴ってまいります。
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 医療情報 Pick Up

〖 医療情報 Pick Up おさらい 48 〗
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今月も「医療情報 Pick Up」でお届けした情報は一つだけでした。


コレステロール薬で/成人入院患者の/インフルエンザ死が4割減少 (J Infect Dis. 2011 doi: 10.1093/infdis/jir695)

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スタチンと呼ばれる高脂血症の治療薬は以前から抗ウイルス作用があるとされており、今回もそれが証明されるデータが示されたことになります。
しかし、一方で「スタチンには感染予防効果も感染関連死亡を予防する効果もない」とする相反する論文も11月に発表されています。( BMJ 2011; 343 doi: 10.1136/bmj.d7281 )
こちらの論文ではウイルス以外に細菌感染なども含めてしまっているため異なる結果が出たのだと思います。



さて、長い間スクロールする掲示板を活用して様々な情報をお届けして参りました。
その中の一つ「医療情報 Pick Up」は膨大な医療情報の中から一般の方も興味を持っていただけそうなものをセレクトしてお届けして参りました。
ちょうど丸4年を迎えたのですが、今回で終わりにしたいと思います。
その代わり、
Twitterを活用して面白そうな話題を紹介する形をとって行く予定です。
これまでのやり方だと短文にまとめる手間があったのですが、twitterだと手軽に情報を紹介することが出来るからです。
右側のカラムの「tweet してます」欄にて読んで頂けるようになっていますし、関連するサイトにアクセスしやすくなるかと思います。

年明けからは新しい企画もやっていこうと思っておりますので、「野口内科 BLOG」を今後ともよろしくお願い申し上げます。

         □ 関連記事  医療情報Pick Up  47

腸内細菌〖 医療情報 Pick Up おさらい 47 〗

当ブログの右側のカラム、お知らせ欄でお届けしている「医療情報 Pick Up」。
今月はたった一つだけ情報を更新しました。

・キウィフルーツ/1日3個摂取で/血圧が若干低下 ( 米国心臓協会年次集会発表 )

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報告によるとキウィフルーツを1日3個食べた人は1日1個リンゴを食べた人より収縮期血圧が3.6mmHg下がったそうです。
下がる幅もわずかですし、毎日これだけの量を食べるのは苦痛になるでしょう。
糖尿病なども懸念されますので、現実的な方法とは言えませんね。

さて、特定の食品を宣伝することになるので取り上げなかったのですが、ちょっと気になる発表もありました。
カルピス菌で作られる発酵乳でラットの脳内ドパミン量が増加し、記憶力の向上に関与することが確かめられたというもの。
この報告で私が興味を引いたのはカルピスではなく、腸内細菌と生物との関わりについて。
善玉菌を腸の中に多く飼うことが脳の活動にいい影響を及ぼす可能性があるわけです。
そのためには日頃の食生活がいかに大切かということです。
キウィフルーツばかりを食べていてはいけません。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  46
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201110302246598623〖 医療情報 Pick Up おさらい 46 〗

医療情報 Pick Up」で今月お届けしたのは2つ。

・ビタミンEの/サプリメント摂取で/前立腺癌リスク増加 ( JAMA. 2011;306(14):1549-1556. doi: 10.1001/jama.2011.1437 )

・緑茶を飲む小学生で/インフルエンザ/40-50%減 ( J Nutr. 2011 Oct;141(10):1862-70. )  

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風邪の予防にお茶でうがいをするという話は聞いたことはありますが、飲用も有効のようですね。

さて、サプリメントに関してはフィンランドから別の報告も。( Arch Intern Med 2011; 171: 1625-1633)
高齢女性において、マルチビタミン・ビタミンB6・葉酸・鉄・マグネシウム・亜鉛・銅のサプリメント服用で死亡率が上昇するというもの。
特に鉄は容量依存性に死亡率が高くなる傾向にあるようです。
一方でこの報告においては、カルシウムはリスクの低減が認められたとしていますが、以前紹介した報告では、心血管病変のリスクが増えるというのがありました。

私はほとんどのサプリメントについてお勧めしていませんが、例外的なものがω3系不飽和脂肪酸。
今月も心的外傷後ストレス障害(PTSD)予防に有効ではないかという報告がありました。
いずれ、EPAやDHAなどのω3系不飽和脂肪酸についてブログで考察できれば、と考えています。


         □ 関連記事  医療情報Pick Up  45

2011092920402921334.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 45 〗

この一ヶ月でお届けした2つの「医療情報 Pick Up」はいずれも糖尿病に絡むものでした。


・チョコレート消費の/多い人は/心血管疾患や脳卒中/更に日本人では/糖尿病リスクが低下 ( BMJ 2011; 343:d4488 doi: 10.1136/bmj.d4488 )

・よく噛んで食べると/インスリン分泌を/刺激するGLP-1の/濃度が上昇 ( 第47回欧州糖尿病学会発表 )
 

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GLP-1 とは聞きなれないものだと思いますので解説します。
食べ物を摂ることで小腸から分泌され、膵臓に働き掛けてインスリンの分泌を促す物質です。
同じ量のブドウ糖を経口摂取するのと注射するのを比較すると前者のほうがインスリンの分泌がいいため、消化管から何か刺激する物質があるのではないかと以前から推測されていたのですが、最近ようやく臨床にも応用されるようになってきました。
そのGLP-1 も噛むという動作をすればするほど分泌量が増えることが今回わかったわけです。

以前、糖尿病とアルツハイマー病の関連性について書きました。( → こちら )
今月は歯の噛み合わせとアルツハイマー病についての報道もありました。
噛むという動作を意識することだけでもいくつかの疾患が防げる可能性があるということですね。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  44

2011083021082813964.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 44 〗

一日に目を通す医療に関する情報は数知れず。
その中で皆様に興味を持って頂けそうなものをお届けしている「医療情報 Pick Up」。
今月更新したのは以下の 2つでした。


・善玉の/コレステロールが/高いと大腸がんの/リスクが低下 ( Gut 2011; 60: 1094-1102. )

・テレビ視聴/1日平均6時間で/平均余命5年短縮/豪州成人の調査で ( Circulation
2010; 121: 384-391. )
 

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4年前に大腸がんについて当ブログで特集したその初回は、「メタボリック症候群から大腸がんへ」というものでした。
運動不足や肥満が大腸がんの原因になるとされていますし、大腸がんのベースとなる大腸ポリープは糖尿病との関連が言われ、HbA1c が 1%上昇するとポリープ有病率が33%増えるとの報告があります。
そこへコレステロールとの関連性が発表になったわけで、大腸がんはまさにメタボリックシンドロームの延長にある疾患といえます。

前回も座位の時間が長いとリスクが高いという情報を載せましたが、テレビを見てばかりで運動せず、大腸がんに罹ってしまって寿命が縮まっているのかも知れません。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  43

2011072918004025451.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 43 〗

ページ左側のカラムのお知らせ欄のスクロールする掲示板にて、医療に関する情報を短く要約してお届けしている「医療情報 Pick Up」。
今月とりあげたのは以下の 2つの情報でした。


・座位での仕事が/長いと/遠位結腸・直腸癌の/リスクが高い ( Am J Epidemiol 2011; 173: 1183-1191. )

・温かいコーヒーや/紅茶の飲用で/鼻腔MRSA保菌が/半減 ( Ann Fam Med 2011; 9: 299-304. )
 

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最初の話題については、医師としてとても興味が引かれる情報でした。
今後は S状結腸や直腸癌の患者さんを見つけたら職種などをチェックしてみたいと思います。

次のMRSA保菌者について。
様々な施設入所の際に、鼻腔のMRSAの検査を求められることがあり、陽性に出ると入所させてもらえない場合もあるのですが、保菌しているだけでは全く治療の対象になりませんので対応に苦慮することがあります。
これは一つの方法になるかも知れませんね。
冷たくして飲むとダメということなので、一体どういう機序なのかこれも興味あるところですね。




         □ 関連記事  医療情報Pick Up  42

201106271453163579.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 42 〗

今月「医療情報 Pick Up」では以下の3つの情報をお届けしました。
このうち 2つは身近にある食べ物の話題でしたけれども、いずれも興味深いですね。


・女性のしわと/骨密度に逆相関関係/米国の研究で ( 2011 米国内分泌学会発表演題 )

・トマトに含まれる/リコピンに/コレステロールを/低下させる作用 ( Maturitas 2011; 68: 299-310.)

・リンゴの皮の/ウルソル酸が/筋肉成長を促す/マウスの実験で ( Cell Metab. 2011 Jun 8;13(6):627-38.)
 

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さて、最初の話題が正しいとすると、骨粗鬆症を医学的な検査ではなく外見である程度予想できることになります。
「医療情報 Pick Up」ではお届けしていないのですが、思春期においては BMI よりも手首囲を測定するほうがインスリン抵抗性をより反映するという報告も最近ありました。
しわの数や手首のサイズなどは医療機関でなくても簡単に調べることができ、これが骨折やメタボを予測する指標に活用できる可能性があるということになります。
また、こういう研究を積み重ねていくと、患者さんが診察室に入ってきた瞬間に外見からその人の体でどういうことが起こっているのかある程度分かってしまうという時代が来るのかも知れませんね。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  41

2011053010213017681.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 41 〗

ブログの左側のカラム、お知らせ欄でいつもお伝えしている「医療情報 Pick Up」で今月お届けしたのは下の一つだけに留まりました。

・中高年女性において/カルシウムサプリで/心筋梗塞・脳卒中等/心血管病変増加 ( BMJ 2010; 341: c3691.)
 

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更新を怠っているわけではなく、一般の方に興味を持ってもらえそうな情報が今月少なかったため、と勝手に思い込んでいますが、一般の方がどこまで専門領域に関心があるのでしょうか。
いつもその判断に迷っております。
個人的には面白いなと思えるものがいくつかありましたので専門的になるのですが、紹介しておきます。

・アセトアミノフェンの長期連用で造血器腫瘍のリスクが倍に

・尿中ナトリウムが少ないと心血管死亡リスクが高い

・レボチロキシン用量が多い高齢者は骨折リスクが高い

小児やインフルエンザの解熱にアセトアミノフェンは他の非ステロイド性抗炎症薬 ( NSAIDs ) と比較して安全性の高いとされているのですが、白血病や悪性リンパ腫などの疾患においては他の NSAIDs にはみられない傾向があるようです。
他の二つの解説は省略いたしますが、いかがでしょうか ?
このような情報ならいくらでもキャッチしているのですが・・・。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  40

2011042616464529475.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 40 〗


当ブログのお知らせ欄で不定期に更新している「医療情報Pick Up」。
今月お届けしたのは以下の二つです。

・交通騒音10dB/上昇するごとに/脳卒中リスク/14%上昇/デンマークの研究で ( Eur Heart J. 2011 Mar;32(6):737-44.)

・公共の場の/全面禁煙で/小児の喘息の/入院減少/スコットランドで ( N Engl J Med 2010; 363:1139-1145.)
 

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ご自身の生活習慣からもたらされる疾患はご自身の努力次第で何とか修正することが可能ですが、周囲の環境ばかりは一人の努力で改善できるものではありません。
交通騒音や公共の場での受動喫煙等は、みんなで考えていかなくてはならない問題です。
福島第一原発事故は大騒動になっているわけですが、身近にある健康を害する環境問題にも日頃から注意を払っていく必要があるのでしょうね。

そういえば、関東地区を中心とした麻疹の流行も大きな問題です。
予防接種後進国の実態が表面化してきたわけで、海外の人からは原発より嫌がられるのではないでしょうか。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  39

2011033019011318489.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 39 〗


今月は久しぶりに「医療情報Pick Up」は 3つの話題を提供いたしました。

・農家で育つ子に/喘息・アトピーが/少ない/ドイツの研究で ( N Engl J Med. 2011 Feb 24;364(8):769-70.)

・中等度の有酸素運動/週150分以上で/がんや糖尿病/心血管疾患の/リスク低下 ( WHO 発表 )

・中等度以上の/運動負荷の継続で/過敏性腸症候群の/症状緩和 ( Am J Gastroenterol. 2011 Jan 4 doi:10.1038/ajg.2010.480 ) 

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上の情報を合わせて考えてみると、田舎で元気よく遊び回っていると、あまり病気にかからないということになるでしょうか。
以前から運動によって大腸癌のリスクが低下することが知られており、以前にも当ブログで解説しています。( → こちら )
過敏性腸症候群も体を動かすことで症状が落ち着くのであればこんなにいいことはありません。
ちょうど震災の影響でこの疾患に効く漢方薬も品不足が懸念されていることですし。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  38

2011022810145031366.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 38 〗


今月お届けした「医療情報Pick Up」は 2つでしたが、掲載中、最初の情報において「薬指」と「人差指」の文言が逆になっていたことをおわびします。

・薬指より/人差指が長いと/前立腺癌のリスクが/3分の1 ( Br J Cancer. 2011 Jan 4;104(1):175-7 )

・睡眠時間/6時間未満は/7時間以上に比し/大腸ポリープリスク/50%高い ( Cancer. 2011 Feb 15;117(4):841-7 )  

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胎児の時に子宮内でテストステロンというホルモンにあまり暴露されないと人差指が長くなるのだそうで、これを元に指の長さと前立腺癌のリスクを調べた結果、人差指が長いと1/3リスクが低下することがわかったようです。
私は残念ながらリスクが高いほうに属します。

大腸癌のリスクファクターの一つに肥満があり、予防因子に運動があります。
大腸癌のほとんどはポリープからできますので、運動もあまりせず睡眠不足というライフスタイルの方は便潜血反応検査や大腸内視鏡検査をお勧めします。
このブログでは経鼻内視鏡の記事が多いのですが、私が得意とするのはむしろ大腸内視鏡の方。
お任せください。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  37

2011013107333917919.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 37 〗


無数の医療に関する情報が日々発信されていて、チェックするのも至難の業です。
その中で一般の方も興味を抱きそうなものを選んでブログの左側のカラム上方にあるお知らせ欄でお届けしているのですが、このところ更新が少なく申し訳なく思っています。

今月は以下の 2つ。
いずれも現代のライフスタイルが肥満に繋がることを示唆しています。
快適な環境に甘えないようにしましょね。
最初のほうの報告の雑誌はどうも医学系のものではないようで PubMedでは検索できませんので悪しからず。

また、BMI という指標については、このブログで 4年ほど前に解説していますのでご参考に。( → こちら )


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・コンビニが家に近い/或いは徒歩圏内に/レストランが多い/等でBMI上昇傾向 ( Journal of Planning Education and Research June 2010 29: 444-460 )

・総睡眠時間に/差はないが/肥満児は週末に/睡眠時間が/短い傾向 ( Pediatrics 2011 Jan 24)



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  36

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2010123106534032325.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 36 〗


今年最後のブログ更新となります。
師走の医療情報 Pick Up で紹介した情報は以下の 2点でした。

・受動喫煙で/小児の感染症リスク/増大の可能性 ( PLoS Med. 2010 Dec 7(12): e1000374 )

・果糖の多い飲み物の/多量摂取で女性の/痛風リスク上昇 ( JAMA. 2010;304(20):2270-2278 )


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先月に引き続き、受動喫煙の話題がありましたが、このところレポートが相次いでいます。
また、女性の痛風は日本ではほとんどお目にかかることはないのですが、アルコールだけが原因ということではないようですね。
飲み物に関しては医療情報Pick Up 26 でも紹介していますのでご参照下さい。

この 1年で紹介したものだけを振り返ってみても、生活習慣がいかに疾患と関連しているかがよくわかります。




         □ 関連記事  医療情報Pick Up  35

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201011301325496069.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 35 〗


今月の医療情報 Pick Up で紹介した情報は以下の通りです。

・筋トレの後に/牛乳を1L飲むと/筋肉増加、脂肪減少 ( Med Sci Sports Exerc. 2010; 42: 1122-1130 )

・受動喫煙も/聴力低下と関連 ( Tob Control. 2010 Nov 15 )


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今月、牛乳に関しては行政刷新会議の事業仕分けの中で学校給食用牛乳等供給推進事業交付金なるものの削減を判定されていましたし、たばこに関しては値上げ後の禁煙を断念する人が既に2割に達したとか、受動喫煙による死者が世界で年間60万人に達するなどという報道がなされましたね。

さて、前者の情報について補足しておきますが、対象はカナダの若い女性で、脂肪なしの牛乳で確認されたものです。男性については既に報告があるようです。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  34



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2010103023473624036.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 34 〗


だいたい 3日に一度の記事更新を目標にしている当ブログですが、実際はそれより多く書いてきました。
しかし今月は意識したわけではないのですが見事に 3日ごとに記事が並びました。
どうでもいい話でした。

今月の医療情報 Pick Up で紹介した情報は以下の通りです。

・人工甘味料入り/炭酸飲料を/1日2杯以上摂取で/腎機能低下リスクが/上昇 ( Clin J Am Soc Nephrol. 2010 Sep 30 )

・低用量アスピリンで/大腸がんの発生率が/70%低下/20年の追跡調査で ( Lancet. 2010 Oct 22 )


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甘味料については、この春に加工食品の甘味料を多量にとると善玉コレステロールが低下し、中性脂肪が上がるというデータが示されています。( JAMA 2010; 303: 1490-1497)
糖だけではなく脂質系や腎臓の働きにも影響を及ぼすわけですから、甘いものを摂り過ぎることのないように十分気をつけましょう。

また、解熱鎮痛薬を用いた大腸がんの予防については 3年前に当ブログで詳しく解説しています。 ( → こちら )
安価なアスピリンで癌がある程度予防できるのですが、一方で胃潰瘍や腸からの出血という時に命取りになる大きなリスクも背負うことになるので十分留意する必要があります。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  33

2010092912214731456.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 33 〗


今月、ブログの左側のお知らせ欄で「医療情報 Pick Up」として紹介したのは以下の 2点です。

・キノコの幻覚物質で/進行癌患者の/不安やうつの/改善される可能性 ( Arch Gen Psychiatry 2010; doi:10.1001 )

・インフルエンザ/ワクチン接種で/心筋梗塞発症リスク/低下の可能性 ( CMAJ 10.1503/cmaj.091891 )


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ある物質に本来期待された以外の効果がみられることがあって、我々はそれを大いに活用することがあります。
例えば、A型インフルエンザの治療薬として開発されたものにパーキンソン病の症状を改善させる作用が認められ、日本ではパーキンソン病治療用の効能のみで発売されました。
味覚障害の元となる亜鉛不足を補う目的で使うもの、唾液の分泌を改善させる目的で使うものなど、私の得意とする消化器の分野でよく使う胃薬にも意外な作用を併せ持つものもあります。

上記の情報からすると、毒やワクチンにも別の側面が期待されるわけですね。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  32

〖 医療情報 Pick Up おさらい 32 〗


一般の方が興味を持っていただけそうな話題を「医療情報 Pick Up」としてブログの左側のカラムのお知らせ欄で不定期に更新していますが、今月お届けした情報は以下の 3点でした。

・歯磨きの回数が/少ないと/心疾患リスク上昇 ( BMJ 2010; 340: c2451 )

・紅茶の愛飲者は/飲まない人に比べ/認知機能の低下を/きたしにくい ( at International Conference on Alzheimer's Disease )

・カルシウムサプリの/摂取で/心筋梗塞のリスク/増大 ( BMJ 2010; 341: c3691 )


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2010083010440329595.gif三番目の話題について。
ほぼ同様の報告があることは、第1回の「医療情報Pick Up」でも取り上げていましたね。
サプリメントに含まれるカルシウムはほとんどが無機カルシウム ( 主に炭酸カルシウム ) でほとんど吸収されないと考えられています。
成分表に何mg含有と書いてあっても意味がないばかりか、逆に疾患のリスクを上げているのであれば本末転倒。
カルシウムの吸収を手助けするビタミンDの有用性は最近いくつか示されており、先月の「医療情報Pick Up」でも取り上げているのですが、本当に必要なサプリメントって一体どれほどあるのでしょうか。
普段から勉強していると、飲んでいても損はないだろうと思われるのはわずか 2種類だけなんですけどね。
この点についてはいずれお話できる機会があればいいなと考えています。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  31

〖 医療情報 Pick Up おさらい 31 〗


ブログの左側のカラムのお知らせ欄でニュース速報風にお届けしています「医療情報 Pick Up」。
今月お届けした情報は以下の 3点でした。

・ 高齢者において/ビタミンD不足で/メタボリック症候群/リスク上昇 ( at The Endocrine Society's 92nd Annual Meeting )
・ 思春期の女性で/睡眠時間が短いと/コレステロール上昇の/危険因子に ( Sleep 2010; 33: 956-961 )
・ ブロッコリーの芽に/含まれる/スルフォラファンに/乳癌幹細胞抑制効果 ( Clin Cancer Res. 2010; 16: 2580-2590 )


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2010073011274316163.gifつい先日、介護施設入所の高齢女性の8割はビタミンD不足であるという報道がありました。
ビタミンDとカルシウムとの併用で2型糖尿病のリスクが低くなるという厚生労働省の発表も以前ありましたね。( → こちら )
ブロッコリーに関しては以前にもネタを取り上げています。
いろいろな癌に対してのデータが出ているようで、今回はさらに乳癌に関しての研究成果が発表されたわけです。

食べ物によって人生が左右されるようです。
皆様の今日の食卓には何が並んでいるでしょうか。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  30

2010062915390327720.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 30 〗


ブログの左側のカラムのお知らせ欄で紹介している「医療情報 Pick Up」で今月お届けした情報は久しぶりに 3点でした。

・昼寝する高齢者は/糖尿病発症の/リスクが高い/中国人対象研究で ( Sleep 2010; 33: 402-407 )

・日常の早足での/ウォーキングで/女性の脳卒中/リスクが低下 ( Stroke 2010; 41: 1243-1250 )

・加糖飲料の摂取を/減らすと/血圧が低下 ( Circulation 2010; 121: 2398-2406 )


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健康管理も普段の過ごし方一つ、ということでしょうね。

紹介しなかった分で、チョコレートに関連した興味ある話題が二つありました。
まず、チョコレートを食べると血圧が下がるというもの。
ただし 1日7.5gの摂取で血圧が約 1mmHg の低下と雀の涙程度の数値です。( European Heart Journal 2010; オンライン版 )
もう一つは、うつ病の人はチョコレートを大量に食べているというものです。
チョコを食べる結果うつになるのか、うつになるとチョコが欲しくなるのかはわからないということでした。( Archives of Internal Medicine 2010; 170: 699-703 )

以前当ブログでチョコレートに関する話題を一つだけお届けしていますのでご参考に。( → こちら )



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  29

2010053022543219259.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 29 〗


今月お届けすることができた「医療情報 Pick Up」の情報は以下の2点。

・添加甘味料の/摂取が多いと/悪玉コレステロールが/高くなる傾向あり ( JAMA. 2010 Apr 21;303(15):1490-7. )

・前夜の睡眠が/不足すると/インスリン抵抗性が/上昇 ( J Clin Endocrinol Metab 6月号掲載予定 )


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いずれもメタボに関わってきそうな研究結果です。

メタボ検診が始まって 3年目に入りましたが、腹囲を中心に問題点が指摘されています。
肥満は悪、という考えがあるのでしょうか、この腹囲が基準を超えているかが診断に絶対必要なのです。
たとえ血糖値や血圧、脂質全てに異常があっても腹囲だけ基準値以下ならメタボリック症候群としてのお咎めなし。
しかしその必須である腹囲の基準値に対しては異論の声が高まっています。
肥満に介入するより禁煙指導のほうがよほど効果的とする声もあり、将来はいろんな部分に改定がなされるでしょうね。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  28

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