◆ 診療所ライブラリー 163 ◆


仮病の見抜きかた
「総合診療医ドクターG」というNHKの番組があります。
登場する医師が実際に経験した症例がドラマで再現され、それを見ながら研修医が診断を絞り込んでいく過程が非常にワクワクしますよね。

今回紹介するのは、その「ドクターG」の小説版とでも言えそうな内容の本です。
タイトルから、この本の内容は、病気とは言えない仮病をどうやって嗅ぎ出すのか、という風なものと思われるかも知れませんが、全く違います。

不可解な訴えや症状で、なかなか診断がつかず、仮病として片づけられていた10のエピソード。
マイナーな疾患を解説する医学的な専門書なのに、小説という形態をとっているのが面白い趣向です。
病気のヒントになるような情報だけではなく、患者さんや医療スタッフとのさりげないやり取りも描かれていて、そこから学ぶことも多くあります。
先入観を持たずに患者さんの訴えを理解することの大切さも伝わってくる、新しい形の医学書です。