新型コロナウイルス対策に、国は知恵もお金も出さない。

stay-home刻々と悪化する状況に対応できない拙速さには苛立ちを覚えていましたが、4月16日に国民一人に一律10万円の給付発表とともに緊急事態宣言が全国規模に拡大されました。
4月7日に最初の緊急事態宣言が発令されましたけど、あれは遅きに失しました。( 私は、東京で新規感染者が40名を超えた3月25日に相当な危機感を持ったのですが。)
流行の地域差が大きい中で、実態を見据えていない今回の緊急事態宣言の拡大には、逆に違和感を感じます。

ただ、最初に対象とした7都府県からの人々の移動で感染が拡大したことや、大型連休を目前に控えていることを考えると理解できないわけではありません。
イタリアでは3月8日に北部地域の封鎖を発表した直後、南部への大移動が始まってしまい、翌日には全土封鎖へと舵を切りました。( そういう前例があるのに、日本で無策であったのは罪です。)
また、感染者が13名の段階で早々に非常事態宣言を出したハンガリーの例もありますので。( それでも4月17日現在17632名になっているようです。)

今回の拡大措置が新型コロナウイルス感染状況にどのような変化をもたらすか、注目していきたいと思います。

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さて、地域差が大きいと書きましたが、面積が一番大きい県である岩手県ではご存知のように発症例がありません。
徳島県は3例確認されていますが、全症例退院しており、アクティブな患者数 ( 罹患者累計数 − 治癒患者数 ) はゼロの状態です。

鹿児島県我が鹿児島県は、3月27日に1例目の発症者が出ました。
そして今までに6例の報告があるものの、最初の4例に関しては濃厚接触者にすら影響は及んでいません。
昨日確認された奄美大島の2例は、現在調査中です。
また、鹿児島の症例にはカウントされていませんが、大阪の男性が新型コロナウイルスのPCR検査を受けた後、結果を待たずに鹿児島に出張してきた時点で陽性が判明し、そのまま鹿児島で入院した例があります。
この方は既に退院しているようですね。
鹿児島は、発症例はあったものの概ねコントロールされた状態にあり、現段階では感染拡大の局面にはほど遠い状況と考えています。


他の地域のような厄介な事態に陥らないよう、不要不急の外出や三密 ( 密閉・密室・密集 ) を避け、手洗いなどの感染予防をしっかりと行なっていただきたいと思います。
新型コロナウイルスが蔓延して戦々恐々と日々過ごさなくてはならない生活は、是非とも避けたいものです。