◆ 診療所ライブラリー 154 ◆


皇帝の漢方薬図鑑今回紹介するのは、よく使用する機会の多い漢方薬54種類をピックアップし、それぞれの効能をイメージしやすいキャラクターを割り当てて解説している本です。

前半では「風邪かしら? 気配したなら 葛根湯」「肉体の 水整える 五苓散」など、七五調の簡潔な言葉で、それぞれの漢方薬が持つ特徴を表現しています。
それぞれが的確で、処方する我々にもおおいに参考になります。
次いで漢方の基礎知識や生薬の一覧を簡潔にまとめ、最後に54種類の製剤について1ページずつ分かりやすく解説しています。
婦人科系や皮膚科系など、私の処方経験のない漢方については、使用にあたっての勘所が非常にイメージしやすく、臨床に取り入れてもいいかなと思わせてくれました。

私は、自分の守備範囲に置く漢方を少しずつ増やしてきています。
西洋医学の視点からするとわかりにくく謎めいた部分が多いのですが、これまでは対応できなかった愁訴を改善することができるなど、臨床に幅が出てきます。


一般の方はもちろん、医療関係者にも漢方の秀逸さを理解していただける非常に有用な本だと思います。